真田丸　ネタバレ・あらすじ　37話（37回）「信之」①

真田丸ネタバレあらすじ・キャスト・最終回　まとめ＞ 真田丸　ネタバレ・あらすじ　37話（37回）「信之」①

真田丸　ネタバレ・あらすじ　37話（37回）「信之」①

真田丸　ネタバレ・あらすじ　36話（36回）「勝負」⑤の続き。

真田は上田城において、またしても徳川軍を撃退した。
勝利に沸く真田家に、関ヶ原の合戦で石田三成の軍勢が惨敗したとの知らせが届く。

信幸にとっても、関ヶ原の経緯は信じがたい事であった。
信幸＞「一日で決着がつくとは。１０万を超す軍勢がぶつかった未曽有の大戦だぞ！」
綱家＞「詳しくは分かりませぬが徳川方の大勝利。」
三十郎＞「殿や源次郎様はどうなってしまうんでしょう？」

信濃　上田城。
関ヶ原で西軍が敗北したとは言え、
上田城を巡る攻防で、徳川を退けた昌幸は、勝者にも関わらず、降伏する事に激しく抵抗する。

昌幸＞「降伏はせんぞ！金輪際するもんか！真田は徳川に勝ったのじゃ！何で頭を下げねばならんのじゃ！」
信繁＞「お気持ちは分かりますが関ヶ原で石田様が敗れてしまったからには…。」
昌幸＞「秀忠の軍勢はどうなっておる？」

内記＞「本軍は去りましたが、未だ備えの兵があちこちに残っております。」
茂誠＞「葛尾城を根城に鼠宿辺りまで陣を敷いておるようです。」
それを聞くと昌幸は立ち上がり、内記を連れて徳川の居残り兵を片付けると言って出て行ってしまった。

昌幸が無意味な抵抗をしている間に、大阪に再び偵察に行かせていた佐助が戻って、信繁に
大阪の現状を報告した。
佐助＞「徳川内府が大坂城に入ったのが９月の27日。
石田治部様が虜となられたのはその６日前でございます。大坂は徳川の兵で溢れ返っています。」

そこに昌幸が戻って来た。
「これから葛尾城を落とす！」と言う昌幸に信繁は
「大坂城が徳川の手に落ちて、石田治部も捕らえられた今、もはやこれまで。これ以上の戦いは無駄でございます！」
と止めようとするが、
昌幸は「まだ上杉がおる。上杉と図って江戸を抑えれば…」と言って座り込んでしまった。
最早ダダっ子である。
信繁は、そんな父を「後は兄上に任せましょう。」と、正面に回り込み顔を覗き込んで、ようよう宥めた。
最後は癇癪を起しながら諦めた昌幸である。
そんな昌幸の姿を内記や茂誠も辛い思いで見ていた。

大阪城。
秀忠＞「真田安房守が伊豆守を通じて降伏を申し入れてまいりました。上田城を明け渡すとの事。」
家康は、上田城攻略に時が掛かり過ぎた事を、チクリと皮肉ってから本題の、城の明け渡しについて
誰を遣わすかの言及をした。
家康＞「倅でよい。」
正純＞「父親と会わせれば、内通しないとも限りませぬぞ。」
家康が「お前以上に疑り深いのう。」と正信の顔を見た。

ここで秀忠が、また話を蒸し返す。
父に対する苦情と言ってもいい。
「お言葉でございますが父上。我らは攻め落とすつもりでいたのです。
父上からの西へ急げとのお言葉がなければ、間違いなく攻め落としておりました！…ご無礼を致しました。」

正信が、再び話を本筋へと戻した。上田城を没収した後の事である。
「真田安房守と左衛門佐は如何致しましょうな？」

家康＞「石田治部の処分もまだ決めておらん。西国の大名たちも手付かずじゃ。真田ごときは後回しでよい。」

上田城、明け渡しの日。
徳川方の使者は平野長泰である。
そして平野の従者として、三十郎も同行して来た。

平野＞「かつて太閤殿下のもとで共に馬廻として働いた我らが、こうして敵味方となり、
一方は城を明け渡し、一方がそれを受け取る。人生とは分からんものだな。」
信繁＞「全くでございます。」
平野＞「明け渡しにつき沙汰を伝える。矢沢殿。」

