真田丸　ネタバレあらすじ　21話（21回）「戦端」④

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真田丸　ネタバレあらすじ　21話（21回）「戦端」④

真田丸　ネタバレあらすじ　21話（21回）「戦端」③の続き。

伊豆　韮山。
狩りから戻った北条氏政を江雪斎が出迎える。

江雪斎＞「お帰りなさいませ。」
氏政＞「ああ。今日は随分と獲物があったぞ。」

氏政は笑いながら「韮山にはなかなかの狩り場があるのう。」と言って数多くの弓矢を揃えた部屋に入って行く。
江雪斎が「お気に召して頂き恐悦至極に存じます。」と言いながら、氏政に続いて部屋へと入る。

それから江雪斎は、本多正信が何か話があると言って、すぐ近くまで来ていて、間もなく此処へ到着するであろう事を伝えた。
氏政＞「本多正信…？何ゆえ家来風情と会わねばならぬ。」
江雪斎＞「家康よりの大事な言づてを預かっておる由。」

「ふっ…ふざけるな。家康本人が来るならまだしも…。」気位の高い氏政は一笑に付したのだが、
江雪斎が目で家康がお忍びで来ている事を合図する。
氏政＞「そういう事か…。」

夜、正信に案内されて氏政が、家康の隠れ宿へ到着した。
正信が氏政を先導して家康がいる部屋へと通す。

正信＞「お連れ致しました。」
家康＞「相模守殿。」
氏政＞「なんと…。ははははははははっ！これはこれは徳川殿。」

氏政は家康の前に用意された膳の前に座ると開口一番「予め断っておく。わしは秀吉なんぞには従わん。」と告げた。
説得に来て出鼻を挫かれた形の家康であったが、それでもめげず本心を吐露する事で、氏政の気持ちを変えようと考えた。

家康＞「ここだけの話でござるぞ。それがしとて、いつまでも秀吉の下につこうとは思っておりませぬ。」
氏政＞「では…なぜ…？。」
家康＞「今、戦を起こしても勝ち目はないからでござる。」
氏政＞「小牧長久手ではそなたは勝った。」
家康＞「あれから更に秀吉は力をつけ、今や天下統一に王手をかけております。
長い物には巻かれよとは決して卑怯者の方便ではござらぬ。生き延びるための知恵と心得られませ。」
氏政＞「何ゆえ徳川殿はわしを説き伏せようとする？」
家康＞「北条と徳川は長年にわたり敵となったり味方となったり、まさに複雑怪奇な間柄。されど今は長年の戦仲間と思うております。
北条殿はこれからも関東の覇者としてご健在であって頂きたい。この気持ち嘘偽りはござらぬ。」
氏政＞「面白いのう。」
家康＞「上洛し形だけでも秀吉に頭を下げる。それだけの事。後は何も変わらぬ。わしも上杉も真田も皆そうしてまいった。
北条の家と領地を守るため。
それでも上洛を拒まれるのであれば、残念ながら我らの間も考えねばなりませぬぞ。
手切れとなれば氏直殿に嫁がせた我が娘も返して頂くつもりでござる。」

氏政＞「そこまで申すか…。」
家康＞「はい。」
氏政＞「上洛の事はもう一度持ち帰ってゆっくり考えるとしよう。しかし…。これだけは誓って言う。いずれ北条は秀吉を倒す。」
家康＞「心してかかられませ。さもなくば…北条は滅びますぞ。」
氏政は宙の一点を見据えて笑った。「ふっはははは！」

この氏政の驕りが、やがて北条家を滅亡に追いやる事になるのだが、それはもう少し先の話である。

真田丸　ネタバレあらすじ　21話（21回）「戦端」⑤へ続く。

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