『真田丸』ネタバレ・あらすじ 第8話(8回)「調略」⑥ | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

真田丸 ネタバレあらすじ・キャスト・最終回 まとめ『真田丸』ネタバレ・あらすじ 第8話(8回)「調略」⑥

『真田丸』ネタバレ・あらすじ 第8話(8回)「調略」⑥

『真田丸』ネタバレ・あらすじ 第8話(8回)「調略」⑤の続き。

家康は、北条軍が突然、甲斐に向けて南下してきたとの報告を聞くと、慌てふためく。

三十郎と海津城を脱出して来た信繁は、今も、あの憐れな信達の最期の姿が頭を離れない。

信尹から北条氏直様直筆の起請文を受け取って、それを広げて見る信達の表情からは、喜びの笑みが零れていた。

信尹>「これでこの海津城はそなたのものじゃ。」
信達>「ありがたい事だ。父上もあの世でお喜びの事であろう。」
この時、念願成就を目前にして嬉しそうな信達の姿を、信繁もまた自分の事のように喜びを持って見つめた。
主君、武田家を失い露頭に迷いながら今日まで暗中模索の道を来たという身内のごときよく似た境遇に、
信繁の方でも、信達同様、少なからずの親近感を覚えていたからだ。

ところが…次の瞬間、信達が再び、百日紅の木を仰ぎ見て「思えばわしは幼い頃…。」と昔語りを始めた時には、
信尹の右手は既に刀の柄にあった。そして刀を抜き、信達の背後に忍び寄る叔父を、
信繁は失望と不穏の入り混じる何とも言えない哀しい気持ちで見た。
「父に連れられてこの城を…。」そう言い掛けて、信尹の手が彼の肩に置かれた時も、まだ信達は気付いてはいなかった。
その信尹の手が信達の向きを強引に自分の側に変えて、一気に刺すまでは…。

信達>「何を致す…。」
信尹>「許せ。」
信達>「うっ!おのれ…。」
倒れる寸前の数秒間、信達は信繁の顔を哀しそうに見ていた。

この後、信尹は、
三十郎に表を見張るように命じると
茫然と立ち尽くす信繁にも、信達が刀を抜いて向かって来たかに見せかけるための事後工作を手伝えと命じ、
それを迅速に行った。


信尹は、この後の上杉の取り調べで、信達が自分達とは関係なく勝手に北条と通じていたかのように見せかけて
それを問い詰めたら斬り合いになったと偽り、自分達の偽の潔白をでっち上げた。

血に染まった起請文を受け取り「春日が…。」と力なく呟く景勝。
信尹>「どうやら北条と示し合わせ我らを前後から挟み撃ちにする手はずだったようです。」
景勝>「助かった。」

このようにして信達の亡骸は千曲川の対岸に磔にして晒されたのである。

しかし、景勝は信じていたが、直江兼続は怪しんでいるのがその表情から見て取れたので、
信尹は、信繁に急いで城を出て昌幸の元へ帰るように命じた。

信繁>「叔父上は?」
信尹>「わしの事は心配するな。兄上によろしく伝えてくれ。」
三十郎>「急ぎましょう。」

去り際、信繁が磔姿になった信達に手を合わせていると馬に乗った景勝が現れて、
馬上から「信尹殿の息子か?」と尋ねた。
「信春でございます。」と演技を続ける信繁に、景勝は、
「わしは春日信達を買っておった。これは武田の出である事を気にしておったが、
わしはそんな事で家臣をないがしろにする男ではない。」と無念な思いを語りかけた。
信繁>「明日の一戦城の守りを命じられた事が相当悔しかったようでございました。」
景勝>「それだけこの海津城が大事な城だからだ。春日よりほかにふさわしい者はおらぬ。
上杉を支えてくれる男だと思っておった。越後では家臣が謀反を起こした。
つくづく人の心は分からぬものだな。」
馬が嘶き、苦渋に満ちた面持ちの景勝は去った。

人の運命を掌で転がすように弄び、人心を操り、景勝のその苦渋を作り出したのも…。

悪夢のような回想から覚めた信繁は三十郎にこう言った。
「全ては父上と叔父上の考えた策だったんだ。春日殿を裏切らせ、そして裏切り者として始末させる。」

三十郎>「しかし何のために?」

信繁>「そのあげくどうなった?北条は兵を引き父上はしんがりとして残った。
そうなるために父上と叔父上は春日殿を利用したんだ。三十郎。俺はあの人たちが…恐ろしい。…」


