『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話（1回）⑦「船出」
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話（1回）「船出」⑥の続き。移動中の馬上にて。
跡部＞「ついに諏訪の高島城（元々、諏訪頼重の居城であったものが武田信玄に渡っていた）が落ちましてございます。」
勝頼＞「高島もか…。」
離反する者は後を絶たず新府を出る時６００人近かった総勢は既に１００人を切っていた。
信茂はガックリと肩を落として、頼りな気に馬に揺られながら歩を進めている。
その信茂が勝頼の右手から話し掛ける。
「御屋形様この先の峠を越えればじき岩殿でございます。ここからは険しくなります。
御屋形様はゆるゆるとお越し下さい。拙者は先に行ってお迎えの支度を。」
跡部＞「お頼み申す。」
「行くぞ！」
「はっ。」
信茂は、すぐ後ろにいた茂誠に声を掛けると、早足で駆けてゆく。
しかし、到着して馬を下りるとすぐに信茂は茂誠に「木戸を閉じよ」と命じた。
茂誠＞「はあ…？」
信茂＞「御屋形様を通してはならぬ。」
思いも寄らなかった信茂の言葉に茂誠は戸惑う。
「仰せの意味が…分かりませぬ…。」
遅れてやってきた勝頼の一行。
跡部＞「あの関を越えれば程なく岩殿城です。」
頷く勝頼。
だがようやく到着してみたら目前で木戸が閉められた。
これは何かの勘違いであろうと思い跡部が
「御屋形様のご到着である！木戸を開けよ！」と命じたが門番はピクリとも動かない。
「如何した？小山田殿の岩殿城へと向かう一行じゃ。速やかに通さぬか！」跡部が身を明かすように重ねて言うが、
木戸は閉じられたまま。
すると木戸の上に組まれた櫓に茂誠が現れて「木戸を開ける事はできませぬ！」と言う。
跡部＞「何だと？」
茂誠＞「我が主小山田信茂故あって織田方に加勢する事になりました！」
跡部＞「血迷ったか！」
茂誠＞「一人たりともお通しする事は叶いませぬ！どうかお戻りあれ！」
跡部＞「どこへ戻れというのだ？新府は既に燃え尽きたわ！」
茂誠は泣きながら「お通しする事はなりませぬ！」と叫ぶ。
「おのれ小山田信茂！」と刀に手を掛ける跡部を、勝頼が「もうよい！」と制した。
そして勝頼は茂誠を見上げ頷くと「…もうよいのだ。」と言い、元来た道へと踵を返した。
茂誠は泣きながら「お許し下され…。」と去りゆく勝頼一行に頭を下げる。
だが、行くあてすらもうない。
甲斐の名門武田家の命運が尽きようとしている。
それは一つの時代の終焉でもあった。
やがて歴史は大きく動き出す。
甲斐、信濃、上野を舞台に、戦国大名達が凌ぎを削る動乱の天正１０年の始まりである。
北の越後、春日山城。
家臣１＞「御屋形様、越中へ押し寄せた織田勢が魚津城へと迫っております。」
家臣２＞「その数４万。敵の大将は柴田勝家、佐々成政、前田利家。最早包囲されるのは必定。」
家臣１＞「御屋形様、如何致しますか？」
北には名将、上杉謙信から越後を引き継いだ上杉景勝。
そして東の相模、小田原城。
東には希代の英雄、北条早雲から数えて四代目、北条氏政。
それと南の駿河国境。
家臣＞「…申し上げます！武田勝頼殿新府より落ち延びた模様にございます！」
南には、やがて真田一族の前に最大の敵として立ちはだかる徳川家康。
そして西…史上空前の領土を手にし、天下人として名乗りを上げた織田信長。
その中を真田家の人々は小さく寄り添って岩櫃へと進んでいる。
後に、徳川家の大名として信濃松代藩１０万石の礎を築く源三郎信幸。
そして後世、真田幸村の名で知られる事となる源次郎信繁。
賊の気配を感じて、一行は走り出したが、草むらから賊が飛び出して襲いかかる。
それを蹴散らかしながら進んでゆく。
戦国という大海原に一隻の小舟が漕ぎ出した。
舟の名前は「真田丸」
波乱万丈の船出である。
『真田丸』ネタバレ・あらすじ ２話（２回）「決断」へ続く。
【出演】堺雅人,大泉洋,木村佳乃,平岳大,中原丈雄,藤井隆,迫田孝也,高嶋政伸,遠藤憲一,榎木孝明,温水洋一,草笛光子,高畑淳子,内野聖陽,草刈正雄
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真田丸 あらすじネタバレ・キャスト・最終回 まとめ真田丸 キャスト まとめ
『真田丸』原作
2016年 ＮＨＫ 大河ドラマ 真田丸 主演 堺雅人
真田信繁（幸村） 年表
真田幸村が生まれた永禄10年（1567年）の出来事
2016年 ＮＨＫ 大河ドラマ 真田丸 主演 堺雅人
真田丸 キャスト 竹林院（本名不明）
真田丸 ネタバレ～真田六連銭の街
真田丸～真田氏のふるさと信州上田市の取り組み
真田丸とは
慶長19年（1614年）徳川対豊臣の「大坂冬の陣」で、
豊臣方の武将、真田幸村が、大阪城の平野口に築いた出城の名称である。
東西約180メートルの半円形で、土塁の高さは約9メートル、外周の壕の深さは6～8メートル。
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