真田丸　ネタバレ・あらすじ　24話（24回）「滅亡」⑦

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　24話（24回）「滅亡」⑦

真田丸　ネタバレ・あらすじ　24話（24回）「滅亡」⑥の続き。

餅つきのイベントを終え、信繁が井戸の傍で着物に付いた餅を拭っていると
そこへ政宗が来た。
「伊達様！」信繁はすぐさま傅いた。
政宗＞「おぬしは…？」
信繁＞「真田源次郎でございます。」
政宗＞「安房守の倅か。」
信繁＞「さようでございます。」
政宗は「おぬしの親父、わしが餅を、ついてるのを見てぽかんと口を開けておったわ。ははは。」
と言って井戸水で手を洗うと、傍にあった階段に腰を降ろした。
そして信繁に「座れ。」と命じたので、信繁は政宗の不自由な方の目の側へ座ろうとしたのだが
「あっ、こっちにしてくれるか。ほら。」と政宗が自分の眼帯で覆った目を指し示すので
「これはご無礼を。」と反対側へ座った。
だが身分が自分の方が下であると心得た信繁は、政宗よりも一段下に腰掛ける。

政宗＞「殿下に気に入られた。」
信繁＞「おめでとうございます。」
政宗＞「ずんだ餅もうまく出来たし、よい事ずくめじゃ。」
信繁＞「何よりです。」
政宗＞「わしと殿下は似ているところがある。気が合うのは分かっておった。ははは…。
もし北条が先に降参しておったのなら、わしの命はなかったのでは？」

信繁＞「殿下はそのように仰せでした。」
政宗はやはり！という顔をすると「わしの人生綱渡りだ。」と言い「小さい男だと思っておろう？」と聞いた。
信繁は「北条氏政様は伊達様を待っておられました。…頼みの綱だったようです。」と伝え、その返事に代えた。

政宗＞「何の話だ？知らん！…生き残るためじゃ。」
政宗は溜息を一つつくと
「わしだって、どうせ戦国の世に生まれたからには、天下を賭けた大戦に臨み、何万という大軍を率いて敵を蹴散らしたい。
おぬしだとてそう思うだろ？」と言葉を続けた。

「いえ。」信繁は首を横に振る。
政宗＞「思えよ～。」
信繁＞「私は、その器ではありません。」
政宗は「おぬしが、どれだけの器かは知らぬが、男なら思って当たり前だ。」と言って笑った。

そしてこの後、何かの思いを巡らす表情をしたかと思うと政宗は刀を手にして立ち上がり、声をワントーン低く落として
「もしわしが、もう２０年早く生まれておれば…もしわしが、もう少し京の近くで生まれておれば、
大広間の主座に座っているのは…秀吉ではなく（力強く刀を鞘から抜く）わしであった！（空を斬りつける）」

この時、信繁は政宗の内に秘めた感情の滾りを見たのである。
信繁は政宗が無意識の内に捨て去っていた鞘を拾うと傅いて差し出した。
政宗はそれを受け取り刀を収めると「真田の小倅。またどこかで会おう。」と声を掛けて刀を掲げ見せて去った。

真田信繁と伊達政宗。
同い年のこの２人は、やがて大坂夏の陣において、運命的な再会を果たす事になる。

京　聚楽第。

秀吉が捨を抱いて、家臣らの前に現れた。
「此度の戦、まことに大儀であった。小田原の北条もついに滅び天下一統は、ここに成し遂げられたぞ。」

一同＞「ははっ！」

北条の滅亡によって関白秀吉は名実ともに天下の覇者となった。
戦国の世は終わり、破壊から建設へと時代は移っていく。

関ヶ原の戦いまであと１０年。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　25話（25回）「別離」①へ続く。

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