真田丸　ネタバレ・あらすじ　30話（30回）「黄昏」⑥

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　30話（30回）「黄昏」⑥

真田丸　ネタバレ・あらすじ　30話（30回）「黄昏」⑤の続き。

伏見　真田屋敷。
こうから、父より送られた文を受け取る稲。

もう二人とも出産を済ませて、互いに男の子の母となった。

稲は百助の母となってから心境の変化があり、信幸に
徳川の間者の役割を担って嫁いで来た事を打ち明けた。

信幸に父からの書状をすべて見せると「全て本多佐渡守様から私への密書でございます。
稲は嫁ぐ時真田の内情を探るようにと父に申しつけられました。」と。
その事は薄々、感じ取ってはいた信幸であった。

稲＞「本多様は再三、源次郎様から太閤殿下のご容体を聞き出せと言ってきております。」
信幸＞「なぜ俺に打ち明ける？」
稲＞「私は源三郎様の嫁、百助の母でございます。ご安心下さいませ。これらの文は届かなかった事に。」

信幸＞「稲…。」
信幸は、真田の家の者になろうとする稲の決意に感激した。

信幸は、源次郎の屋敷を訪ねると、沼田へ帰っての折の、大叔父、矢沢頼綱の最期の様子を伝えてから、
またしても主君、秀吉の容態を尋ねるのであるが、相変わらず
「お変わりありませぬ。」と答える信繁。

醍醐の花見で桜の木から落ちた事ももう既に信幸の耳に届いており、
その事を尋ねられても「話に尾ひれが付いております。ちょっと躓かれただけです。」と、
ごまかそうとする信繁に、信幸は静かな眼差しを向けて
「源次郎。もし誠に殿下が危ういのなら、もうごまかすのはよせ。
俺は父上のように乱世に戻る事を望んではおらぬ。
しかし今殿下が亡くなれば世の中は必ず揺れる。」と冷静に説得を始めた。

信繁＞「揺れませぬ。」
信幸＞「いや揺れる！あまりに太閤殿下が大きすぎたからじゃ。それはお前が一番よく分かっておる筈だ。
この先、誰が秀頼公を支えるのか？石田殿に仕切れるのか？
それとも一層徳川殿が力を持つのか？
その時真田は誰につけばよいのか？
徳川は殿下のまことのお加減を知りたがっている。ならばそれに乗るのも一つの手。
徳川に伝えどう出るのかを見極める。」

この時、信繁は、如何に兄が真剣に、真田の行く末を見定めようとしているかを知った。

信繁は忠義と家族を思う気持ちの間で揺れた。
そしてその気持ちを舅である吉継に相談した。
吉継＞「なるほど板挟みだな。」
信繁＞「苦しゅうございます。」
吉継＞「源次郎。己自身で決めた道を進めばよいのだ。
石田治部に釘を刺されたとか、兄に命じられたとか、そのような事はどうでもよい。
己が正しいと思う道を行けばよい。それが真田左衛門佐の進むべき道じゃ！」
この吉継の励ましが信繁の気持ちを方向付けてくれた。

信繁は、伏見、真田屋敷へ行くと、秀吉の容態について、本当のところを打ち明けた。
信繁＞「先日の花見以来、お加減すこぶる悪く、日に日にお体がお弱りになっていくのが傍目にも明らかでございます。
あのお姿を見る限り、再びお元気になられてご自分の力で歩かれる事はまずないかと。」
信幸＞「よくぞ知らせてくれた源次郎。」
この話を廊下側で碁を打っていた昌幸が背中で聞いていた。

昌幸は、秀吉の容態が悪い事を、遊郭に行くと吉野太夫に話した。
昌幸＞「どうやら殿下は危ないらしいぞ。花見で腰を打った。以来、立ち上がる事もままならんそうだ。」
「おかわいそうに…。」と同情する素振りの吉野太夫に昌幸は「言うなよ。」と一応、口止めをする。
だが、この後、その女が吉野太夫に化けた忍びだとして、昌相が一突きに刺殺してしまう。
女は徳川が送り込んできた忍びであった。

しかし秀吉の容態については、すぐに信幸から忠勝を通じて家康の耳に届く事になる。

偽物とは言え、浮気相手を亡くして寂しくなった昌幸は、真田屋敷の縁側で黄昏ながら
妻の薫を呼んだ。
特に話があって呼んだわけではなく、ただ寂しかった。
昌幸は、自分の隣に座るように指示すると、薫の肩を抱き寄せた。
薫＞「誰かに見られますよ。」
昌幸＞「構わん。」
薫＞「どうされたのですか？」
昌幸＞「何も聞くな。」
薫＞「旦那様…。」

今更のように二人がそんなラブシーンめいた事をしていると、こうの「おじい様おばあ様！」という甲高い声が響き、
「仙千代が目を覚ましました～。」と言って孫を連れて来た。
すると、昌幸は一転してお爺ちゃんの顔になった。
「おおっ～仙千代！ははっ、じじのとこに来なさい。」

その直後、廊下の反対側からは稲が笑顔で「おじい様、おばあ様！」と言って百助を抱いて来た。
薫＞「薫様のところにいらっしゃい。」
二人とも泣き出してしまったが、２人の孫を通じて皆が笑顔となり、
和やかな家族の時間が流れていた。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　30話（30回）「黄昏」⑦へ続く。

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