真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」④

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」④

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」③の続き。

夜となった。
徳川の伏見屋敷には相当数の武将らが集まっていた。

信幸は綱家に囁いた。
「内府様は試しておられるのかもしれん。いざという時、誰が一番頼りになるのか。」
その時、綱家の後ろから「どけ！」と乱暴に綱家を蹴飛ばして入って来たのは、福島正則である。
正則は「真田殿まあ一杯！」と酌をする。それを杯に受けながら「あまり酔い過ぎても…。」と信幸が言うと
「これぐらい何じゃい！」と全く意に介していない。

この直後、正純と、正信が入って来て、
正純が丁重に「方々ご加勢かたじけのう存じまする。」と頭を下げた。
続いて正信が、一同をグルリと見渡して「ご一同の豊臣家への忠義、我が殿も、いたく感じ入っております！」
と、いかにもこの挙兵が、豊臣を守るという意思の元のものである事を強調して感謝の意を述べた。

「内府様はいずこにおられるのですか？」と信幸が質問すると「只今、居室にて鎧支度を。」と正信は答えた。
すると、政宗が「その儀は無用でござる！我らがいれば石田治部など恐るるに足らず！」
と気勢を揚げたのを皮切りに、他の者達も口々に「さようじゃ！」と声を揃えた。

正信＞「これは頼もしいお言葉を。」
政宗＞「徳川殿の屋敷を襲おうなどと、よくもそんなばかな事を考えたもんですなあ～。」
正純＞「実は、先だって殿の命を狙った忍びも、どうやら石田治部の手の者だったようです。」
正則＞「なんと！」
清正＞「それは誠でござるか？」
正信＞「はい。」
正則＞「汚え手を使いおって！」
正信＞「石田治部は何としても我が殿を亡き者にしたいようですなぁ～。」
正則が「わしがこの手で成敗してくれる！」と言った直後、清正が盃を拳で叩き割った。
怒りに震えて、清正は徳川屋敷を飛び出し、その足を三成の屋敷へと向けた。

対応に出た信繁に「お前では話にならん。佐吉を出せ！」と怒鳴る清正であった。
三成は不在であると告げても、信じない清正に、信繁が、大坂に行っていると重ねて話すと、
清正は、三成が戻るまで待たせてもらうと言い、どっしりと腰を降ろして居座った。

その頃、真田屋敷では、伏見の屋敷図の上に、白・黒の碁石を置いて昌幸が、
三成と徳川双方の味方の数を測っていた。
圧倒的に徳川屋敷の上に置いた黒い碁石の数が治部少輔丸に置かれた白い碁石の数を上回っていた。
黒い碁石は「伊達・加藤・福島…。黒田・池田…。」
昌幸＞「治部少輔丸には、新しく大名が入った気配はこれはなしか？」
佐助＞「はい。」
昌幸＞「随分と差がついたもんじゃな。」
佐助＞「徳川屋敷の方はまだまだ増えそうです。」
昌幸は真田と決めた白い碁石を手に取り見つめながら「数では徳川が優勢だが…。」と思案に暮れる。

大阪から戻った三成に、面会の叶った清正は、三成の顔を見るなり開口一番、兵を引くようにと促す。
だが頑なに拒む三成は、逆に徳川についた清正を責めた。
清正＞「徳川内府は太閤殿下に後を託されたんだ。むやみに殺す訳にはいかぬ。」
三成＞「なぜ徳川の魂胆が分からんのだ？」
清正＞「お前が内府を憎んでいる事はよーく分かった。だがな、力ずくで相手を倒そうなどと、お前らしくなかろう。
どちらかといえばわしだ！」
三成＞「やらねばならぬ時はやるのだ。」
清正＞「お前はそういう男ではない！」
三成＞「私はそういう男だ。」
清正は三成の顔の前に自分の顔を寄せて言った。「わしには分かる！よっぽどなんだろ？よっぽどなんだよな？
振り上げた拳、どうしたらよいのか困っておるのだ。だったらわしと腕相撲しようじゃないか！」
清正の言葉は図星であったが、かと言って、三成にとって清正との腕相撲で収まりのつく話ではなかった。
三成＞「徳川屋敷へ帰れ！」
清正は三成の胸倉を掴むと「誠の戦になったらわしはお前を殺すぞ！」と脅したが、
清正が何を言おうと、三成の気持ちを変えるには至らなかった。

形勢不利な三成に、毛利も上杉も加勢しないという情報が更なる追い打ちを掛けた。
「あなた方は私がいない間何をやっておられた！」と秀家と秀秋に半切れになる三成。
士気が下がる一方の三成の陣営であった。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」⑤へ続く。

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