真田丸　ネタバレあらすじ　21話（21回）「戦端」②

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真田丸　ネタバレあらすじ　21話（21回）「戦端」②

真田丸　ネタバレあらすじ　21話（21回）「戦端」①の続き。

寧の部屋に女達が集まり雑談していた。
乳母が捨を抱いており話題はもっぱら捨の事である。

寧＞「赤子というものは日に日に大きなってくんやねえ～。」
茶々＞「毎日顔つきも変わるのですよ。昨日は私の亡き母に似ておりました。」
寧＞「お市様に？」
阿茶局＞「今日はどなたに似ておいででしょう？」
茶々＞「今日は…信長様？！」
寧＞「そうやねえ～。思えばその子には、信長公とおんなじ血が流れとるんだわね。」
大蔵局＞「たまに、浅井長政様に似ておられる時もございますよ。」
寧＞「出来たら浅井様似で育ってくれるとええんだがね。殿下に似てまったら二代続けてサルだがね。」

阿茶局が茶々に体調を聞くと、茶々は捨を産んでから、ずっと手首が痛いと言う。
寧が、姫様育ちで乳母もいるから、赤子を抱いてあやしもしないのに何で手首が痛なるのかと不思議がると、
茶々は出産経験のない寧の前でも全く遠慮せず
「何もお分かりではないのですね。おなかにややこがいると、
体中の滋養をその子がみんな吸い取って体の骨ふしが弱ってしまうのですよ～。」と得意気に話して聞かせた上で
「ねえ！」と阿茶局に同意を求める。
阿茶局は家康との間に子はなかったが、先の結婚で２度の出産と１度の流産を経験していた。
しかし流石に大人の気遣いがある彼女は、寧の前で、そのようなしたり顔の話は出来ず
「さようでございましたかね…。」と恍けてしまった。

あっさりした気性の寧は、このような茶々のズケズケとした物言いにも事を荒立てず
「いろいろ大変だなも～。」と気遣ったに過ぎない。

しかし、第三者である阿茶局の目から見ると、世継ぎが生まれたばかりで、
正妻に対してこうした堂々たる振る舞いをする茶々の行く末が案じられたのであるが、それも所詮は他所の家の話。
いや、むしろ、豊臣にいつまでも組み敷かれる気のない徳川に取っては、好都合な内紛の種と言えた。

阿茶局は、こうした奥の様子を家康に報告する。
「茶々様はお子が産まれてから自信をつけてこられたようで。この先どうなるかぁ…。」

正信＞「お世継ぎご誕生によりあちらこちらに火種がくすぶってまいりましたな。」
家康＞「ほかには？」
正信＞「近江中納言様。」
家康＞「誰だ？」
正信＞「殿下の甥御、秀次様にございますよ。」
家康＞「あっははは…あの若造か。」
正信＞「殿下の跡を継ぐのは己じゃと思うていた筈。若が産まれて心穏やかではないでしょうな。」

そんな風に噂されていた秀次は、庭先で風車をこしらえながら、きりと会話していた。
秀次＞「お捨にやろうと思ってな。」
きり＞「お喜びになられますよきっと！」
秀次は、他の者達が噂するのとは違い、天下人の跡継ぎの器ではないと自覚している自分は、お捨が産まれて、
がっかりどころか、むしろホッとしているのだと、きりに心情を吐露した。
秀次＞「だからお捨が産まれて胸をなで下ろしたという訳じゃ。」
きり＞「さようでしたか。ようございましたね！」
秀次＞「とはいえお捨が元服するまでは私が気張らねば。身が引き締まる思いとはこの事じゃ。」

「何より何より。」と言うと晴れやかな顔で空を仰ぎ見るきり。
秀次は「叔父上がおられなければ私はただの百姓の小倅。感謝の気持ちしかない。お捨にやってくれ。」と言うと
風車をきりに手渡した。

きりは「ご自分で渡されては？」と進言したが、秀次は何故か、子が出来て夢中になっている秀吉には近寄りがたいらしく
「あのように楽しげな叔父上を見た事がない。遠慮しておくよ。」と言うと去って行った。

庭先で、捨を囲んで茶々や乳母と共に過ごしている秀吉の傍には信繁が控えていた。
きりは、その信繁を呼んで、秀次から預かった風車を渡す。
信繁は風車を受け取ると「相変わらずあのお方とは仲がよいな。」と冷やかすように言った。

きりには、
信繁が茶々に怯えていた頃は、きりの事を茶々から「二人はいい仲？」と言われて
全く否定せずに認めたという記憶があったので、
先頃また、秀次の側室でもなればいいではないかと平気で言う彼の言葉に
振り回されているという感じがしていた。

一方の信繁は、かつて茶々に対する盾として、きりの存在を利用した事など、もうとっくに忘れてしまっており、
そうした二人の意識のズレから来る噛み合わない会話がこの日も展開されていた。

「たまに私に気があるような素振りをしたかと思えばいきなり突き放したり。まるで子どもね。
なぜもっと素直になれない！」きりはそう言うと憮然として信繁に背を向けて行ってしまった。

信繁が風車を秀吉のところへ持って行くと、秀吉はそれを受け取り
「おっ！よいものもろたぞ～。」と言って捨に風車を回して見せあやしていた。
傍で微笑みながら、その様子を見守っていた茶々が「そういえば源次郎にも確か子がいましたね。」
と聞いて来た。
信繁＞「５つになる娘がいます。」
茶々＞「どんな父親なのかしら源次郎は。」
信繁＞「私は娘と暮らした事がほとんどございませぬ。」
茶々＞「会いたいとは思いませぬか？」
信繁＞「殿下のご様子を拝見しておりましたら無性に会いたくなりました。」

真田丸　ネタバレあらすじ　21話（21回）「戦端」③へ続く。

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