真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」③

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」③

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」②の続き。

大阪城に着くと、信繁は寧に叱られた。
「殿下の死が公になってから、まだひと月もたたぬというのに、何ですか？！この騒ぎは！」

信繁は同席していた秀秋に毛利の動向が気になって尋ねた。
「金吾様。毛利様はいかに？」
秀秋＞「まだ言っておらん。」
寧が「この子を、ごたごたに巻き込むのはやめてちょうでゃあ。あんまり難しい事を考えるのは得意ではないんだで～！」
と甥を庇い言うと秀秋もまた信繁の顔を見る。
そうは言われても、信繁自身の意思ではないだけに困る信繁。

寧＞「虎之助と市松がここへ来たに。」
信繁＞「加藤様と福島様が！？」
寧＞「あの子たちも随分と悩んでおったわ。」

寧の回想である。
清正＞「佐吉に味方するか、徳川様につくか、どちらが豊臣家のためになるのかさっぱり分からんのです。」
寧＞「決まっとるがね。徳川様をお守りするんよ。」
正則＞「徳川様を？」
寧＞「佐吉も、いくら内府様が憎いとは言え、伏見で戦などあってはならぬ事だわ～。
戦のない世の中をおつくりになったのは殿下です。
殿下の命に逆らう者に味方などしてはいかん！」
寧はこんこんと二人を言い聞かせたのである。

寧はガッカリとした様子で、信繁に言う。
「佐吉も、もう少し賢いと思っとったんだがね。買いかぶりやったかね。」
信繁は、寧に誤解される三成が気の毒で「石田様の豊臣の家を思う気持ちは誰よりもお強うございます。」と、
彼を庇った。
行動がステレオタイプとは言え、
自身の私利私欲ではなく豊臣のためにという気持ちが大前提である事は間違いがない事を信繁だけはよく把握していた。
寧＞「とにかく此度の事、私は決して認めません。佐吉に言って、すぐにやめさせなさい！」

寧との謁見を終えての去り際、きりが信繁に言った。「お怒りでしたね。」
するとすぐさま、信繁は、きりに向き直り「お前の意見が聞きたい。」と言った。
時として、きりは非常に的を得た事を述べるからである。
きり＞「私ですか？」
信繁＞「お前は、煩わしい事も多いが、偏りなくものを見ている。」
褒められてるような気がしなかったが、きりは、いつものように率直な意見を述べた。
「石田様『しまった』と思ってらっしゃるのでは？」
信繁＞「そう思うか？」
きり＞「男の人って、妙に誇り高いところあるから、やめたくてもやめられないんですよ。
特に自分から言いだした事だから。そんな気がしますね…私は。」
このきりの意見は信繁にとっておおいに参考になった。

伏見　徳川屋敷では、三成の襲撃に備えて万全な備えが行われていた。
その兵達の様子を眺めて、信幸は側近の綱家に「思った以上に物々しいな。」と呟いた。
綱家＞「さようでございますね。」
大広間には伏見在住の武将達が続々と集結して出陣前の酒盛りが始まっていた。
そこへ遅れて到着した信幸は、綱家に「なるべく隅で静かにしていよう。」と耳打ちしたのであるが、
すぐに忠勝に見つかってしまい、しかも全員の前で大声で
「方々！我が婿、真田伊豆守が参りましたぞ！これでもう怖いものなしじゃ！」などと大袈裟に紹介されてしまう。
心ならずも、武将達の注目と歓声を浴びて、引っ込みがつかなくなる信幸であった。

一方、秀頼の元へ挙兵の許しを貰いに行った三成は、後見人である前田利家に、その旨、申し出たが、
利家が言葉を発するより先に、同席していた大蔵局から「秀頼公ご出馬などもっての外！」との横槍が入った。

三成＞「むろん、御自ら、伏見にお出まし頂くなどとは思っておりませぬ。
太閤殿下の馬印千成瓢箪をお預け下さるだけでよろしいのです。」
やはり、同席していた且元が驚きの声を上げる。「千成瓢箪！」
利家＞「どうする？」
三成＞「我らの旗印とします。殿下のお許しを得ての挙兵である事を知らしめるのです。」
大蔵局＞「もし万が一、こちらが敗れたらどうなるのです？徳川に豊臣が負けた事になるではありませぬか！」
三成＞「我が軍勢に、亡き太閤殿下の千成瓢箪が掲げられれば、兵の士気も上がります。
必ずや徳川内府を仕留める事ができまする！」
大蔵局＞「なりませぬ！」
三成は声を張り上げる大蔵局を一瞥すると利家に必死で魂願した。
しかし利家の答えは「諦めよ。」であった。

「石田治部は帰ってしまったの？」
三成が無念そうに肩を落として帰路についた後、茶々は自室の火鉢で手を温めながら且元に尋ねた。
さっき帰ったばかりであると且元が答えると
「せっかくなのだから顔を出していけばよいのに。」と、状況をまるで知らされていない茶々。
且元＞「急ぎの用があるとかで。」
茶々＞「一体何をしに来たのですか？」
大蔵局に口止めされているようで且元は「さあ…私にもさっぱり。」と恍けてみせた。
茶々は次に大蔵局に「伏見では何が起こってるの？」と尋ねてみたが
「何も起こってはおりませぬ。」と、大蔵局も、しらを切る。
茶々は溜息のような笑いを漏らし「おかしな宵ですね。」と言った。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」④へ続く。

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