『真田丸』ネタバレ・あらすじ　10話（10回）「妙手」④

真田丸ネタバレあらすじ・キャスト・最終回　まとめ＞『真田丸』ネタバレ・あらすじ　10話（10回）「妙手」④

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　10話（10回）「妙手」④

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　10話（10回）「妙手」③の続き。

戦芝居

越後、春日山城。
上杉の陣営に到着した信繁は、物々しい警戒の中を通されて
兼続と景勝に目通りを許された。
「どの面下げてここへやって来た！真田が裏切ったのを、我らが忘れたと思ったか！」
怒る兼続に信繁はただ「ははっ！」と平伏した。

「その面見せてみよ。」という景勝は、顔を上げた信繁を見ると「真田信尹の息子ではないか。」
と言う。

信繁は微塵も臆する事なく堂々と
「その節はお世話になりました。実は私は信尹の息子ではありませぬ。父は真田安房守。源次郎信繁と申します。」
と、更なる嘘を告白する。

兼続は「どこまでもわしらを謀りおって。許せぬ。斬り捨てましょう！」と景勝に言った。
すると何十人もの兵が信繁を取り囲み一斉に槍を突き付けた。

景勝＞「まあ待て。逆に興味が湧いてきた。言いたい事を申してみよ。」

八方から槍を突き付けられたままの体制で、信繁は、
「徳川が上田平に城を築いていて、それは、上杉方の信濃攻めに備えての城で、完成した暁には真田が入りまする。」
と話した。

兼続＞「そして虚空蔵山城を攻めるつもりであろう。」
信繁＞「表向きは。」
景勝＞「どういう事だ？」

信繁は、ここで真田の本心を打ち明ける。
「誠は徳川に備えるための城でございます。
真田が徳川の家臣となる事はございませぬ！真田は信濃の小県に加え上野の沼田を領地としております。
正々堂々と戦で勝ち取った土地にござる。
その真田の領地を北条と徳川は勝手に分けてしまいました。受け入れられるものではありませぬ。」
景勝＞「それで？」
信繁＞「真田には真田の意地がございます。武士としての誇りを守りたいと存じます。」

暫く沈黙した後、景勝は「おぬしは上杉に加勢をしろと言うのか？」と聞いた。
兼続は「上杉が今更真田に加勢する事など天地がひっくり返ってもありえぬ事！血迷うのもいい加減にせよ！」
と怒り続けている。

信繁＞「ご加勢頂きたいとは思っておりませぬ。」
景勝＞「じゃあどうして欲しいのじゃ？」
信繁＞「芝居をして頂きたいのです。虚空蔵山にて戦芝居を。」
景勝＞「戦芝居？」
信繁＞「真田が攻めますゆえ、上杉様には見事に撃退して頂きとうございます。」
兼続＞「ばかな！それでどうなる？」
信繁＞「上杉方は真田を倒した勢いに乗って次は上野の北条を攻めるらしいと噂を流します。
それを耳にした北条は沼田どころではなくなる。そのための戦芝居。」

景勝は、フッと息を洩らして笑うと「面白い。」と言ってこれに乗って来た。
兼続が警戒して止めたが、
景勝は「殺されるかもしれぬのに、わしのところへやって来たおぬしの勇気に免じてこの話乗る事にした。」
と引き受けた。

「ありがとう存じます！」信繁は大喜びすると上機嫌で春日山城を後にした。
景勝＞「存外に面白い若造だのう。」
兼続は依然として警戒して、真田の小倅の言う事、また何か企みが隠されていたらどうされるのですかと言うが、
景勝は何故か「あれはそういう男ではない。」と信用していた。

しかし、景勝がこの話に乗ったのは、ただの酔狂からだけではない。
徳川と北条が手を結んだ今、真田を敵に回すのは得策ではない。
力が弱って来ている上杉にとって、巨大な力をバックに持つ真田の顔色もまた、
気にせねばならない状況下にあったからだ。
景勝＞「ならば試してみようではないか。あの男に真があるか否か。
此度も騙されるならわしの器がそこまでだという事じゃ。」

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　10話（10回）「妙手」⑤へ続く。

【出演】堺雅人，大泉洋，木村佳乃，平岳大，中原丈雄，藤井隆，迫田孝也，高木渉，斉藤由貴，榎木孝明，温水洋一，林邦史朗，，草笛光子，高畑淳子，近藤正臣，内野聖陽，草刈正雄

【真田丸　ネタバレ・あらすじ】

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『真田丸』ネタバレ・あらすじ　10話（10回）「妙手」④

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