真田丸　ネタバレあらすじ　19話（19回）「恋路」④

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真田丸　ネタバレあらすじ　19話（19回）「恋路」④

真田丸　ネタバレ・あらすじ　19話（19回）「恋路」③の続き。

縁組　兄の場合-２

昌幸と信幸が家康に呼ばれ、信幸と稲との縁組みの話があった。
正信と忠勝が同席していた。
家康は笑顔を浮かべて、この縁組を綺麗ごとに変えて言った。
「此度の事、徳川と真田のよしみを結ぶよい折であるとわしは思っておる。
この本多平八郎は我が家臣の中でも殊に武勇に秀でた男。」
「ありがたきお言葉。」…むくつけき熊のような風貌の忠勝が、恭しく家康に頭を下げた。
家康＞「その娘を、そなたの嫡男信幸殿の嫁としてもらいたい。」
昌幸が信幸を振り返る。
縁組みと聞いても、それまで我が事とは思わずに、迂闊に聞いていた信幸が
「え…？」と発した。

正信＞「形としては本多平八郎が娘、稲を一旦殿の養女に迎えまする。」
家康＞「あくまでも徳川と真田の縁組みという事にしたいのじゃ。」
その言葉に信幸の目が真ん丸になる。
内心、動揺の走る信幸に代わって父、昌幸が弁明してくれた。
「いや大変ありがたいお話ではございますが、息子には我が亡き兄の娘でこうと申す嫁がございます。」
ところが、家康が「離縁すれば済む話ではないか！」と言い、
その言葉をあっさりと押しのけた。
信幸の目の、真ん丸が収まらない。
信幸の目が真田丸ではなくて真ん丸…。
昌幸＞「いやそう申されましても…。」更に抗おうとする昌幸であったが、
家康は「これほどの良縁まさかそれしきの理由で断るとは言わせぬぞ安房守。」
と主君風を吹かせて有無を言わせないのだ。
忠勝はムッとした顔で睨みつけていた。

この後、真田方は、昌幸と信尹、そして当人である信幸で、この件について相談をした。
「お断り下さい！」と縋るように信幸が言うが、それをよそに昌幸と信尹が話し合う。
昌幸＞「どう思う？」
信尹＞「これは言ってみれば、徳川から真田に人質を出すようなもの。
むげには断れますまい。」
信幸＞「いやしかし！」
昌幸＞「家康の狙いは何じゃ？」
信尹＞「兄上に裏切られるのが怖いのでしょう。もしくは真田の内情を探るための間者。」
昌幸、暫し考えを巡らせて「…使えるな」と呟く。
信幸「『使えるな』ではありませぬ！」
信尹＞「いずれにしても断れば両家の間に波風が立ちます。」
更に思案を巡らせて昌幸は言った。「源三郎、おこうは里へ帰そう。」
「本気で仰せですか！？」と、信幸は悲壮な表情をして抗う。
昌幸＞「源三郎、ここは泣いてくれ！…全ては真田のためじゃ！」
信幸＞「父上！」

本多忠勝の方でも、縁組の話を稲にすると、激しく抵抗された。
「嫌でございます。稲は父上の傍にいとうございます！」
忠勝＞「殿の命には逆らえぬ。」
稲＞「信濃になど行きとうございませぬ！」
忠勝＞「ひょっとして稲…。好きな殿御でもおるのか？ん？」
稲＞「おりまする。…おりませぬ！稲は殿のために働きたいのでございます。」
忠勝は稲のその言葉を聞くと、稲の目の前まで進み両肩を押さえて、娘の目を見据えて言った。
「よいか稲。これは殿のためなのじゃ！真田の動きを探るのじゃ。」
稲＞「稲は間者になるのですか…？」
「頼む！頼む…。」と申し訳なさそうに、幾度も頭を下げる忠勝を見て、
気の進まぬ重い役割に、なみなみならぬ重圧感を感じる稲であったが、
それが殿のためになると、これほどまでに頭を下げる父に、これ以上抗えないと悟った稲は決断した。
「喜んで…お役目…果たしまする。」
忠勝は「そうか！そうか！」と言って血をたぎらせたように喜び稲を抱き締めた。
だが、その数秒の内にも稲の感情は動揺して激しくうねり、「ううー！」と叫んで
父を突き飛ばし「やっぱり嫌でございます！」と叫ぶのであった。

結局、本人達の抵抗も空しく、この婚儀は大人たちの事情で、円滑に纏められてしまった。見合いの席である。
家康の前で信幸と稲が名乗り合う。
「真田安房守が嫡男、信幸でござる。」
「本多平八郎が娘、稲でございます。」
家康＞「こうして見ると似合いではないか。平八郎よい娘に育てたのう。」
忠勝＞「ありがたきお言葉。」
家康＞「どうじゃ？安房守。」
昌幸＞「我が息子には、もったいないぐらいでございます。」
稲＞「稲は徳川様と真田様の懸け橋になりとうございます。」
家康＞「よう申した！」
昌幸＞「流石は本多平八郎殿の娘御。」
正信＞「まずはおめでとうございます！」

真田丸　ネタバレあらすじ　19話（19回）「恋路」⑤へ続く。

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