『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)④「船出」
『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)「船出」③の続き。ところが、この後、源三郎と源次郎の二人だけを前にすると、昌幸は
「武田は滅びるぞ。」と先ほどとは真逆の事を、あっさり述べた。
目を見張って驚く二人に昌幸は「むろんぎりぎりまでわしが食い止める。しかしそれにも限りがある。」と言う。
源三郎>「それだけ織田勢の力は強いという事ですか?」
昌幸>「強い。長篠の頃の比ではない。」
源次郎は父に、自分の判断で南の様子を見てきたと打ち明け許しを請う。
約束通り源三郎が口添えして
「しかしそのおかげで徳川勢の動きが、いち早く分かりました。どうか源次郎めを許してやって下さい。」
と言うのだが、なぜか昌幸は、徳川勢の動向について聞こうともしない。
それどころか「興味なし!」と言ってのけた。
そして…この城を捨てる事にしたと言う。
「はあ!?」再び驚く兄弟。
昌幸>「ここにいても先は見えとる。」
源三郎>「しかし、ここは天下に聞こえた名城と!」
昌幸>「誰が言ったんだ?」
源三郎>「父上が…。」
昌幸>「いずれはそうなるはずであった。しかし、いかんせんまだ出来上がっておらん。
織田が攻めて来るのがちと早過ぎた。」
源三郎>「しかし…。」
源次郎>「新府を捨ててどうされるのです?」
昌幸>「策がある。」
源三郎>「策?」
昌幸>「源三郎、源次郎よいか。これは我が真田家にとって未曽有の危機。
一つ打つ手を誤れば真田は滅びる。この苦難を我ら一丸となってどんな事をしてでもこれを乗り切る。
心しておけ。」
源三郎・源次郎>「はっ!」
兄弟は城下を見下ろす丘の上で、また話し合った。
源三郎>「たまに親父殿が分からなくなる時がある。あまりにも器が大きすぎて俺にはついていけない時がある。」
源次郎>「我らは棟梁の命に従うだけ。父上についていけば間違いはありません。」
源三郎>「そうかなぁ…。」
源次郎>「多分。」
「やっぱりこちらでしたか!」家臣の矢沢三十郎が駆けてきた。
源次郎>「三十郎よく分かったな。」
三十郎は父親からの申しつけにより源次郎から片時も目を離さないようにしているので、
源次郎にとっては、煩わしい時があるのだと、源次郎は兄に話した。
この地を離れる事となったので、源三郎は三十郎にも、
真田の一族として、もう見納めとなるこの眺めしっかりと目に焼き付けておけと言った。
源三郎>「あれを見ろ!」
三人が連れ立って山道を降りていくと、昌幸、穴山、勝頼が寺へと続く道を登って行く。
昌幸、穴山、勝頼の三人は、寺で、亡き信玄の位牌に手を合わせた。
その様子を外から源三郎、源次郎、三十郎の3人が窺っていた。
「もし父上がご存命であったらこんな時どうなされていたであろうな。」と勝頼は言うが、
そのすぐ後から「そうか。父上が生きておればここまで追い詰められはしなかった。愚問であったな。」
と、改めて、どうにも自分には越えられない父の偉大さを想うのであった。
そして、窓の障子を開けると外の景色を見つめ、つくづく悔しそうに
「父上が築き上げたこの国をわしは滅ぼしてしまうのか。」と言うのである。
その窓の前には、源三郎、源次郎、三十郎がいたので、障子が開かれる一瞬前に身を屈めて隠れる。
梅雪>「ご案じなされますな。御屋形様には信玄公の御霊がついておられます。
信長めの首をあげ徳川、北条、上杉が足元にひれ伏す日も決して遠くはございません。
のう真田殿。」
昌幸は頷いて「御屋形様には我らがおりまする。」と答えた。
勝頼>「そうだな。」
昌幸>「富士や浅間の山が火でも噴かぬ限り、武田のお家は安泰にございます。」
しかし…。
2月14日48年ぶりに浅間山が噴火した。
真『真田丸』ネタバレ・あらすじ 1話(1回)⑤「船出」へ続く。
【出演】堺雅人,大泉洋,木村佳乃,平岳大,中原丈雄,藤井隆,迫田孝也,高嶋政伸,遠藤憲一,榎木孝明,温水洋一,草笛光子,高畑淳子,内野聖陽,草刈正雄
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『真田丸』原作
2016年 NHK 大河ドラマ 真田丸 主演 堺雅人
真田信繁(幸村) 年表
真田幸村が生まれた永禄10年(1567年)の出来事
2016年 NHK 大河ドラマ 真田丸 主演 堺雅人
真田丸 キャスト 竹林院(本名不明)
真田丸 ネタバレ~真田六連銭の街
真田丸~真田氏のふるさと信州上田市の取り組み
真田丸とは
慶長19年(1614年)徳川対豊臣の「大坂冬の陣」で、
豊臣方の武将、真田幸村が、大阪城の平野口に築いた出城の名称である。
東西約180メートルの半円形で、土塁の高さは約9メートル、外周の壕の深さは6~8メートル。
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