真田丸　ネタバレ・あらすじ　18話（18回）「上洛」①

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真田丸　ネタバレあらすじ　18話（18回）「上洛」①

真田丸　17話（17回）「再会」⑧の続き。

昌幸、ついに上洛を決意

秀吉は実の母大政所を、家康の元へ人質として差し出した。
それを受けて、遂に家康は上洛。
関白秀吉の天下統一が目前に迫っていた。

上田城。
信繁から届いた文を信幸が昌幸へ届けた。
信幸＞「源次郎から文が届きました。…秀吉は、父上を大名に取り立てるとの事。
石田治部少輔様が約束されたそうです。
父上、これでようやく徳川や上杉と肩を並べる事ができるのです！」

嬉しそうな信幸に反して昌幸は、文を投げ捨てると「気に入らん！」と言った。

信幸＞「何ゆえ？」
昌幸＞「大名の座とは、力ずくで勝ち取るものではないのか？何様か秀吉は！」
信幸＞「それだけ力を持っているという事では…？。」
昌幸＞「わしはあやつの家来ではない。」
信幸＞「父上の事を認めたからこそ大名にすると言っている…。」
昌幸＞「上洛はせん！」

昌幸の激しく頑固一徹な態度に息を飲み、閉口する信幸であった。

大阪城では…阿国の指導の元、阿国舞踊団が稽古に精を出していた。
舞台の向かい側の廊下に座して信繁は、その様子を眺めていた。
すると、お藤と呼ばれる、あの姉、松に違いないと思われる娘が、
阿国の身振り手振りでの指導を注視しながら、見覚えのある匂い袋を手に持って、
その匂いをしきりに嗅いでいた。
それは、かつて安土の地で、茂誠が松のために作った匂い袋である。

信繁は利休に招かれた茶室で、一服の茶のもてなしを受けた折に、利休に聞いてみた。
「人は何か、ひどく哀しい目に遭った時、それまでの事を全て忘れてしまう事などあるのでしょうか？
そして別人として生きていく事ができるのでしょうか？」

利休＞「そうでんなあ…。人の心は謎。…源次郎殿。」
信繁＞「はい。」
利休＞「手前は何でも知ってる訳ではない。そないな事聞かれても分からしまへん。」
利休も精神科医ではないのだから、そう答えるのも無理はない。

上田城を兼続が訪ねて来た。
景勝（遠藤憲）の老婆心であろうか？昌幸に上洛を促すためであったが、
昌幸は「上洛するか否かはそれがしが決め申す。」と頑なな態度でこれに接する。

兼続＞「関白殿下は真田殿を直臣とされるおつもりでござる。拒めば関白殿下は全力でこの上田に攻め込んできましょう。
形勢は風雲急を告げておる。もはや日本国の大名の大半は関白殿下に従った。いくら戦上手の安房守殿でも太刀打ちできますまい。
大名か死か。…取るべき道は明らかでござろう。」

この場には、昌幸以外に、信幸、内記、河原綱家がいた。
そして誰もが、これ以上、上洛を拒む事の無謀さを理解したが、理屈を頭ではわかっても、
秀吉ごときに下るという嫌悪感で、心情がついていかない。

帰り際、兼続は信幸に再度、念を押して帰った。
兼続＞「御屋形様は関白殿下に対し真田を許すようとりなしておられる。」
信幸＞「お心遣いかたじけのう存じます。」
兼続＞「上杉の顔を潰さぬようにお願いしたい。真田のためそして上杉のためにも一日も早い上洛を。」

未だ上洛に気が進まない昌幸は、とりの肩を揉みながら零す。
昌幸＞「どうすればよいものやら…。わしには領地を守り抜く務めがござる。…そのためには大名になるしかありません。」
とり＞「さようですね。」
昌幸＞「しかしそれは秀吉に従うという事。死に物狂いで戦ってきた果てに、
武田に縁もゆかりもない男の家来になるというのでは…。これは割に合いません。」
とり＞「さようですね。」
昌幸＞「そろそろ答えを出さねばならぬようです。」

そこで、とりは「ではこうしましょう。嘘でもいいから頭を下げなさい！強い者に従う。真田はこうやって生き延びてきた。
下手（したで）に出て、牙を隠して爪を隠して、この先秀吉の勢いに陰りが見えたら寝首を掻く。
…卑怯者で何が悪い！？」と、本音と建て前の使い分けを昌幸に勧めた。

このとりの発案で、昌幸はようやく上洛を決意したのである。

軍議の席である。
昌幸の上洛の決断に信幸は安堵したが、内記や頼綱は抵抗を示す。
特に頼綱は死守してきた沼田城を手放したくないという思いが強い。
「秀吉に仕えた大名たちは皆本領を安堵されているとの事。今までと何も変わりませぬ。」と、
信幸が頼綱を説得するものの「嫌じゃ嫌じゃ！何で今更秀吉の下になんぞつかねばならんのだ！世も末じゃ！」
と叫ぶと頼綱は軍議の場を飛び出して行った。
昌幸は心配する内記に、従うのは形だけで、反骨心は胸の中に変わらず秘めておく事を伝える。

父の上洛の決意に最も喜ぶ男、信幸は、その事に安堵して、
食事時、妻、こうに報告する。
「ようやく父上が上洛を決めて下さった。これで真田は生き延びられる。」

先頃、幾分健康を回復したようで、ご飯をよそえるようになったこうが給仕を努め
「おめでとうございます。」と笑顔で祝辞を述べる。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　18話（18回）「上洛」②へ続く。

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