『真田丸』ネタバレ・あらすじ　第15話（15回）「秀吉」③

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『真田丸』ネタバレ・あらすじ　第15話（15回）「秀吉」③

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　15話（15回）「秀吉」②の続き。

大阪城へ戻ると、景勝は信繁に、またしても拝謁が日延べされたと伝えて、
秀吉の無礼な態度に腹を立てていた。
それから景勝が「源次郎はどうしておった？」と聞いて来た時、
信繁は自分がもう既に秀吉に会ったとはとうてい言えず
「私は石田様のところで休んでおりました。」と嘘をついてしまう。
景勝は、そうとは知らずに信繁の事も考えてくれていて、自分が明日秀吉に会った際に、
信繁の拝謁の取次ぎをしてやると言ってくれる。
信繁は「ありがとう存じます。殿下と真田の間をうまく取り持つように、父より命じられておりますので。」
と、とぼけたままで景勝にお礼を述べる。
景勝は「うん、わしが間に立つ。任しておけ。」と言ってポンと大きな音を立てて自身の右胸を叩いた。
信繁は内心後ろめたさを感じながらも「かたじけのうございます。」と頭を下げる事しか出来ない。

その夜、信繁は宿舎としている三成の屋敷へ戻ると、早速、昌幸へ上洛を促す手紙を書いていた。
その後ろから、きりが「お召し替えなさいますか？」と声を掛ける。
信繁は「後で自分でやる。」と答えて手紙を書く事に集中していた。
きりは呑気に「小腹がおすきなら落雁があります。」とお菓子を勧めたり大坂の市中を見物した話をしたりした。
きりは「大阪は、真田の郷とは大違いで、たくさんお店が並んでいて何でも売っている。」と話して聞かせる。
「帯に小袖から笛や太鼓とか生きた蛸まで！もう見て歩くだけで一日たっちゃった。」
と非常に活き活きと楽しそうに語るきりであったが、
信繁は、真田の存亡が掛かっているとあって、手紙を書くのに必死であり、ほとんど聞いていなかった。

そこへ「真田殿。」と障子越しに三成が声を掛けて入って来て、会わせたい人がいると言って信繁を連れ出す。
その際の三成の態度が、今までの素っ気ない様子から、微笑みまで浮かべて、やけに親しみのこもったものに一転していた。

そして、信繁は、三成の部屋で待っていた大谷吉継（片岡愛之助）と会った。
信繁が行くと、酒席が用意されており、吉継と三成は上田合戦の際の真田勢の強さを褒め称えた。
それから三成は「刑部殿はかねてより拙者と共に殿下をお支えしてきたお方。
大坂一の切れ者としてなくてはならぬ御仁だ。」と吉継を紹介した。
この席で信繁は三成に「なぜ、私の事を殿下にはお伝えしていないと嘘をついたのですか？」と尋ねたが、
三成はこの件については、恍けて誤魔化した。
この直後、三成の家臣より、加藤清正の訪問の知らせがあり、三成は「面倒くさい」と言いながら、渋々、席を外した。

三成が出て行っている隙に、信繁は吉継に、三成が自分に対して急に態度を変えてきた理由を聞く事が出来た。
吉継によると、素っ気なかったのは、おそらく三成が信繁の事を低く見ていたからで、
嘘をついたのも、話す必要性すら感じていなかったから。
ところが、急に親しげな態度に変わったのは、信繁が秀吉に気に入られている事を知ったから──と言う。
秀吉の気に入った人物は、それすなわち、三成にとっての大切な人なのだと。
それを聞いて、ようやく腑に落ちたという信繁に
「不快な思いをさせたようだのう。治部殿（三成）に代わって私がお詫びしよう。」と頭を下げる吉継を
信繁は慌てて「やめて下さい！」と止める。
「悪い男ではない。分かってやってくれ。」と言う吉継と、信繁は、また酒を酌み交わした。
それから更に吉継は「殿下は才気のある若者がお好きだ。ただ殿下はひとたび気に入った若者は始終そばに置きたくなるお方。」
と教え、この先、色々と面倒になるだろうという事も示唆した。
それを聞いてドギマギする信繁であった。

大谷刑部少輔吉継。
やがて彼の娘が信繁の正室となり信繁の人生に大きく関わってくる事になるのだがそれはまだ先の話である。

『真田丸』ネタバレ・あらすじ　第15話（15回）「秀吉」④へ続く。

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