真田丸　ネタバレ・あらすじ　29話（29回）「異変」⑦

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　29話（29回）「異変」⑦

真田丸　ネタバレ・あらすじ　29話（29回）「異変」⑥の続き。

信繁が吉継を訪ねている頃、きりはようやく、大阪の細川の屋敷へ到着した。
侍女に案内されて通された部屋からは人々が歌う讃美歌の声が漏れ聴こえて、きりは十字架の置物を抱えたまま、
その歌声を聴きながら廊下で座って待った。

細川忠興の妻、玉は明智光秀の娘である。
一般には洗礼名ガラシャで知られている。

礼拝が終わり、ようやく玉に預かりものを渡せたきり。

玉＞「フランシスコは細工の名人で、頼めばどんなものでも作ってくれるのです。
わざわざ届けてくれてありがとう。」
きりは、この機会に秀次から贈られた絵の事を尋ねる事にした。
「さる方からこれを頂きまして、ここに描かれている方がどなたかご存じありませんか？」

玉＞「これは神の母マリア様です。マリア様が私たちの救いのために祈って下さるお姿。」
きり＞「神の母なのに、神に祈るのですか？」
マリア様は救い主キリシトの母であるとともに全ての民の母でもあるのです。
玉＞「そのお方があなたの守りにと下さったのでしょう。」

玉から戻されたマリアの絵を受け取り「ありがとうございます。」と、きりはお礼を述べた。

伏見城へ戻って、きりは寧に、この時の話をした。
寧＞「私は切支丹ではありませんが、あの者たちの質素を尊ぶ暮らしぶりにはえろう惹かれます。
それにあのお祈りの節のなんと美しい事！」
きりは、笑顔でコクリと頷いた。

一方、真田屋敷では、ようやく薫が昌幸を捕まえて問い詰めていた。
その場には信幸と昌相も同席していた。
薫＞「実はこの３日間、普請の場に家の者をやり様子を探らせておりました。
殿は朝お見えになられた後、すぐどこかへ行かれ、その後は全くお顔をお出しにならなかったと。」
昌幸は「大坂に行っておったのじゃ。よい材木がちと足りなくなってな。」と、しらじらしい言い訳をした。
薫＞「連日？」
昌幸＞「源三郎。母上は何が言いたいのじゃ？」
信幸＞「父上が仕事もせず、女の所へ通っていると思ってらっしゃるのです。」
昌幸＞「フッハハハハ～くだらん！」
薫＞「出浦殿に尋ねます。殿の言葉に相違ございませんか？毎日大坂まで行かれていたというのは誠ですか？」
視線を落としたまま押し黙っている昌相に対して薫は声のトーンを上げて「お答え下さい！」と迫った。
すると昌相の視線が何やら今度は天井の方へと上がる。
何事かと思い、全員が天井を見上げている間に昌相は消えていた。

薫が廊下へ出て昌相を探しながら「戻ってきなさい！出浦殿、逃げるのですか！」と叫んでいるうちに、
昌幸は「伊豆守、絵図面を。」と伏見城の絵図面を改めて確認した。
部屋へ戻って来た薫が、横からずっと小言を言い続けている間、昌幸の目は絵図面の上にあった。

薫＞「お帰りが遅いのでおかしいとは思っていたのです。たまにお酒くさいのはしょうがないにしても、
ほのかに香る白粉の匂いは何ですかっ！？それでも私は信じていたのです！にもかかわらず…。」
昌幸＞「うるさい！おっ…何だこれは？」
信幸＞「伏見城周りの絵図面ですが。」
昌幸＞「このような平城、一気に攻め潰されてしまうではないか！」
薫＞「初めてご覧になっているようでございますねぇ～。」
昌幸＞「お前の目は、どこについておるのじゃ？」
昌幸は近くの木幡山（こはたやま）を指さして「この高台に出城を造るのよ。」と言った。
信幸＞「出城？」

いつの間にか戻っていた昌相が「なるほど。」と感想を洩らして「いつの間に！？」と驚く薫を無視して、
男達にとって興味深い普請の話は続く。
昌幸＞「これで東と北の敵は寄せつけん。西と南は宇治川が天然の濠となって敵を防げる。
なぜそこに気が付かん？！明日からわしが自ら普請場に立つ。」

薫＞「やっぱり立ってなかったではないですか！」
昌幸＞「この真田安房守が難攻不落の城を造ってみせる！」

…と、こうして、ようやくやる気になった昌幸であった。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　29話（29回）「異変」⑧へ続く。

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