真田丸　ネタバレあらすじ　18話（18回）「上洛」④

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真田丸　ネタバレあらすじ　18話（18回）「上洛」④

真田丸　18話（18回）「上洛」③の続き。

前夜

信繁は父が隠し持つ野心が心配であったが、そのような話はいっこうにきりには通じない。
きりは干し柿を半分千切って信繁に差し出し、残りを食べながら喋る。
「これからは殿下の家来になる訳でしょ。」

信繁＞「一応は。」
きり＞「よかった。これからは殿下が守ってくれるんですね。」
信繁＞「そう簡単な話でもない。」
きり＞「後は源次郎様が殿下と殿の間に立って、うまく進めていけばいい事でしょ？お松様の事は伝えたの？」
信繁＞「父上にしてみれば殿下に拝謁する事で頭がいっぱいのはずだ。頃合いを見計らって話す。」
「それがいいかもね。…さっ戻らなくちゃ。」きりは、両手の粉を払うと信繁の両手を取って「しっかりね！」と励ましてから去った。

上田城では、薫が、昌幸が、上洛する時は連れていくと約束していたのに、
自分が草津に湯治に行っている隙に行ってしまったと、とりに、ぼやいていた。
とり＞「それだけ此度の上洛は一大事という事じゃ。」

ちょうど、その頃、昌幸と信幸は、吉野太夫の舞に見とれていた。
昌幸＞「しかし殿下もこんな席を用意してくれるとは気が利いておるではないか。」
信繁＞「気配りのお方ですから。」
昌幸＞「いや～見事見事！ははははは！」
吉野太夫＞「ではごゆるりと。」
昌幸＞「あなたも一杯如何ですか？」
吉野太夫＞「これにて御免をこうむりまする。」

部屋を出て去りゆく吉野太夫を追いかけて信繁が小声で「無理を聞いてくれてかたじけない。」と礼を述べる。
吉野太夫＞「何言うてはります。いっぺんでも来て下さった方は、うちらにとっては大事な常連さんです。」
信繁＞「くれぐれも勘定は石田様の方に回さぬように。私が払いますので。」
吉野太夫＞「心得ております。」

信繁は部屋へ戻ると、父に酌をしながら旅の疲れを労った。
昌幸＞「秀吉とはどんな男だ？」
信繁＞「とんでもない男ですね。信長、家康に、勝るとも劣らない器の大きさを感じます。」
昌幸＞「ひとかどの人物か？」
信繁＞「お調子者にも見えますが、その裏に私は深さと恐ろしさを見ました。」
信幸＞「源次郎が言うのだから間違いないのだろうな。」
昌幸＞「ますます会うのが楽しみになってきた。」

昌幸が厠へと立っている間に、信幸は信繁に酌をすると
「本当のところを聞かせてくれ。秀吉の時代は続くと思うか？」と尋ねた。
信繁＞「あのお方は本気で戦国の世を終わらせようとしています。
惣無事令を出され殿下のお許しなきまま大名が戦を始める事はできなくなりました。
国々で、まちまちだった升の大きさも、殿下は統一しようとなされています。これからは日の本が一つの大きな国になるのです。」
信幸＞「という事は源次郎。戦場で暴れまくる日はもう来ないのか？」
信繁＞「父上のお気持ちお察しします。」
「父上の話ではない。我らの話だ。我らは生まれてくるのがいささか遅すぎたのかもしれんな。」
そう言って信幸は感慨深げに杯を傾けた。

その頃、厠で用を済ませた昌幸は、手をゆすぐと、
ふと、月明かりの下に浮かび上がる大阪城を、窓越しに見上げて、何事かを思案する。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　18話（18回）「上洛」⑤へ続く。

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