真田丸　ネタバレあらすじ　19話（19回）「恋路」②

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真田丸　ネタバレあらすじ　19話（19回）「恋路」②

真田丸　ネタバレ・あらすじ　19話（19回）「恋路」①の続き。

噂

その後、信繁が茶々と廊下を歩いていると、きりが駆け寄って来て
「北政所様からこれ頂いたんです。源次郎様にも差し上げようと思って。
すごく美味しいんですよ！」と紙で包んだカステラを見せる。
「ありがとう。頂きます。」と、信繁が受け取ったカステラに目をとめて、
茶々が無邪気に「カステイラですね。美味しそ！」と声を上げる。
信繁は「見なかった事にしてくれ。」ときりに言うと
「参りましょう。」と立ち去る茶々の後をついていったが、きりの方を一度、振り返り、
くれぐれもという表情をして首を横に振って見せた。

きりは、その後、再び寧の部屋詰めに戻ったが、
寧の部屋には秀吉が来ていて寧に膝枕をしてもらいながら
「茶々に惚れてしもうた。」とぬけぬけと相談事のように言っていた。
寧＞「誰の膝の上か分かってますか？」
秀吉＞「あれの母親にも惚れていた。親子２代じゃ。」
寧＞「はいはい。」
秀吉＞「この城はどんな城より落とすのが難しい。しかしそういう城ほど落としてみとうなる。かかならどうする？」
寧＞「私が答えるのですか？」
秀吉＞「どう攻めればよい？」
寧＞「あの子にとって母親も父親も、あなたに殺されたようなものでございましょう。
ほんなら下手な小細工などせんと真正面からぶつかっていくしかございません。」
秀吉＞「それで落ちるか？」
呆れる寧は「さあ。」と言って、秀吉から膝を避けて向きを変えた。
秀吉はコテンと畳の上に頭を落としながら、それでも「どう攻めるかのう…。」
と試行錯誤していた。

次に茶々の部屋を訪れた秀吉は、三成に聚楽第の建設予定見取り図を持って来させて説明させた。
聚楽第は秀吉が、政も行えるようにと、京都に建築させた邸宅で、豪華絢爛を極めた建造物である。
秀吉＞「いずれわしは政の中心を大坂からこちらに移すつもりだ。」
三成＞「屋根には金ぱくの瓦を並べ、ことごとく絢爛豪華に造ります。」
その中に茶々の御殿も建設する予定で見取り図には、それが記入されていて、
秀吉は、それを指示して茶々に教えた。
結局、秀吉は、豊臣の新拠点となる聚楽第には、
君のために、御殿を建てるのだと、茶々に伝えたかったのだが、
礼も述べずに「源次郎はついてきてくれるのですか？」との茶々の一言が、
秀吉の恋のプレゼンテーションに水を差した。
秀吉＞「源次郎？」
茶々は立ち上がると、次の間で控えていた源次郎の傍へ行き
「源次郎が来ないなら茶々はここに残ります。」と言って信繁の隣に座りこんだ。

秀吉は怒るわけにもいかず「これはまた源次郎は気に入られたものだな。」と言うと笑顔になって、
ははははは！と笑い「案ずるな。もちろん源次郎も一緒じゃ。」と告げた。
すると、それまで無表情であった茶々は一転して笑顔になり、両手で信繁の手を取って
「楽しくなりそうですね。」と言う。
信繁は恐ろしくて、思わず、その茶々の手を突き返すようにしてしまう。

そこへ片桐且元が「殿下お支度が整いました。」と秀吉を呼びに来た。
それで、秀吉は「内裏にご挨拶に行ってまいる。」と席を外し
信繁と茶々の二人が、ほぼ同時に「行ってらっしゃいませ。」と頭を下げたのであるが、
その横では大蔵卿局も同じようにしていたのに、
秀吉の目には大蔵卿局はさっぱり入って来ず、秀吉は「おっ！何だ息ぴったりだな。」
と二人に声を掛けると茶々と一緒に笑い声を立ててから部屋を出て行った。

信繁は非常に困ったこの状況を思うと「殿下の前であのような事を仰るものではありませぬ。」と苦言を言わずにはいられなかった。

だがやはり、茶々はわざとなのか空気を読まないのか「えっ？何？」と、
すっとぼけた疑問を呈するばかりである。
大蔵局も「姫様。殿下に源次郎殿との仲を疑われてもよろしいのですか？」と注意を与えるのだが、茶々は
「別に私は源次郎に恋をしてる訳ではありません。あなただってそうでしょ？」と、相変わらずマイペースで奔放な物言いを続けるばかり。

信繁が「もちろんの事。」と答えると「だったら別にいいではありませんか。」と、
気にも止めない様子を続ける。

注意が効き目がないと見た大蔵局は、どうにか茶々に気付きを与えようと
「既に姫様と源次郎殿の事はあちこちで口の端に上っているようでございますよ。」と、もっと現実的な指摘をするが、その言葉に震えあがって驚いたのは信繁の方であった。
信繁＞「そうなのですか！？」

こうした不毛なやりとりの末、信繁は片桐に呼び出され
近江出身でかつては、浅井家に仕えていて「茶々を赤子の頃からよく知っている」という片桐にまで、
まるで信繁も茶々にのぼせ上がっているかのような誤解を受けていた事を知らされる。
「お茶々様は織田信長公の妹君お市の方様と浅井長政様の間にお生まれになられた。
はっきり言っておぬしごときが相手をするようなお人ではない。
おぬしの父はたかだか信濃の小大名にすぎぬ。身分をわきまえよ。」
且元は、こう言い捨てると、もう信繁の言い繕いなど聞く耳も持たず、去ってしまう。

真田丸　ネタバレあらすじ　19話（19回）「恋路」③へ続く。

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