真田の里。
昌幸の部屋で兄弟は父を待っていた。
無事、真田の里に帰り着いた信繁に信幸は言った。
「しかし分からん。一体父上は何がなさりたいのだ?」

信繁>「信濃から、北条は兵を引き、上杉も越後へ戻りました。北条が南に向かった事で徳川も動けなくなった。
今、信濃は空っぽです。恐らく父上の狙いはそこでは?」


風呂上りの昌幸が戻って来た。
「親子3人で語り合うのも久々じゃなあ。」と言って、肩の荷が下りたのか、
すっかり、ひとごこち、ついている昌幸である。

昌幸>「源次郎春日信達の調略大儀であった。」
信繁>「あれでよかったのでしょうか?」
昌幸>「むろんじゃ。」

それでも信幸はこう聞かずにはいられなかった。
「父上…どこまでがねらいだったのですか?」

昌幸>「全てじゃ。北条のバカ息子は、わしの撒いた餌に釣られて、上杉との戦を諦め徳川攻めに転じた。
これで信濃を狙っていた徳川の動きも封じられた。越後の謀反も耳に入っていたゆえ上杉が攻めてこない事も分かっておった。
全ては計略のうちじゃ。
北条は去り、上杉も兵を引いた。徳川も織田もおらん。
今この時信濃は誰のものでもない。」
信繁>「はい。」
昌幸>「この時を待っておった。」
信幸>「ひょっとして父上は大名になられるのですか?」
昌幸>「なりたいのう。しかし残念だが、わしにはまだそれだけの力はない。」
信幸>「では?」
昌幸>「これより信濃は我ら信濃の国衆が治める。一人では無理だが国衆たちが集まれば一つの大きな力になる。
そもそもここは武田の領地じゃ。となれば、元武田の家臣が治めるのは当たり前じゃ。
北条が何じゃ上杉が何じゃ。大名などいらん!我らだけの国をつくるのじゃ。」

真田昌幸がその時思い描いていたのは国衆たちの独立国家であった。
自分にしか思いつかぬ事。昌幸はそう考えていた。
だが彼はこの男を忘れている。
家康だ。


駿河にて。
鎧を身に纏いながら家康は言った。
「正信。ひょっとするとこれは全て真田の策ではないか?」
正信>「もしそうなら、真田安房守、己の兵を一兵も使わずに信濃から上杉北条を追い出した事になりますな。」
家康>「そのしわ寄せで、わしは北条と戦うはめに…。」
正信>「だとすれば恐ろしい男でございます。」
家康>「真田安房守…。大名でもない癖に、わしらを振り回しおって!やつの狙いは何じゃ?いやまさか…。」

『真田丸』ネタバレ・あらすじ 第9話(9回)「」へ続く。

【出演】堺雅人,大泉洋,木村佳乃,平岳大,中原丈雄,藤井隆,迫田孝也,高木渉,斉藤由貴,榎木孝明,温水洋一,林邦史朗,,草笛光子,高畑淳子,近藤正臣,内野聖陽,草刈正雄

【真田丸 ネタバレ・あらすじ】


『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)「船出」①
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)「船出」②
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)「船出」③
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)「船出」④
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)「船出」⑤
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)「船出」⑥
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)「船出」⑦

真田丸 2話の予習? 幸村の生い立ち(序盤)
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 2話(2回)①「決断」
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 2話(2回)②「決断」
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 2話(2回)③「決断」

『真田丸』ネタバレ・あらすじ 3話(3回)「策略」
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 4話(4回)「挑戦」

『真田丸』ネタバレ・あらすじ 5話(5回)「窮地」①
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 5話(5回)「窮地」②
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 5話(5回)「窮地」③
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 5話(5回)「窮地」④

『真田丸』ネタバレ・あらすじ 6話(6回)「迷走」①
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 6話(6回)「迷走」②
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 6話(6回)「迷走」③
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 6話(6回)「迷走」④

『真田丸』ネタバレ・あらすじ 7話(7回)「奪回」①
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 7話(7回)「奪回」②
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 7話(7回)「奪回」③

『真田丸』ネタバレ・あらすじ 8話(8回)「調略」①
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 8話(8回)「調略」②
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 8話(8回)「調略」③
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 8話(8回)「調略」④
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 8話(8回)「調略」⑤
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 8話(8回)「調略」⑥

【真田丸 関連記事】

真田丸 あらすじネタバレ・キャスト・最終回 まとめ
真田幸村 年表
真田幸村が生まれた永禄10年(1567年)の出来事
NHK大河ドラマ『真田丸』原作は?
2016年 NHK 大河ドラマ 真田丸 主演 堺雅人
真田丸 キャスト(決定と内定と予定)
真田丸 キャスト 竹林院(本名不明)
真田丸 ネタバレ~真田六連銭の街
真田丸~真田氏のふるさと信州上田市の取り組み



人気ブログランキングへ
もし当ブログがお役に立つ事が出来ましたら1クリック応援して下さると助かります。