『真田丸』ネタバレ・あらすじ　第15話（15回）「秀吉」④

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『真田丸』ネタバレ・あらすじ　第15話（15回）「秀吉」④

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　15話（15回）「秀吉」③の続き。

６月１４日。
上杉景勝は関白秀吉に拝謁した。

のらりくらりと謁見の日を伸ばしていたクセに秀吉は景勝に調子のいい事を言った。
「会いたかったぞ景勝。かの軍神、上杉謙信の嫡男がわしの目の前におると思うと感無量。
こうして参ってくれた以上は最高の礼をもってもてなさねばのう。
越後の本領は安堵。今後は東の要として関東を抑えてもらいたい。
おぬしの父は関東管領。おぬしほどふさわしい者はあるまい。
となるとそれ相応の位がなければなるまい。内裏に推挙しておいた。三成。」

三成＞「上杉様には従四位下左近衛権少将（じゅしいざげさこのえごんのしょうしょう）の位が授けられる事になっております。」
秀吉＞「どうじゃ不服か？」
景勝＞「いえ滅相もない事でございます。」
秀吉はにこやかに笑うと「それからもう一つ。これより後真田への肩入れは無用とせよ。」と命じた。

景勝の心に衝撃が走り「なんと…。」と発した。
秀吉＞「真田安房守はな、おぬしとは違って、いくらわしが上洛せよと申しても、一向に返事をよこさぬ不届き者じゃ。
ここは懲らしめてやらねばならぬ。徳川家康が間もなく真田征伐に乗り出す。家康にとっては勝たねばならぬ戦じゃ。
ありていに言うがな。わしは家康に恩を売っておきたいのだ。
あいつはめんどくさい男でな、ここら辺りで手なずけておきたいのよ。」

兼続は秀吉に平伏すと「おそれながら殿下、それは徳川と真田が戦になった時、
真田に加勢をするなとの事でございましょうか？」と尋ねた。
秀吉＞「そういう事だ。」
一言も言い返す事が出来ないで固まったままの景勝をよそに秀吉は
「堅苦しい話はここまでじゃ。」と立ち上がると景勝の前まで歩み寄り
「せっかく大坂まで参ったのだ。楽しんでいってくれ。まずはそうだな。利休のたてた茶でも飲んでいけ。」と話し掛け、
三成に手配を命じた。
景勝は困窮した。

謁見を終わらせた秀吉は廊下を歩きながら「景勝めかなり焦っておったな。」と三成に愉快そうに言った。
ここで三成は、秀吉の勘違いを訂正した。
「時に殿下。景勝様は謙信公の実子ではございません。」
秀吉＞「ええっ？そうなの？」
三成＞「確か姉の子だったと。」
秀吉＞「まあよい。景勝はわしに従うと思うか？」
三成＞「安心は出来ません。」
秀吉＞「利休の意見が聞きたいのう。」
三成＞「真田源次郎は如何致しましょう？待たせてありますが。」
秀吉＞「面白いな。あいつも呼んでやれ。」
三成＞「かしこまりました。」

秀吉が去った後の謁見の間で景勝は、またダダをこね出した。
「やはりわしは秀吉の下にはつかん！」
兼続が諭す。「それはなりませぬ。」
景勝＞「秀吉の言いなりになれと言うか！」
兼続＞「その見返りとして領地を安堵されたのです。」
景勝＞「真田を裏切る事になる。」
兼続＞「致し方ありませぬ。上杉家のため。」
「源次郎にどの面下げて会えばよいのだ…。」と苦悩する景勝であった。

そのような会話が交わされた事を知らない信繁は謁見を終えた景勝に「如何でした？」と無心に尋ねた。
景勝＞「世に聞こえた関白秀吉も会うてみればただの騒々しい親父であった。」
信繁＞「無理難題を突きつけてはきませんでしたか？」
景勝は痛い所を突かれ黙り込んでしまい代わって兼続が「なかなかよい話であった。」と答えた。
信繁は笑顔で「それは何よりでございました。」と言う。
兼続は抜かりなく「実はそなたを引き合わす件、秀吉に頼むのをものの見事に忘れてしまった。」と話を逸らす。
信繁＞「どうかお気になさりませぬよう。」
兼続＞「折を見て石田殿に…。」
このタイミングでちょうど三成が入って来て「支度が整い次第、利休殿の茶室へご案内致します。」と告げた。
そして３人に、着替えてから茶室へと案内すると言うので、信繁は慌てて
「私は茶のたしなみなどございませんが。」と断りを入れたが、三成は冷たく「それはこちらの知らぬ事。」と言い放った。

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　第15話（15回）「秀吉」⑤へ続く。

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