真田丸　ネタバレ・あらすじ　25話（25回）「別離」④

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　25話（25回）「別離」④

真田丸　ネタバレ・あらすじ　25話（25回）「別離」③の続き。

薫と且元が煎じていた薬草は、普段、薬を煎じた事のない且元が、
手間暇かけて煎じつめた薬草の煮汁を、ざるで漉したのは良かったが、
肝心の漉した後の煮汁を捨ててしまうという大失敗をやらかして、
薫を唖然とさせた。
且元は根本的に煎じるとはどういう事なのかがわかっていなかったのだ。

思いっきり気落ちした二人であったが、ザルの中に先ほど煎じ漏らしていた薬草の一枝が残っていたのを見つけると
それを掴んで「まだこれがある！」と、その一枝にすべての希望を託して、再度、煎じるのであった。

三成と吉継は、鶴松の葬儀の段取りの詰めに入っていた。
三成＞「まず東福寺にて夜を明かし、そこから妙心寺へとお亡骸を。」

そこへ清正と正則が出先からやって来る。
三成＞「こっちに帰っておったのか。」
清正＞「知らせを聞いて肥後から飛んできた。」
正則＞「鶴松様のご様子は？」
「わしらにも分からぬ。」と三成が恍けると吉継も「すぐにどうこうという訳ではなさそうだ。安心されよ。」と調子を合わせる。

この後、清正は、願かけで水垢離（みずごり）をするから三成にも付き合うように誘うが、三成は嫌そうな顔をして、
これを断る。
清正が「誘ったのが間違いだった。」と言って出て行くと、正則も続いて出て行き
乱暴に障子を音を立てて閉めた。

徳川家康が正信を従えて淀城を訪れた。
鶴松の見舞いではあったが、淀城に詰めている家臣らの事を気遣い、家臣らに大量の夜食を持参させての訪問であった。

長泰＞「おおおおーっ、これは痛み入りまする！」

控えの間に通されると家康は正信に言った。
「一体、秀吉はいくつ城を持つつもりなのじゃ？」
正信＞「淀城にちなんで、茶々様の事を淀殿といわれる方もおられるとか。」
家康＞「淀殿…。茶々様も言いにくいが、淀殿も舌を噛みそうだな。」

中庭で水垢離を敢行していた清正と正則の前に三成が現れると、無言のまま水を汲み
水垢離に加わった。
桶で水を汲むと何杯も何杯も頭から浴びる。
「佐吉…。こやつめが…。」
先ほどの冷たい態度に怒っていた清正と正則であったが、
やはり本心では鶴松様への想いがあったのかと、清正と正則はホロリとしながら、
３人は競い合うように冷たい水をかぶり続けた。

この後、三成は、部屋へ豊臣の主だった一門の顔ぶれを集めて、病状について報告した。
豊臣家の養子に入った宇喜多秀家や秀次の二人の弟、秀保、秀勝の他に、小早川秀秋の顔もあった。

秀家＞「助かる見込みはないのか？」
三成＞「明日の朝までもつかどうか。」
秀次＞「そんなに早くか？」
三成＞「それゆえ今宵のうちに御一門の皆様にお集まり頂きました。」
まだ少年である秀秋がすすり泣く。

三成＞「殿下のお悲しみは、尋常ではございませぬ。中納言様におかれましては、
これまで以上に殿下の支えになって頂きとうございます。」
秀次＞「承知した。」
三成＞「方々には中納言様をお助けし、豊臣家の繁栄にお尽くし頂きとうございます。」
秀家＞「心得た！」
三成＞「何とぞよろしくお願い致します。」

鶴松が命の瀬戸際で必死に病と闘っていたその夜、
表向きは心配しているフリをして、淀城へ集まった武将達は、
既に鶴松亡き後の豊臣家の命運に思いを巡らせていた。

家康＞「秀吉は今年でいくつじゃ？」
正信＞「確か５５になられたかと。」
家康＞「もう子は出来まいな。鶴松の死が、どれだけの意味を持つか分かるか？
跡継ぎがいる事でこれからも豊臣の世が続くと誰もが思っておった。」

家康が自分の客室で正信相手にしているのとまるっきり同じ話を、昌幸もまた、
真田の衆にしていた。「…ところが鶴松が死ぬ事で流れが変わった。」

昌相＞「ひょっとしたら豊臣は秀吉一代で終わるのではないか。人はそう思い始める。」

家康＞「見方によっては、鶴松が生まれる前に戻っただけとも言える。しかし本当にそうか？
秀吉は年々老いている。」

昌幸＞「今のところ後を継ぐのは近江中納言秀次。決して愚鈍な男ではなさそうだが…。」

家康＞「秀吉に比べればひ弱に過ぎる。さぞ荷が重い事であろう。」

昌幸＞「わしの読み通りになりそうだ。豊臣の世は…。」

家康＞「そう長くは続かぬぞ。もう間もなくじゃ。」

真田丸　ネタバレ・あらすじ　25話（25回）「別離」⑤へ続く。

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