真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」②

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」②

真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」①の続き。

伏見　真田屋敷。
昌幸が二人の孫を抱いて、桃太郎の話を聞かせていた。
「桃太郎は鬼ヶ島へ鬼退治に向かった。…ふふふっ…だが真っ向から戦っては負けてしまう。
そんな時どうする？まず犬を使者に送り味方だと嘘をつく。
鬼が安心したところで島に乗り込み一気に片をつける。めでたしめでたし。」
勝手にストーリーを改変しているが、鬼を豊臣もしくは徳川に例え、犬を信幸もしくは信繁に例えているらしい。

その様子を少し離れた場所から昌相が眺めていた。

大谷吉継の屋敷を三成と信繁が訪れている。
三成＞「徳川内府に釘を刺してまいった。」
吉継＞「あまり露骨にやり過ぎるな。裏目に出るぞ。」
吉継は三成の言動が徳川側の癇に障る事を懸念していた。
信繁＞「…で内府殿は？」
三成＞「ご遺言に従う事、私に約束した。」
信繁＞「それは何よりです。」

三成は改まって、信繁と吉継に、
遺言の形が整ったとは言え、秀頼様が関白になられる日まで一日も気が抜けないので
殿下の思いが叶うように、これからも自分の力になってくれるようにと頼む。

真摯に二人に頭を下げる三成であるが…もちろん二人はそのつもりでも、吉継には健康上の障害があり、
信繁とて微妙な立場である。

改めて、徳川家康が家臣数名を引きつれて、秀吉の元を見舞いと称して訪ねる。

出迎えた片桐且元に家康は「殿下にお元気になって頂きたくかようなものを持参致した。」と葛篭を持って秀吉の寝所へ入る。
なんと葛篭には鎧兜が入っており、徳川の家臣が秀吉の寝所の中にて、それを組み立てた。

「しばらくは誰も通さぬようにお願い申す。」と言う正信の依頼に、気の弱い且元は何も言い返せない。
そして、徳川の者達だけが入室した秀吉の寝所の襖は、且元の目前でピシャリと閉じられた。

秀吉の耳元で家康が「信長公から頂戴した鎧でございます。」と囁く。
「信長公がお守り下さいますぞ。」と言ってから家康は秀吉の前へと回り
「殿下に一つお願いがございます。」と告げた。

秀吉は相変わらず「秀頼の事頼む。」と言う。
家康＞「我ら５人の老衆に対し後を託すと一筆お書き頂きたい。それがあれば我らも心を一つにして秀頼公をお守りできるというもの。」

最早虚ろになった頭で秀吉はオウムのように「秀頼の事頼む。」と繰り返す。
徳川にとって、そんな事は本当は、どうでもいいが、秀吉に今、一筆書かせる為に
「そのお気持ち、したためておかれませ。」と言いながら正信が、声を掛けて、秀吉の膝元の掛布団をめくると、
そこへ、従者に文机を置かせ、筆記具を秀吉に持たせて
「秀頼の事なりたち候ように衆として頼み申し候。」と、書かせたい文面を囁く。
そして秀吉の筆を持った手に正信は手を添えて動かした。
正信＞「秀頼の事…」
ちょっと、やり過ぎかと心配になった家康が「あまり無理強いするな。」と注意したが、
正信は意に介さず事をサッサと進めてしまう。

且元が中で行われている事が心配になり襖を開けて、その様子を覗くものの、やはり何も言えない。
廊下で見張っていた家康の従者２名に再び襖を閉められてしまい、
豊臣の窮地とわかりながらも成す術のない且元は、また胃が痛くなって来た。

正信＞「この他には思い残す事なく候。…それでよろしゅうございます。では老衆５人の名前を此処に。
まず我が主の名から。」
言われるがままに書いてしまった秀吉は、罠に嵌められている事に気付く思考力ももうなく、
筆を止めて正信の顔を見ると、また「秀頼の事頼む。」と繰り返した。

こうして徳川の策略はまんまと成功した。

正信＞「書き終わりました。これで殿も仕事がやりやすくなりますな。」
家康は無言で頷く。

秀吉の傍にいた正信の嫡男、正純 (伊東孝明）の「殿下が追伸を書かれてます。」
の言葉に慌てて、正信と家康は文面を確認しに行ったが、それは「返す返すも秀頼の事、頼み申し候。」との追伸であり、
どうという事もなかった。
正信は「もう十分でございます。」と言うと筆を取り上げた。
用が済むと徳川一行は、秀吉を寝かしつけて帰って行った。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」③へ続く。

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