真田丸　ネタバレ・あらすじ　23話（23回）「攻略」①

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　23話（23回）「攻略」①

真田丸　ネタバレ・あらすじ　22話（22回）「裁定」⑦の続き。

秀吉はついに北条征伐を決意する。
全国から総勢21万も兵が集められた。
史上空前の大戦が、始まろうとしていた。

天正１7年（1589年）12月。
京、聚楽第。

秀吉から任された三成が、20万を超える軍勢の陣立ての構想を練り、居並ぶ将を集めた大広間の軍議にて、それを発表する。

三成＞「これより北条攻めの陣立てをお伝え申す。総大将は近江中納言秀次様。徳川殿には秀次様の後見をお務め頂きます。」
家康＞「かしこまりました。」
秀吉＞「戦と言っても城を囲んでの根競べのよなものじゃ。わざわざ徳川殿に総大将になってもらうまでもあるまい。」
家康＞「殿下の御意のままに。」

三成は、軍勢を大きく二手に分けた。
東海道から小田原城に向かう秀次が率いる18万～22万の本軍。
一方で上杉は、前田利家が率いる３万５千の軍勢と東山道で合流し、
その後、上野・武蔵にある北条方の城を残らず落として行くという手筈である。

真田は徳川の与力だが、今回は上杉の軍に組み入れられた。
この発表の後で流石に家康から「真田は徳川の与力でござる。」と異議が唱えられたが、
三成は「それ故『こたびは』と前置きしたのでござる。」とこれを交わした。

「しかし…」と家康がまだ反論を続けようとしたが三成は、
それを意に介さず真田が上杉の軍に組み入れられた理由について話し出した。
「上杉殿にはまず上野に攻め入って頂かねばならぬ。上野と言えば真田。」
これを聞いて家康は苦々しい顔をしていたが、昌幸は、その家康の方を見ながら
「なるほど～！それがしは徳川殿の与力。しかしながら、殿下の御命令とあれば、こりゃあ仕方ありませんなぁ～！やりましょう！」と、
なんだか幼子がはしゃいでいるように嬉しそうであった。

秀吉が「前代未聞の大戦になるぞ！楽しみじゃあ！」と述べ、軍議は閉会した。

軍議閉廷後に目の前を通りがかった家康に、信繁と共にいた昌幸が声を掛けて
「いやいやいやいや残念でござったあっー！それがしも徳川殿の下で働くのが楽しみであったのだが。」と心にもない事を言った。
家康は昌幸の肩に手を置くと「いずれまた折りもあろう。支度があるゆえごめん。」と余裕の笑みを浮かべて立ち去った。

その後ろ姿を見ながら昌幸が嬉しそうに笑っていると、後ろから上杉景勝が出てきて、二人の横を無言で通り過ぎて行ったが、
それに気付いた信繁が慌てて景勝を追いかけた。
景勝は信繁に対して色々と後ろめたいので、あまり口をききたくなかったのであるが、
信繁の方では、わだかまりは持っていなかったので、景勝の行く手正面まで回り込んで「ご無沙汰しております。」と挨拶した。
信繁が「お立場はよくわかっております。私のお館様への気持ちは少しも変わってはおりませぬ。」と述べると、
景勝は言葉少なに「源次郎、すまぬ。」とだけ言い何度も頷いて去った。

信繁はかつて縁で結ばれていた上杉の下につけてもらえた事が嬉しくて、三成に礼を述べたが、
三成の方では、ただ、未だに徳川家康を信用出来ていなかったので
「万が一、家康が寝返った時に、真田まで連れて行かれては困るので、このように陣立てしたまでの事だ」と言った。

ついでにこの時、三成は「私はこの戦、すべきでないと今でも思っている。だがやるからには必ず勝つ。
負け戦ほど無駄なものはない。そして私は無駄が大嫌いだ。」と信繁に心情を語った。

小田原城。東西およそ２.9キロ。
南北およそ２．1キロにも及んだ。
その小田原城を秀吉勢が包囲したのは４月の初め。
総勢18万を超える軍勢で小田原城を完全に包囲。
秀吉と秀次が率いる本軍が、城の西と北を。
徳川軍が東を。
更に南側の海は長宗我部、九鬼などの水軍が固めた。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　23話（23回）「攻略」②へ続く。

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