『真田丸』ネタバレ・あらすじ　14話（14回）「大阪」⑤

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『真田丸』ネタバレ・あらすじ　14話（14回）「大阪」⑤

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　14話（14回）「大阪④の続き。

景勝一行は京に入った。

三成は一足先に大阪に行き準備して待っていると言って、京を出た。

三成を見送った後、信繁・きりと、兼続の間で、三成に対する評価がまるで違っていた。
信繁・きりから見たら不愉快に過ぎない三成も、
兼続からすれば「堅苦しい所はあるものの頭の切れる熱い男。」だと言う。

京には、石川数正が匿われていたのだが、
数正が信繁に会いたいと希望するので、兼続が二人を引き合わせた。

徳川の機密を守るために、命を狙って、徳川から放たれた刺客から逃れ、
数正は、半月前から、この場所に匿われているのだと言う。

数正は、酒に酔い、
自分が、かつて置かれていた微妙な立場を、信繁に語ると、
自分をそそのかして徳川を裏切らせた真田信尹に腹を立てていた。
そして「そもそも、この調略を考えたのは、おまえの父だ！」と言って信繁に八つ当たりをする。

「要するにわしは、真田の手駒に使われたのじゃ！徳川には長年の御恩があるのに…！」と怒り心頭の数正は、
さんざん信繁を罵るのであるが、
信繁は冷静に「それは、でも、そそのかされたほうがいけないんじゃにでしょうか？」
と問いただした。

「最後は自分で決めた事。自ら責めを負うしかない。」と、
いい年をした大人が二十歳そこそこの若者に諭されている姿は、かなり恥ずかしい。
だが数正は「そんな事は分かっておるわ！」と更に酒をがぶ飲みし、後悔の念に苛まれていた。

信繁は「もう、しょうがないですよ。裏切ってしまったんですから。先が読めないのは、皆同じです。
だから必死に生きているんです。人を騙したり、裏切る事もあるでしょう。
でもそれは善とか悪で計れるものではないと、私は思うのです。」と、そう語りながら目を潤ませた。
それは…父、昌幸の考えの元とはゆえ、時に他人の命をも踏み台にしながら、
ここまで一族の命を繋いで来た信繁ならではの、実感の籠った言葉であった。

信繁＞「石川様、とりあえず先に進みましょう！」
数正＞「うん！」
怒りを、ぶちまけていた筈の信繁に、いつの間にか慰められ、心を掴まれた数正は、
この後、気を取り直して、信繁と酒を酌み交わした。

石川数正は、その後、秀吉の元で、信濃松本十万石の大名となった。

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　14話（14回）「大阪」⑥へ続く。

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