真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」②

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」②

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」①の続き。

江雪斎から三成の夜討ちという情報を受け取った徳川側は、すぐさまそれに備えようとする。

正信は命の危機から逃れようと「江戸へ帰る。」という家康を引き止めた。
正信＞「殿！ここで逃げては徳川末代までの恥でございますぞ。」

まだ死にたくないと怯える家康に正信は、三成が隠密裏に始末をつけようとした事であるが、
これを大事にしてしまえば良いと提案する。

徳川屋敷を守るようにと、伏見在住の諸大名達を、呼び集めようと言うのである。
家康＞「あやつらに守らせるのか？」
正信＞「豊臣恩顧の大名たちがどれほど使えるか見極めるよい折かと。」
こうして、徳川屋敷でも忠勝が先頭に立って、急ぎ兵達に武装させて守りが固められた。
殺気立つ忠勝。
「よいか！心して聞け！お前たちはここを死んでも守るのじゃ！後は、この本多平八郎忠勝についてまいれ！」

三十郎が、この徳川側の状況を察知し、三成らへ報告する。
「徳川屋敷に昼過ぎから鎧武者たちが集まっている様子。」

三成＞「漏れたか！」
この時、まず「夜を待たず、こちらも兵を整えて繰り出そう。」と言う秀家と
「ここは一旦諦めるべき。」と言う信繁の意見が対立した。

信繁＞「下手をすれば伏見が戦場になりかねません。引きましょう。事前に漏れてしまってはもはや奇襲とはなりませぬ。」
ところが三成にも引き下がる気がない。
三成＞「ここで引いてしまっては、徳川がより一層勢いを増すだけだ。」

引き止める信繁に「大義名分が、こちらにある事を世に知らしめる。」と強気の三成は、
今から、急いで大坂城へ行き、秀頼公から徳川征伐のお許しを貰ってくると言い出した。
この考えに秀家はノリノリだ。

三成＞「金吾様は私が戻るまでの間、毛利様をご説得頂きたい。」
秀秋＞「私が？」
三成＞「徳川以外の老衆が皆こちら側につくというのが肝要。左衛門佐は上杉様を頼む。」
信繁は、賛同出来かねたが、三成が聞く耳を持たないので仕方なく「かしこまりました…。」と答えた。
三成＞「方々お頼み申す。」

物々しい戦準備の中で、三十郎が心配して信繁に尋ねた。「よろしかったのですか？」
信繁＞「こうなったら石田様についていくだけだ。」
一方、三成に指図されるがままに見えた秀秋だが、信繁に
「毛利様を説き伏せるのは荷が重い。」と打ち明ける。
信繁＞「お身内ではございませぬか。そう仰らずに。」
「出来るかな…？」非常に自信のなさそうな様子で秀秋は立ち去った。

景勝を引き入れるために上杉の屋敷へ行った信繁に事前に釘を刺したのは兼続である。
「これ以上御屋形様を巻き込むのは勘弁してもらいたい。おぬしが頼めば必ずあのお方は出来ぬ約束をされる。
わしはもう御屋形様の苦しむお姿を見とうはない。」
だが、信繁もそう簡単に引き下がるわけいはいかない。
「徳川内府を抑えられるのは上杉様をおいて他にございませぬ。」
兼続＞「その徳川を敵に回しとうないのだ。」
信繁＞「徳川は２４０万石。上杉様と毛利様宇喜多様を足せば２８７万石。十分に互角でございます。
どうかお力をお貸し頂きとうございます。」
この二人の会話を、景勝は障子の陰から聞いていた。

「これ以上は時の無駄である。」と兼続に言われ「残念でございます。」と信繁が引きさがる様に、
空しさをおぼえ、景勝は降り出した雪の下で「すまぬ源次郎…。」と呟いた。

病床で薬を飲む吉継に信繁が付き添っている。
吉継は苦しそうに肩で息をすると「石田治部いささか焦り過ぎたな。」と言った。
信繁＞「果たしてお味方する方々がどれだけおられるか。」
吉継は「味方がそろわなかった時あの男がどう出るか。」と言って咳き込んだ。
信繁はそんな吉継の身を案じて「さあ。」と手を差し伸べて、体を横たえるのを手伝った。

雪は深々と降る。
伏見　真田屋敷では、信繁が来るより前に信幸が父、昌幸に徳川からの招集を促す文を見せていた。
その部屋へ障子を開けて信繁が入ってくる。
信幸＞「おう、源次郎。たった今徳川から文が届いた。」
信繁＞「徳川から？」
信幸＞「あちこちの大名たちを呼び寄せるつもりであろう。石田様はどういうおつもりなのだ？
本気で戦を始めようというのか？」
信繁は答えに窮して目を伏せてから「父上はどうされるおつもりですか？」と父に問うた。

昌幸は「今更徳川のために戦えるか！わしはこないだ刺客を放ったばかりだぞ。」と半ば、ぼやくように言った。
信繁＞「さようでした。」
信幸＞「父上はそれでよろしいと存じます。ただ私の場合は…。」
信繁＞「行かれるのですか？」
信幸＞「ひとまず顔を出してまいる。しかたなかろう。」
昌幸も、その点は承知していると見えて頷いていた。

信繁を送って、共に廊下を歩き、信幸は尋ねた。「お前はどうするのだ？」
朝からの雪は深々と降り続き底冷えする寒さの日であった。
信繁は、きっぱりと「治部少輔丸へ戻ります。」と告げた。

「敵味方に分かれて戦うのだけは勘弁してくれ。」と信幸は信繁の顔を正面から見て訴えた。
「戦にならぬ事を祈るのみです。」と答える信繁。
だが、それは、戦になれば敵と味方に分かれる事を暗示してもいる。

その時、きりの「やっぱり此処にいらしたんですね！」という元気な声が響いた。

きりは息せき切って二人の間に駆けて来ると
「石田様のお屋敷に行っても、いないと言われるし捜しましたよ！」と信繁に告げた。
信繁＞「どうした？」
きり＞「北政所様がお呼びです！早くお城へ来て下さい！」
信繁は兄に一礼すると、慌てて大阪城へと向かった。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」③へ続く。

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