真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」④

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」④

真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」③の続き。

忠勝が帰った後、信幸は家中の者から寄ってたかって
いつになったら忠勝に、百助の他にも子が出来た事を打ち明けるのかと責められる。
稲ばかりではなく、こうも「仙千代が不憫です。」と存在を隠される事を嫌がっている。
「何でもっと早いうちに言っておかなかったのじゃ？」と昌幸が問うと、
信幸は「なかなか言いだせるものでは…。」と俯いた。

昌幸が「世の中先延ばしにしていい事など何一つない。」と説教めいた口をきくと、
なぜか薫・稲・こう・信幸の全員が昌幸の顔を見た。

きりが寧からの差し入れだと言って生せんべいを信繁に届けに来た。
喜んで、それを口に運ぶ信繁に、きりは、
秀頼が、いつ秀吉に会いに来るのか？
秀吉の容態はどうなのか？など、気掛かりな事を、たて続けに尋ねた。

信繁は秀頼が会いに来てくれる事は望み薄である事、
秀吉は、恐ろしい人であったが一転して、今は哀れでさえある事を漏らした。

「惑わされちゃ駄目ですよ。これまでひどい事をやってきたんですから。自業自得！」
人の善い信繁とは違い、きりは、これまでの秀吉の悪行の数々を思い起こし、同情は無用と指摘するのであった。

信繁＞「今の殿下を見るとそうは言えない。」
きり＞「殿下が亡くなったらどうするんですか？」
信繁＞「分からん。」
きり＞「上田に帰るの？」
信繁＞「どうなるんだろう想像がつかぬ。まあ、先が読めないのは私だけではないだろうがな。」

きりが不安気な表情を浮かべた時に信繁の家臣が、家康が来た事を知らせに来た。

家康は、秀吉の寝所で待っているというので、信繁が蝋燭の替えを持って入って行くと、
秀吉の枕元に座っていた家康が「先日はいささか手荒なまねをしてしもうた。」と申し訳なさそうに言う。
「殿下に直々仰せ下さい。」と告げて信繁は蝋燭を取り替えた。
明度・彩度の高い赤い蝋燭だった。
（明度と冥土/高いと他界をかけた洒落というわけではない。）

信繁は蝋燭を取り替えながら「火を絶やすなという殿下のお言いつけです。
この燭台の火が消える時おのが命も消えると。」と家康に説明した。

家康は味気なさそうな顔つきでその話を聞き「どれほど華やかな暮らしをしていたところで死ぬ時は一人。
諸行無常じゃのう。」と呟いた。
信繁＞「はい。」

「生き延びられればよいと思うておるうちにここまで来た。」と、ふいに家康は自身の半生を振り返りだした。
家康＞「戦は大嫌いじゃ。間違いなく勝てる戦など何処にもない。伊賀越えは一度でたくさん。
戦場で命からがら逃げ惑うのはもう御免じゃ。」
家康は偽りのない、実感のままの気持ちを正直に語った。

家康＞「殿下が亡くなられて再び世が乱れては元も子もないしのう。」
信繁＞「私もさように心得ます。」

そこへ小早川秀秋が入って来た。
「金吾中納言様でございます。」と信繁が家康に紹介すると、二人は互いに頭を下げ合う。

信繁が「ようこそおいで下さいました。」と言うと、秀秋は「叔父上はお休みのようだし出直すとしよう。」
と言ったが、それを信繁が「一日のほとんどを寝てらっしゃいます。」と引き止めた。

家康も立ち上がり「さあどうぞ。」と奥へ来るように促す。

寝息とも、軽いイビキとも付かぬ息を漏らす秀吉の顔を覗き込んで秀秋が「お元気で。」と声を掛けると
秀吉が目を開けた。
だが…発した言葉は「秀頼の事頼む…。」
もう、それしか言わない。

家康＞「お任せあれ。」
秀吉＞「秀頼の事頼む…。」
秀秋＞「出来る限りで。」
それを聞くと安心して、また、たちまちのうちに寝息をたてだす秀吉。

いかばかりか残して行く秀頼の事が、気がかりなのだろうと、信繁と家康が話している間に、
秀秋が気を利かしたつもりで蝋燭の火を吹き消し、
それに気づいた信繁と家康が揃って「あ～っ！！！」と大声を出した。
「えっ？」と状況が飲み込めていない秀秋。
次の瞬間、目を開けた秀吉は蝋燭が消えているのを見て、悲壮な顔で泣き出した。

その夜から秀吉は混濁状態となった。
いよいよ、最期の時が来るのならと、秀頼の面会を信繁は三度（みたび）茶々に掛け合いに行くが、
茶々に代わり大蔵局が
「殿下のお傍に行くのを嫌がっておられるのはお方様ご自身なのです。」と、説明する。

大蔵局によると、幼い頃より茶々は多くの死に接して来たものの死にゆく人の姿を目の当たりにしたのは
我が子、鶴松が初めてであり、その時、茶々の心の内で何かが変わってしまったのだと言う。

大蔵局＞「強く振る舞ってはおられますが実は弱いお方なのです。あれ以来、いたく死を恐れておられます。」
…と、そこへ目の前の障子が開いて茶々が秀頼を連れて出て来た。

大蔵局＞「お方様！」
茶々＞「今夜なのですね。」
信繁＞「恐らく。」
茶々＞「会うてまいります。」
大蔵局＞「よろしいのですか？」
茶々＞「源次郎、私の傍におれ。」
信繁＞「かしこまりました。」
茶々と秀頼が行くと、信繁もその後をついて行く。

その頃、三成は水を浴びて秀吉の回復を祈願していた。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」⑤へ続く。

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