『真田丸』ネタバレ・あらすじ　13話（13回）「決戦」①

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『真田丸』ネタバレ・あらすじ　13話（13回）「決戦」①

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　12話（12回）「人質」⑤の続き。

行ったり来たり、戦う母、梅

源次郎信繁は、上杉の人質となった。
これによって真田は改めて上杉と手を結ぶ。
徳川家康との決戦が目前に迫っていた。

信濃　海津城。

援軍100名と聞いていたが、そこにいたのは年端もいかぬ子供と気力、体力の衰えた老人ばかり…。
信繁＞「まさか、これが援軍…？」

奥から出てきた直江兼続（村上新悟）が「急いで集めて者たちだ。どのように役に立つか見当もつかんが、
取りあえずお預けする。」と言う。

三十郎共々「かたじけのうござる。」と頭を下げる信繁に「ご武運、お祈りいたす。」とお辞儀を返す兼続である。
信繁が「直江様の口から、そのようなお言葉が聞けるとは思いませんでした。」と言うと、
兼続は、淡々とした口調で「真田が徳川に負ければ、次に狙われるのは上杉だ。」と言って、
片方の口角だけを上げて皮肉っぽく笑うと行ってしまった。

三十郎が「有難迷惑もいいところですな！」と言う。
信繁は、集められた子供や老人たちに
「戦支度をして、ここで待つように。ここも守りの要となる城。出番は近い！しかと心得よ。」
と言い置いて、父や兄がいる上田城へと向かった。

その頃、徳川の遠江、浜松城では、本多忠勝（藤岡弘）が、
なぜ自分に真田攻めを命じてくれないのかと憤懣やるかたない様子。
だが家康は、この時、勢いづいている秀吉に脅威を感じていて、豊臣の攻撃に備えて、忠勝を自分の傍から離したくはなかったのだ。
それを聞いて忠勝は「う…ん。」と唸り煮詰まってしまう。
「おぬしが出て行くほどの戦ではないわ。」と言い捨てて、鼻で笑って家康は去った。
実際、この時の家康は、まだ真田の力を甘く見ていた。

この時、信尹(栗原英雄)は、浜松城にいた。
家康は、この男の知略の腕を買っていたので、信尹に二択を迫る。
このまま、此処で囚われ人となるか？
それとも真田を捨てて徳川の家臣となるかである。
答えに窮する信尹は「よくよく考えよ。」と家康に命じられ投獄されてしまう。

天正１３年、８月。七千の徳川勢が神川を挟み、上田城の向かいに陣を張った。
総大将は鳥居元忠（大堀こういち）徳川家康が最も信頼を寄せる古参の武将である。

真田が大群を前にして怖気づいているに違いないと見た鳥居は、真田に降伏の機会を与えるとして、
使者に、上田城へ「沼田城さえ渡せば兵を引く。」と書いた降伏勧告を届けさせる。

真田昌幸（草刈正雄）は、この機会を利用し、わざと返事をするのを遅らせて時間を稼ぐことにした。
その間、城下では、徳川を迎え撃つ準備が着々と進められた。
その作業の総指揮には、堀田作兵衛が命じられていた。
梅も共に作兵衛の仕事をよく手伝う。
梅はそればかりではなく兵の賄いから、赤ん坊の面倒まで見て、それはもう八面六臂の大活躍であった。
信繁に嫁いだからといって、ちっとも偉ぶる事もない。

上田城では、女達が缶詰となり、鬱憤を募らせていた。
特に薫は、戦で自分達の運命が危険に晒されるかと思うと不安でならない。
薫が「ああ、もう嫌だ。なんで、こういう事になるんですかぁ！沼田の城くらい徳川にでも北条にでも渡してしまえば良かったのですよ！
戦に負けたら沼田どころかどこもかしこも皆取られてしまうっていうのに。」
と言って、落ち着かなさそうに、部屋へ戻って座った。
すると、とり（草笛光子）が自身たっぷりに「大丈夫！この戦は勝ちます！」と言う。
「負け戦の時は戦う前から負け戦のにおいがするもの。」と、とり。
真に受けた薫が「今は？」と聞くと、とりは顔をしかめて
「あなたの香のにおいしかしません。」と言った。

先ほどから立ってスエを抱いていたきり（長澤まさみ）は「おとり様にそう言ってもらえると何だか安心しますね。」と微笑んだが、
「ばば様は、このような戦場は幾たび…。」と尋ねるこう（長野里美）の質問には
「ああ、これが初めてです。ばばの話は真に受けないように。」と、さっきの話がただの慰めであった事を明かす。

やがて梅が授乳のために戻って来た。
梅＞「きりちゃん、ありがとう！」
きり＞「ちっとも泣かなかったわよ。」
梅はもう、すっかり母親の顔になっている。「さあすえお乳の時間ですよ。」
きり＞「おっぱいくらい誰かいるんじゃないの？」
梅＞「自分のお乳で育てたいの。」

こうが何か木の実のようなものをつまみながら後ろにいた梅を振り返って「言ったり来たり大変。」と呟いた。
きりの方では「母は強しってところですね。」と呟く。

別室へ行き、立ったままで授乳しようとしている梅に薫が
「これ、おやめなさい！慌てずに座って落ち着いてしなさい。」と注意を与えた。
薫と梅、初めての義母と嫁らしい会話である。

薫＞母親の体がふらふらしているとね、赤子も飲みにくいんですから。」と言われ
梅は素直に座ると薫に「母上様もご自分のお乳で育てられたのですか？」と尋ねた。
薫＞「ええ。乳母の乳で育てると自分に懐いてくれないのではと。」
梅＞「さようでしたか。やはり自分の乳をやりたいですものね。」
眠りについたスエの顔を見ながら、薫と梅は初めての義母と嫁らしい会話を続けた。
薫＞「おや眠ってしまった。母に抱かれて安心したのね。」
梅＞「私も　この子を抱くと　安心します。」
薫＞「私もそうでした。よい子を産んでくれました。早く源次郎に見せてやりたいこと。」
二人は互いの顔を見て笑い合う。

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　13話（13回）「決戦」②へ続く。

【出演】堺雅人，大泉洋，木村佳乃，平岳大，中原丈雄，藤井隆，迫田孝也，高木渉，斉藤由貴，榎木孝明，温水洋一，林邦史朗，，草笛光子，高畑淳子，近藤正臣，内野聖陽，草刈正雄

【真田丸　ネタバレ・あらすじ】

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