真田丸ネタバレ・あらすじ 39話（３９回）「歳月」②

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真田丸ネタバレ・あらすじ 39話（３９回）「歳月」②

真田丸ネタバレ・あらすじ 39話（３９回）「歳月」①の続き。

京の都で、通に何度目かの面会を果たした信之であったが、
通の力を借りても、俗世を離れた寧の気持ちを動かす事は叶わず、
通は丁重にそれを信之に伝えた。

信之＞「さようですか…。」
通は、柔らかな京言葉で「遠路はるばるお越しやしたのにお役に立てんと堪忍しとくれやす。」と、
ゆるりと頭を下げた。

だが、こうして通と何度か会っているうちに、信之は、本来の目的ばかりではなく、
通と会う事自体に、やすらぎ、楽しみ、喜びを見出している自分に気付き、この日、彼は、その事を通に打ち明けた。
通はどうやら、相当モテる女性らしく、打ち明けられても別に驚くわけでもなく
「そうやろね。皆そう言うてくれはります。」とサラッと笑顔で答えた。
そして信之の「また参ってもよろしいですか…？」との問いに
「男の衆は、家の外でも中でもえろう気を張って生きてはります。うちといててお心が晴れるのならいつでもお越しやす。」
と大変理解のある優しい言葉で答えてくれた。

そして、この日、信之は、次回は和歌を教わる約束をして帰った。

一方、相変わらず九度山で苦労していた信繁は、
元服が近くなった大助の指南役を内記に頼んでいた。
信繁＞「私には父親らしい事が何一つできぬ。大助を一人前の男に育て上げてやってくれ。」
内記は「身に余る誉れにございますが…私なんぞに…。」と自信なげであったが
「お前しかおらぬのだ。頼む。」と信繁が頭を下げるので、内記は自信がないながらも引き受けた。

内記は碁盤を戦場に例えた昌幸の教えを大助に伝えた。
その様子を物陰から窺う信繁であった。
内記＞「囲碁というものを、ひと言で表すならば碁盤は土地、石は杭（くい）！
相手に四方を囲まれたら取られてしまうのはまさに戦と同じ！」

徳川家康は、江戸の屋敷に大名の家族を住まわせ、大名たちに領国との間を行き来させた。
参勤交代の原型である。

信濃　真田屋敷

薫＞「要は人質ですよ。とうとうその宿命には抗えなかったという事。」
松＞「だけど江戸は住みよいではないですか。」
薫＞「住みよいとか住みよくないではないのです。」
薫は「ここが合うか合わぬか。」と胸を押さえながら言うと「こちらの懐紙（メモ用紙兼ハンカチ・ちり紙）は硬くていけません。」
と顔の脂取りに使う懐紙の事について愚痴った。
薫＞「やはり京のものに限ります。」
稲＞「誠でございますねぇ～。」

松が夫の茂誠に問いかける。
「ねえ、この先どうなってしまうの？このまま徳川様の世になってしまうの？」
茂誠＞「関ヶ原から目立った戦もないし多分そうなるんだろうなあ。」
稲＞「徳川様にお任せしていれば大丈夫です。きっと住みよい世の中になります。」
薫＞「茂誠殿、今度、源三郎が京へ行った時、よい懐紙（かいし）を買ってくるように伝えておくれ。」
茂誠＞「かしこまりました。」
松＞「母上は世の流れよりも顔の脂の事が大事みたい。」
薫は、せっせと顔に懐紙を当てて顔の脂を取りながら言う。「当たり前です。」
茂誠が、ははははは～！と笑う。

こうが、すえを案内して来て廊下から現れた。こう＞「すえ様がお見えです。」
こうの横にはすえ、その横に作兵衛が控えていた。

松＞「すえ！」
この日は薫が、すえにコレクションの扇を見せる約束をしていたのだと言う。
真田昌幸の血縁の集まりとあって、作兵衛は「おすえ、じゃあな。」と言うと、遠慮してすぐに姿を消した。
茂誠が一応「あなたもおいでなさい。」と引き止めはしたが「いえいえ滅相もない！」と、足早に。

この頃もまだ薫は公家の出という事で通していた。
薫が、扇の沢山入った漆器の文書箱を開けると、すえが「あっ！」と感嘆の声を上げた。
薫＞「どれもこれも私が京にいた時、親しくして下さったお公家方から頂いたものです。」
すえ＞「ばば様のお父上は公家の中でも、とりわけ偉いお方と聞きました。」
こうと稲は、もうとっくに、それが嘘である事を知っていたが、松夫妻と、すえは知らないので黙っている。
薫＞「菊亭晴季。」
すえ＞「菊亭？」
松＞「右大臣まで務められたのよぉ～。」
茂誠は、それを聞いて目を丸くして「知らなかった！」と言った。

万里小路輔麻呂様から頂いた扇・大炊御門頼盛様から頂いた扇を次々と見せながら、
やがて話は若い頃に嫁いで来た小県や、昌幸の凛々しい若武者ぶりとなる。
あまりにも田舎なので驚いたけれど、夫となった昌幸は、それはもう素敵な人であったと懐古する。

茂誠は笑顔で何度も頷くと「目に浮かぶなあ～！」と上を見上げた。
松がすえに「すえ。すえにも、京のお公家の血が流れてるんですよ。忘れてはなりませんよ。」と、
薫の絵空事を、それとは知らず、伝授するのであった。
すえは笑顔で「はい。」と答えた。

真田昌幸の妻、薫は夫が死んだ２年後、江戸にてこの世を去る。

真田丸ネタバレ・あらすじ 39話（３９回）「歳月」③へ続く。

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