『真田丸』ネタバレ・あらすじ　５話（５回）「窮地」①

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　５話（５回）「窮地」

真田の織田への服属が決まった。
信繁は人質となった松を送るため、信長の本拠地、安土を訪れた。
事件は、明くる日の未明に起こった。

天正１０年６月２日、早朝。
一代の風雲児、織田信長（吉田鋼太郎）は本能寺において４９年の波乱の生涯を閉じた。
武田家を滅ぼしてから僅か３か月後のことである。

本能寺を焼いた明智光秀（岩下尚史）は、
その足で嫡男、信忠（玉置玲央）のいる二条城を襲った。
破竹の勢いを誇り日本全国にその名を轟かせた親子は突然消えた。

この日、徳川家康（内野聖陽）は、穴山梅雪（榎木孝明）とともに、堺から京に向かい、
信長と合流して茶会を行う予定であったが…。

河内国四條畷領内。
輿に乗り、ゆるりの道中の途上、本多忠勝（藤岡弘）から、本能寺が明智光秀に焼き打ちに遭った事を聞き顔色を変える家康。

突然の軍事クーデターに揺れる京から僅かに東。
信繁と松は琵琶湖に面した信長の本拠地安土城下にいる。

安土、真田屋敷にて。
三十郎＞「西の方から大勢が逃げてきています。何やら都で大火事が起きたとかで。」
信繁＞「大火事？！」
茂誠＞「そういえば朝から城下もごった返しておるな。」

不穏な空気に信繁、屋敷を飛び出し、路上の商人を捉まえて尋ねる。
信繁＞「そなたら京から参ったのか？」
商人１＞「はい。」
信繁＞「京で何があった？」
商人１＞「それがよう分からんのですわ。とにかくえらい騒ぎで。」
商人２＞「何でも戦が始まったとか。」
信繁＞「戦？」
三十郎＞「火事ではないのか？」
商人＞「急いでますんで。いこいこ」
足早に駆けていく二人。

旅路の途上、民家のような所で相談をする家康一行。

数正から信長が討たれたらしいと聞いた家康達だが、動揺が広がる中、
梅雪が一番に「逃げましょう！」の声を上げた。
「それがしが明智なら時を置かずに手近な織田方に攻めかかりましょう。」と梅雪。
その場に居合わせた誰もが、それに相違あるまいと思った。

そこで、一同は地図を広げて逃げ道を模索する。

数正＞「今から急いで堺に戻り船で三河を目指しましょう！」
家康＞「ならん！紀州灘で海賊に囲まれればしまいじゃ。」
忠勝＞「どこか意表をついた逃げる道はないものか…。」
数正＞「北に向かい琵琶湖沿いから東山道に出るというのは？」
家康＞「駄目だ駄目だ！明智の領地を通るなどもっての外！」
数正＞「しかしそうなりますと…。」
家康＞「逃げ道など何処にもないではないか！
よし分かった！これより京へ上り上様をお救い申し上げる！」
忠勝＞「殿～上様はもはや…。」

協議の末に険しい伊賀越えを決意した家康一行であった。
河内から真っ直ぐ東に向かい伊賀を抜けるルートだ。

ところが、この折、穴山梅雪は、厳しい山道に耐え兼ねて、途中より別の道を選ぶ。
しかし、この選択が凶と出て、梅雪は木津川近くの林の中で落ち武者狩りに遭い、あっけなく命を落とした。

一方、安土に滞在していた信繁は、松を茂誠に託し、京都へ、状況を確かめに行く。

信州真田の郷。

変事はまだここまで伝わってはいない。

真田家家臣の高梨内記が、昌幸の元を訪ねて来て、
娘のきりを信繁に嫁がせたいという下心を持ちつつ、真田家で奉公させて欲しいと願い出る。
そして、この件は、あっさりと昌幸の承諾を得る。

もう一人、地侍の堀田作兵衛の方でも、妹の梅を信繁に嫁がせたいと考えていた。
しかし当の梅の方は、好意はあるものの身分違いの間柄と遠慮がちであった。
きりは、内心では信繁に想いを寄せながらも、信繁の意中の人が梅である事を知っているので、
梅に対して「二人の恋愛成就の力になってあげようか？」などと言う。
でも、どうせ無理に決まっていると思っている梅は、
きりに「その気持ちだけで十分。ありがとうきりちゃん。」と言って、聞き流す。

堀田作兵衛の所から家へ戻ったきりは、父に
「明日より真田様に奉公に参れ。」と言われ、梅の前では、ああ言ったものの
やはり真田家にあがり信繁の傍にいられる事を、内心とても喜ぶ。

京で信長が討たれた事を知った信繁と三十郎は、松の身を案じ、急いで安土に引き返す。

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　５話（５回）「窮地」②へ続く。

【出演】堺雅人，大泉洋，木村佳乃，平岳大，中原丈雄，藤井隆，迫田孝也，高木渉，斉藤由貴，榎木孝明，温水洋一，林邦史朗，，草笛光子，高畑淳子，近藤正臣，内野聖陽，草刈正雄