真田丸　ネタバレ・あらすじ　26話（26回）「瓜売」⑦

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　26話（26回）「瓜売」⑦

真田丸　ネタバレ・あらすじ　26話（26回）「瓜売」⑥の続き。

３人は信濃、上田城へと帰り着いた。

そして、もう今際の際と思われるとりを家族皆が取り囲んでいた。

遅れてやって来た稲だけが、部屋に入ろうとせず廊下で座っているので、
内記が「どうぞ中へ。」と促したが、
稲は「ここでようございます。」と頑なに入ろうとしない。

だが、薫に「入りなさい。」と呼ばれると、入室し、同じく廊下で控えていたこうが羨ましそうに、
その稲を見上げていた。

そして、すえも、作兵衛に手を引かれてやって来た。
信繁の目は、大きくなったすえに釘付けになる。

松が「お父上の所へお行きなさい。」と言って、信繁の所へやったが、
すえは身を固くして、作兵衛の膝の上へと逃げてしまった。

松が「あっ！すえ！」と叫ぶ。
信繁は寂しかったが、すえの気持ちを考えて「構いませぬ。無理強いは可哀そうですから。」と言った。

作兵衛＞「すみません。」
信繁＞「長らく会ってないのだからしかたない。」

次の瞬間、とりの意識が戻った。
とり＞「あ…ああ…。」
昌幸が「どうされました？母様！母様！」と手を握る。
「淋しいのはごめんじゃ。明るく見送れ。」と、とり。

「明るく…。」という言葉に、ちょうど良い機会だと思った信繁は
「ばば様。今から父上が、とっておきの芸を披露して下さいますよ！」と言って、昌幸に目で合図を送った。

信繁の意図を汲んだ昌幸は「では瓜売りを。」と言って立ち上がると
「味よしの瓜！めされ候え！」と一際、大きな声で瓜売りの真似を始めたが、とりは「うるさい。」
と何度か呟いて、それを聞きとった信繁が「うるさいそうです。」と昌幸に伝えて、
結局、すぐに、やめる事になった。

ヒグラシが一際賑やかに鳴いた後、ふいに部屋に影が差すと、とりは目を閉じてガクリと首を項垂れた。

皆は最早臨終したと思い、それぞれに「ばば様！」と悲痛な声を上げたが…
暫くすると、とりは再び目を開いて「ちと早過ぎた。」と言った。
そして皆に助けられて、起き上がると「兄弟２人ついておいで。」と言って歩き始めた。

てっきり、昌幸と信尹が自分達が呼ばれたと思って、両脇から、とりを支えて、ついて行こうとした。
すると、とりは、二人の息子に「お前たちに言い残した事などない。」と言い
「そっちの２人！」と信幸と信繁の二人の孫を呼んだ。

とりは、二人を連れて天守閣へ登ると
「ばばはあの世へ行く前に２人に言っておく。これから真田を率いていくのはお前達だ。
これだけは忘れるな。たとえ離れ離れになっても真田は一つ。心さえ繋がっておればな。
真田の家を、この地を守り抜け！」と言い残した。

この時、信幸は、かねてよりの疑問を、自らは聞かず、信繁に聞いてくれと頼む。
「太平の世に我らが何をすればよいのか、ばば様に聞いてくれ。」

信繁が「兄上が。」と言うと「俺の声は聞こえぬ。」と、なぜだか弟に質問を委ねようとする。

後ろで、ごちゃごちゃ言っている信幸に、とりは「聞きたい事があれば自分の口で尋ねよ。」と命じた。
「聞こえていたのですか！」と信幸は驚いて、やっと
「ばば様。戦のない世の中で我らがなすべき事は？」と尋ねた。

「ばばは、先の事など読めぬ。」と、とりの答えは素っ気ないものであったが、続いての
「我らは生まれてくるのが遅かったのでしょうか？」という信繁の質問には
「人は誰も宿命を持って生まれてくる。遅いも早いもない。おのが宿命に気付くか気付かぬか。」と答えた。
なんとなく納得した二人に、とりは、天守閣の窓から外の景色を見下ろしながら「見ておるぞ～ばばは。怠るな。」と告げた。
二人は身の引き締まる思いで「はい。」と答えた。

武田信玄さえ一目置いたという名将、真田一徳斎。
その妻おとりは、文禄２年８月１日、子供と孫達に看取られ、その生涯を閉じた。

そして…その２日後。
大坂城において、茶々が一人の男児を出産した。
真田信繁とその一族に大きな影響を及ぼす運命の子、豊臣秀頼の誕生である。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　27話（27回）「不信」①へ続く。

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