真田丸　ネタバレ・あらすじ　27話（27回）「不信」⑥

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　27話（27回）「不信」⑥

真田丸　ネタバレ・あらすじ　27話（27回）「不信」⑤の続き。

こうした事があって、沼田城の信幸も官位を授かるために京へ上る事となり、正妻である稲にそれを告げる。
しかし、稲は「行きとうありませぬ。」と我を張った。

信幸＞「そうはいかぬ。大名は妻を京に住まわせる決まりになっておるのだ。
だから母上も今は向こうにいる。お前もこれを機会に京に移るのだ。」

稲＞「お断り致します。」
信幸＞「定められた事なのじゃ。」
稲＞「稲は参りませぬ。」
信幸＞「文句があるなら太閤殿下に申せ。」
稲＞「稲はこれ以上、生まれ故郷から離れて暮らすのは御免でございます！」
信幸＞「近々出立するので身支度を調えておくように。」
稲＞「稲は参りませぬ！」

二人は平行線のまま決裂した。
心底行きたくない稲は、こうを呼ぶと「浜松へ帰る。支度せよ。」と命じた。

言葉を失くすこうに「殿が京へ連れていくと申された。私は行くつもりはない。最早、浜松へ帰るしかなかろう。」
と話す稲に、こうは「それはなりませぬ。奥方様。辛い思いはあなた様だけではありませぬ。
ご存じなくとも、あなた様よりもっと辛い思いをしている者がおりまする。」と説得する。

誰の事を言っているのか稲は知らない。
こうは自分の事を言っているが、稲にそれが自分である事は明かさない。
「乗り越えねば。何としても乗り越えねば。」と稲の手を握り言い聞かせる。
「奥方様の帰る先は此処より他、何処にもありません！」

文禄３年１１月２日。
京の聚楽第において、信幸・信繁兄弟は揃って叙任された。
使者１＞「従五位下豊臣信幸。よろしく伊豆守に任ずべし。」
使者２＞「従五位下豊臣信繁。よろしく左衛門佐に任ずべし。」

真田信幸は、この日より従五位下伊豆守に、また信繁は、従五位下左衛門佐となった。
式典の後、信繁は秀次にこうお礼を述べた。
「お陰をもちまして、兄もいたく喜んでおります。」

秀次＞「源次郎。私は、この聚楽第を新しくしようと思っている。これからは、明や朝鮮の使節がやって来る事も多くなる。
それゆえ万事すこぶる豪勢にしようと思っている。やつらが腰を抜かすほどにな。」
すっかり自信を取り戻した秀次が、そう語ると信繁は「よいお考えかと。」と言って喜んだ。
「私はやるぞ！」と明るく前向きに語る秀次であった。

昌幸が二人の息子を連れて秀吉の元を挨拶に訪れる。
昌幸＞「昨日、つつがなく叙任の式を終える事ができました。」
秀吉＞「いやぁ、めでたい、めでたい！」
昌幸＞「伊豆守信幸、左衛門佐信繁。今後ともお引き立て願わしゅう存じまする。」
秀吉が笑顔で信幸に「真田伊豆守。おぬしもよい弟を持ったな！こやつ最初は断ってきたのだぞ。
兄を差し置いて官位は頂けませんと。」と、信幸が官位を授かった経緯について暴露してしまう。

三成が「殿下その話は。」と止めたげに言うが、
そんな事にはお構いなしに秀吉は、
「ん？関白の格別な計らいがなければ、此度の事はなかった訳だからな。分かっておるな伊豆守。」
と告げ、更には信繁は遠慮して、兄より一つ位が下の左衛門佐との位に留まった事まで暴露してしまった。

こうなると信繁もバツが悪い。「殿下お願いでございます。」と嘆願したが、秀吉の無駄口は留まらず
「伊豆守は弟に頭が上がらんな。」とまで告げてしまった。

こうして、舞台裏をすべて聞かされた信幸の面目は丸潰れとなった。
非常に不愉快な思いをした信幸を信繁は「兄上話を聞いて下さい！」と追いかけるが
「俺に少し時をくれ。」と言い残し、信幸は足早に去ってしまった。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　27話（27回）「不信」⑦へ続く。

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