真田丸　ネタバレ・あらすじ　24話（24回）「滅亡」③

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　24話（24回）「滅亡」③

真田丸　ネタバレ・あらすじ　24話（24回）「滅亡」②の続き。

さて忍城を石田三成に任せた昌幸たちは、武蔵に入り鉢形城を落として今は八王子城へと向かっている。

武蔵、八王子城近く。

秀吉から、昌幸へ、八王子は上杉に任せ、真田勢は忍城に戻れという書状が届いた。

三成が、忍城攻めに入ってから８日余りであった。
昌相が「忍城はまだ落ちていないのか？」と怪訝な顔で尋ねた。

昌幸＞「あれから８日余り…治部殿は苦戦されておるようじゃのう。ふっ。」

信幸＞「では明日の朝すぐに出立を。」

「つまらん戦じゃのう～。」とぼやくと昌幸は手にしていた書状を丸めて放り投げた。
昌幸＞「小田原はどうなっておる？」
信幸＞「落ちたという話はまだ届いておりません。」
昌幸＞「氏政もねばるのう～。」
昌相＞「おぬし氏政が羨ましいようだな。」
昌幸＞「あやつは己のための戦をしておる。」

その頃、居室で氏政は相変わらず香を炊きしめていた。

「誰かある！」と氏政が声を掛けると簾越しに江雪斎がやって来たのが見えた。
「ここに控えておりまする。」

氏政は思い詰めたように俯き加減で「氏直を呼べ。」と命じた。
江雪斎＞「はっ！」

天正18年（1590年）７月５日。
ついに北条氏直は城を出て秀吉に降伏した。

蝉時雨が夏の到来を告げていた。
氏直が投降して来たという知らせに秀吉は機嫌が良かった。

家康＞「ようやく腹を括ったようでございます。」
秀吉＞「長かったのう～。」

「それでは、氏政氏直の命は救い、それと引き換えに城を受け取るという事でよろしゅうございますか？」
との家康の問いに
「氏政は死んでもらおうか。」と、事もなげに言う秀吉。

家康は焦り立ち上がると「命は取らぬという約束でござる！」と抗議姿勢を見せる。

「しかしこれだけねばられたのだ。腹でも切ってもらわんと示しがつかんだろう。」
平然と約束を反故にする秀吉に
「それでは騙し討ちでございます！」と信繁も反発するが
「兵は助けてやるんだから、もうそれでいいだろうが。」と秀吉は引かない。

吉継もまた「殿下！約束を破られてはもののふの義にも劣りまする！」と義侠心を見せるが、
もうこうなっては救うも殺すも秀吉の気持ち一つ。
そして秀吉は、再三の上洛要請を拒み続けて、手こずらせた北条氏政に腹を立てていたから、
個人的な憎しみを押さえる度量の広さなど、家臣から求められても、知ったこっちゃない。

「うるさい！城の明け渡しが済んだら氏政は切腹。それを見届けて我らも京へ帰る。」
淡々と事務的に述べる秀吉に、
内心の複雑な思いを噛みしめる家康、信繁、吉継であった。

７月10日。
氏政は髷を落とし秀吉の軍門に降った。

切腹寸前の氏政の元を家康が訪ねた。
家康＞「随分とおねばりになられましたな。」
氏政＞「そうやすやすと秀吉に天下は渡せぬ。」
家康＞「お命…必ずお救い致す。」
氏政＞「生き恥は晒しとうない。」
家康は氏政の両手を握り「恥は一時でござる。生き延びる事こそが肝心。」と説得するが、
氏政は「これ以上関わると貴殿に災難が降りかかる。ここまでにして頂こう。」と、その手を振り解くのであった。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　24話（24回）「滅亡」④へ続く。

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