真田丸　ネタバレ・あらすじ　30話（30回）「黄昏」②

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　30話（30回）「黄昏」②

真田丸　ネタバレ・あらすじ　30話（30回）「黄昏」①の続き。

伏見　大谷屋敷。

「積み荷欲しさに罪もない人々を磔にするとは…。」信繁から話を聞いた吉継も唖然としていた。
信繁＞「殿下はもう以前の殿下ではありませぬ。」
吉継「殿下はいささか長く生き過ぎたのかもしれんなぁ…。」

伏見　徳川屋敷でも、この異常な秀吉の振る舞いを「常軌を逸しておるなぁ。」と家臣、本多正信と噂する家康。
秀吉のモウロクは、自分達の予想以上に進んでいるのではないかと、二人は探りを入れる相談をする。

正信に促されて、忠勝は、真田へ間者として嫁がせた稲に「探りを入れよ。」との催促の文を送る。

真田屋敷へ届いた忠勝から稲への書状を、身重の稲に手渡すのは、やはり身重のこうであった。
「お父上からの書状でございます。」

伏見城の普請がなくなり再び遊郭に入り浸る昌幸。
吉野太夫の膝を撫で摩りながら「太閤殿下とわしと、どっちがいい？」などと聞いている。
「野暮な事。」と昌幸にしなだれかかりながら吉野太夫は、秀吉の様子を、しきりと訊ねる。

文禄５年９月。
明の使節団が、和平交渉のために大阪城を訪れた。
秀吉は使節団の謁見が済むとすぐに、大名達を集めた場に拾を連れて姿を現す。
この時の正史は、楊方享（ようほうこう）と言ったが、秀吉は名前を覚えられなかったので、
政の顧問である僧侶、西笑承兌に「今、明のなんとかという男にあって来たぞ。なんだったかな？西笑」と名前を言わせた。

西笑＞「楊方享でございます。」
秀吉＞「明がわしに頭を下げよった。」
秀吉は上機嫌だったが、西笑に明からの書状を読み上げさせているうちに、見下されている事に気付き、激怒する羽目となる。

秀吉は、明との戦に勝った気でいたが、明国には降伏したという意識はなく、
明の朝廷は秀吉に対し日本国王の称号を与えるのと引き換えに、朝鮮からの撤兵を求めていた。

秀吉からすれば、わざわざ明に認めてもらわなくても最初から日本の頂点に立つ支配者であったし、
上から目線で属国のごとく見下されている上に、
何の得にもならない取り引きを迫られていた事に、この時初めて気付いたのである。

怒りに震えた秀吉は、この時、二度目の朝鮮出兵を命じると同時に、諸大名の前で、尿失禁してしまう。
信繁の機転で粗相をしたのは拾という事にして、この場を収めたが、
誰の目にも秀吉がした事は明らかであった。

二度目の朝鮮出兵へ旅立つ前に、加藤清正が秀吉の元へと挨拶に訪れた。
三成と信繁は、感情が顔に出やすい清正に事前に、
かなり弱々しくなった秀吉の姿を見ても、泣いたりせぬように釘を刺してから、面会してもらった。
それでも、やはり、すっかり痩せ細った秀吉が、清正をすぐ目の前まで招きよせて
「わしが死んだ後も拾の事、よろしくな。」と頼むと、とたんに突っ伏して大泣きしてしまった。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　30話（30回）「黄昏」③へ続く。

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