真田丸　ネタバレ・あらすじ　27話（27回）「不信」①

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　27話（27回）「不信」①

真田丸　ネタバレ・あらすじ　26話（26回）「瓜売」⑦の続き。

太閤秀吉と茶々の間に、再び男子が誕生した。
秀吉は喜びを隠せない。
一方で、関白となった豊臣秀次は、次第に孤立していく。

秀吉から、関白付きとなるように命じられた信繁。
信繁は、以前、まだ秀吉の傍にいたいと、この件を丁重に断っていたが、
秀吉としては、気の弱い秀次の事を案じての事だった。

秀吉＞「わしはもう隠居じゃ。世間はわしに子供が出来たんで、
秀次を疎んじているように思っておるかもしれんがな。
まあそんな気持ちもないではないが。その前に、孫七郎はかわいい甥っ子じゃで。
なんとかしてやりてや思うんだわ。頼むで！」

信繁＞「はっ。」

平野長泰は、信繁が関白付きとなったと聞いて羨み、信繁に口を利いて欲しいと言ってきたが、
信繁は、これを軽く無視した。

弟の秀保と、仲の良い豊臣秀俊（後の小早川秀秋）が同席する秀次の居室にて。
秀次は信繁が来てくれた事を喜び「おぬしがいてくれれば安心だ。色々助けてくれ。」と頼んだ。
信繁＞「お力になれるか心もとのうございますが。」
秀次＞「正直なところを申せ。叔父上は私の事どう思われておる？」
信繁＞「もちろん頼りにされておられます。」
秀次＞「私を関白にした事、後悔されておいでではないか？」
信繁＞「お考え過ぎでございましょう。」
秀次＞「自分はあくまで若君が元服するまでの繋ぎだと思っておる。その事叔父上には伝わっておるのか？」
信繁＞「ご心配なら一度ご自分からはっきり申し上げた方がよろしいかと。」

信繁の助言を胸に大阪城を訪ねた秀次は寧に挨拶をして《源氏物語宇治十帖》が全巻手に入ったとの知らせを話す。
寧は喜んで、場は和やかに盛り上がる。
やがて赤子を抱いた茶々と秀吉も揃って、秀吉が嬉しそうに「名前は拾。」と、
息子の名前をお披露目した。

「拾い子は丈夫に育つというからな。」と、また前の子の捨の時と同じような迷信に囚われた事を言う秀吉。
且元＞「お拾様。」
秀吉＞「違う！『お』はつけんでよい。ぞんざいに扱う方がいいんだ。」
且元＞「ご無礼致しました。」
大蔵局＞「お父上が分かるのですね。笑ってらっしゃいます。」
茶々＞「お顔が面白いからでしょ。」
秀吉＞「あはははっ。」
寧は拾を抱くと「あなたがこれからの豊臣を背負っていくんだで元気に育ってくれんといかんよ。」と話し掛けた。
この折、秀次はチャンスとばかりに「太閤殿下。拾様が元服され次の関白になられるまで私がしっかりとお支えしてまいります。」
と自分に天下を狙う意思がない事を明言する。

その秀次を「孫七郎、ちょっと…。」と部屋の外へ連れ出した秀吉は、二人きりになると、
「お前に一つ相談がある。」と言い胸元から、日本地図を描いた紙を取り出して
「年が明けたらわしは、日の本を５つに分けようと思っておる。
そのうちの４つをお前にやるから、一つだけ拾にやってくれんか？（山科言経の『言経卿記』に記載の話）」
と妙にへりくだった事を言いだした。

「太閤殿下…。」と一気にビビる秀次。
秀吉＞「九州でいい。九州だけでいいから。拾にな。頼む。」
秀次＞「関白になれば、一つといわず全て拾様のもので…。」
秀吉＞「違うのだ。そんな先の話ではなく、拾がわしの言葉を分かるようになったら
『ここはお前の国だ』と言ってやりたいのだわ。頭の隅にでも留めておいてくれ。」

この時の秀吉の胸の内には他意はなかったのであるが、
秀次は一気に「天下を狙っていると疑われているのではないのか？！」という疑心暗鬼に陥ってしまうのであった。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　27話（27回）「不信」②へ続く。

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