真田丸　ネタバレ・あらすじ　32話（32回）「応酬」⑤

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　32話（32回）「応酬」⑤

真田丸　ネタバレ・あらすじ　32話（32回）「応酬」④の続き。

伏見　徳川屋敷。

伏見在住の大名達を招いて、盛大な宴が催されていた。

そこには、あの伊達政宗の姿もあった。

信幸は気掛かりな、こうの件にこの日こそは決着を付けたくて、正信に
「佐渡守殿…。本日舅殿はおりましょうか？」と尋ねた。

しかし、答えは、あいにくの欠席との事。

政宗が、周知の事実であるがタブーとなっている一件を口にした。
「時に太閤殿下について嫌な噂を耳にしたのだが…既に殿下はお亡くなりではないのか？…と言う者がおる。
伊豆守殿の弟御は確か太閤殿下の馬廻でござったな。」
急に話を振られて困った信幸は「そのような話は申しておりませんでした。」と恍けた。

正信が「せっかくの宴。もそっと明るい話に致しませぬか。」と言うと、
政宗は、わざとらしく自分のデコをピシャリと叩いて「とんだ不調法でござった！～はははは！」と笑い、
話題を料理の事に変えた。
この時、長宗我部殿が、悪気はないが、歯に衣着せぬストレートな物言いをする人物である事が垣間見える。
正信は宴を盛り立てようとしつつ、伊達政宗の前に座ると酌をして
「ところで、伊達様のところには姫君がおられると伺いましたが、今おいくつで？」と尋ねる。

この徳川屋敷で頻繁に催されるようになった宴席の事を、むろん三成ら奉行衆も気に掛けていた。
そんなある日、長束正家（奉行）が三成の元を訪ねて
「このところ徳川屋敷では毎日のように、昼日中から宴が行われているらしい。」と言って来た。

三成が信繁に聞く。「どう思う？」
信繁＞「私の兄も、昨日そこへ呼ばれました。」
三成＞「徳川め！大名たちを引き込むつもりだな。負けてはおられぬ。我らもやろう！」

ところが…宴席を催したものの蓋を開けて見れば…。
参加者は徳川縁故の大名がたった４人。
三成＞「馴染みの顔しかおらぬではないか。」
信繁＞「おもだった大名たちには呼びかけたのですが…。」
秀家＞「ここにおるのは豊臣家に忠義を誓った誠の侍達である。さあ、飲もうではないか！」
浮かぬ顔ながら三成も席に着いた。

秀家＞「さあ！」
一同が気まずい雰囲気の中で遅れて細川忠興が現れたが…。

細川忠興。
丹後１１万石。
彼の妻は細川ガラシャこと明智玉である。

シラッ～とした顔で着席した忠興。
秀家が歓迎ムードで「ようお越し下さった！細川殿とは一度ゆっくり盃を傾けたいと思っておったのだ。」と、
酌をしに行った。

信繁も、折角来て下さったのだからと気を遣い、三成に「ご挨拶してきては？」と耳打ちするのだが、
あろうことか三成は「後は任せた。部屋におる。」と言い残して退席してしまう。

秀家が「さあ～まずは一献！」と盛り立ててくれている中での三成の退席は、
忠興の気分を、すっかり、冷めさせてしまう。
帰宅後、妻の玉にも「行って損をした。驚くほど淋しい会合だった。」と告げたのだから。

ちょうど、その時、来客していた一人の女性は、きりであった。
忠興が一礼して姿を消すと、玉はきりに「それは誠の気持ちですか？」と尋ねた。
きり＞「どうしても切支丹になりたいのです！」
決意が固そうに見えたきりであったが、玉に
「信者となれば、吉蔵たちのような目に遭うやもしれませぬよ。その覚悟はあるのですか？」
と聞かれたとたんに「…そこまでの覚悟はありませんね…。」と、たちまちに意気消沈。

玉＞「やめておきましょうか。されど、あなたはもう半ば救われているようなもの。」
きり＞「はい？」
玉＞「信じたいと思ったのなら、あなたの気持ちはもうデウスの御心に届いています。」
きり＞「そうなんですか？！」
玉＞「誠に入門したいのならもっと学んでからがいいかもしれませんね。よかったらここに通っていらっしゃい。」
きりは「ありがとうございます！」と嬉しそうに微笑んだ。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　32話（32回）「応酬」⑥へ続く。

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