呼ばれた三十郎が、沙汰を読み上げた。
「一つ兵は一人残らず去らせる事。
一つ武具、鉄砲、玉薬は、ことごとく召し上げ。
一つ真田安房守、ならびにその子左衛門佐は…城内においてしばし蟄居。処分については後日。以上。」
三十郎は読み上げる途中で、暫し声を詰まらせた。

もぬけの殻となった上田城の縁側より、遠く山脈が霞む故郷の空を仰ぎ見て信繁は、
傍にいた茂誠に語り掛けた。
「あの烏帽子岳が３度白くなると、里にも雪が降ると言われています。ご存じでしたか？」

茂誠＞「わしがいけないのだ。武田に始まって、北条、真田と、わしがお仕えする家はことごとく滅んでいる。」
信繁＞「真田はまだ滅んでおりませぬ。大丈夫、必ず引き止められます。源三郎兄上もおりますから。」
何もかも失ったというのに信繁は余裕の笑みを浮かべて茂誠に言った。

その頃、信幸は、家康に父と弟の命乞いをするために、大阪へ出掛けようとしていた。
稲＞「内府様がお許し下さいましょうか？」
信幸＞「分からん。しかし、俺は何としても２人を助けねばならん。それが俺の使命なのだ。早く支度を。」
このような時は決まって、こうの方が信幸の気持ちを汲んで良い返事をする。
こう＞「かしこまりました！」

その時、綱家が忠勝の来訪を伝えた。
稲＞「父上が？」
信幸＞「舅殿が止めても俺は行く！」
忠勝がいつもの元気な大声を張り上げて入って来た。「稲！おお～稲！」
稲＞「父上！」
忠勝は聞き及んでいた稲の沼田城前から昌幸を追い返した武勇を褒め称えた。
「流石は本多忠勝の娘じゃ。肝が据わっておる。うっははははははっ！」
それから忠勝は、信幸に労いの言葉を述べた。
「乱世のならいとは家、親兄弟を敵に回した事さぞ辛かったであろう。」

信幸は早速、忠勝に、反対される事を覚悟で、大阪へ父と弟の命乞いに行く事を話した。
「敵味方に分かれても親子でござる。兄弟でござる！みすみす死なせる訳にはまいりません。
徳川内府様にお会いして命乞い致します。」

忠勝＞「あの者たちは我が殿を裏切ったのだぞ。」
だが信幸の決意は揺るぎない。
「私は真田安房守の嫡男！父親の命を救うのは子のつとめでございます！御免！」

行こうとする信幸を「待てい！」と引き止める忠勝。
しかし、それは、行かせぬ気持ちからではない。
忠勝は信幸の孝の心に感服したのであった。
「そなたの親を思う心はあっぱれじゃ！わしも共に殿の御前で真田安房守の命乞いを致そう。」

信幸＞「いや、それは…。」
信幸の心の中で舅にそこまでさせては申し訳ないという気持ちが走った。
稲＞「たった今大坂から来られたばかりでは…。」
忠勝＞「それがどうした。善は急げじゃ！参るぞ！」
豪快に言うと、忠勝は先に出て行った。
信幸は申し訳ない気持ちで稲の顔を振り返り見た。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　37話（37回）「信之」②へ続く。

真田丸後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)/NHK出版

￥1,188
Amazon.co.jp

真田丸に関連したニュース　まとめ

【出演】堺雅人，大泉洋，木村佳乃，平岳大，中原丈雄，藤井隆，迫田孝也，高木渉，斉藤由貴，榎木孝明，温水洋一，林邦史朗，，草笛光子，高畑淳子，近藤正臣，内野聖陽，草刈正雄