真田丸　ネタバレ・あらすじ　36話（36回）「勝負」④

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　36話（36回）「勝負」④

真田丸　ネタバレ・あらすじ　36話（36回）「勝負」③の続き。

さて、会津では、風雲急を告げる時局に、いてもたってもいられない景勝と兼続が押し問答をしていた。
「出陣し徳川秀忠を討つ！」と言う景勝を、今は会津を守るべき時と兼続が止める。

「今こそ攻めどき」と気のはやる景勝に対し、兼続の考えは違った。
石田と徳川がぶつかる天下分け目のこの戦は長引くと見ていた兼続は、
その大戦の戦局を見極めつつ慎重に、徳川の隙をついて動くべきだと言う。
「北国を固め、越後を取り戻し、その上で徳川の背後から攻め込みましょう。」と。

９月１日。
家康の軍勢３万が江戸を発ち西へ向かった。
その２日後、秀忠軍が小諸城に入る。

信濃　小諸城。
軍議を開く秀忠軍。
正信＞「上田城の手前に、神川が流れております。」
秀忠＞「神川…。」
正信＞「先の上田攻めでは戦の最中に堰が切られましてな、逃げ場を失うた兵があまた討ち死にをしております。
と言う事で、この度は、まず先に堰を切っておきます。」
秀忠＞「なるほど。」

上田の方では昌幸が地図を広げ、問題の神川を見つめながら思案していた。
そばには信繁も座っていた。
そこへ内記が来ると、ゆっくりと昌幸の前に座り、神川の堰が破られたと報告をした。
昌幸は、それを聞くと「流石、本多佐渡守。抜かりないのう。」と感心した。

内記＞「如何なされます？」
昌幸＞「まだ早いか…。」
何の話であろうか？信繁には、わからない。

内記＞「それから…。小諸城の徳川勢の中には、伊豆守様もおられるようでございます。」
信繁＞「兄上が…。」
昌幸が強く手の中の胡桃を握りしめた。

一方、小諸城。
「真田安房守より書状が届きました。」
信幸は昌幸から届いた書状を包み隠さず秀忠に差し出した。

正信がお茶を急須で注ぎながら声を掛けた。
「辛いお立場になられましたな～。」

信幸＞「もとより覚悟しておりますのでお気遣いなく。」
文に目を通していた秀忠が言った。「安房守が降伏を申し入れてきた。」

ええっー？！開戦前にいきなりか？本気か？と、正信も信幸も驚いた。

正信が「拝見。」と言って、秀忠から、その書状を受け取り目を通す。

戦デビューの秀忠は率直に信幸に尋ねた。
「わしは、此度が初陣ゆえ、戦の機微はよう分からんのだが、戦う前から降参するような事があるのか？」
そうは聞かれても、韓信に例えるくらいに策略家の父の事、腹に一物あるに違いないのだが、
そうも言いにくく答えに窮する信幸であった。

これには正信も、ただ秀忠に「如何なされまするか？」と問うのみである。

その後、信濃の国分寺にて、秀忠軍と真田軍の話し合いが持たれる事となり、真田の使者として信繁が遣わされた。
この時、信繁は徳川方から話し合いに出向いた人物の中に、あの平野長泰がいるのを見て驚いた。
信繁＞「平野様！何ゆえ…。」

平野＞「徳川様に拾って頂いたのよ。」

信繁は旧知の顔とは言え、改まった場所なので、改めて正式に名を名乗った。
「真田安房守昌幸が次男、左衛門佐信繁でございます。」
平野＞「平野遠江守長泰！」
信繁＞「さて…。降伏するにあたり望むものがございます。」
平野＞「伺おう。」

信繁が話した降伏の条件とは…。

兵を城から引き揚げ、城を明け渡す代わりに、
１．真田安房守の命は取らぬとの約束が欲しい。
２．城はいずれ返して欲しい。
３．本領は安堵して欲しい。
４．真田安房守を、今後、徳川の家臣として丁重にお扱い願いたいとの事。

信繁＞「以上を、お認め頂けるのならば、我らは直ちに降伏つかまつりまする。」

信幸には、これが時間稼ぎの口実である事がすぐにわかった。
「申し訳ございませぬ！時を稼いでいるとしか思えませぬ。」と、正信に必死に詫びる信幸。
正信は憤慨した。「何のための時かと聞いておる！」
「私には…。」口ごもる信幸。

秀忠が「これは…。怒ってもよいのか？」と正信に尋ねる。
正信は「むろん。」と即答した。
すると秀忠は文を破り捨てて立ち上がり「上田を攻める！」と叫んだ。

当然、降伏の交渉は決裂した。

９月６日。
秀忠軍は、小諸城を出て神川を越え、上田に近い染屋原に陣を敷いた。

上田城の中庭に面した廊下に立つ昌幸。
昌幸＞「染屋原か…。」
信繁＞「物見の知らせでは真田の旗も立っていたそうです。」
昌幸＞「源三郎とは戦いたくないのう。」
信繁＞「私に一つ策があるのですが。」
昌幸＞「申してみよ。」

信繁の策とは、信幸と図って、芝居をし、戸石城を巡る攻防戦を、でっち上げ、
信幸に戸石城を明け渡す事だと言う。
その際、三十郎が内通者であった事にして、戸石城内に残るようにと命じる信繁。
「内通者が一緒に逃げてはおかしい。これ以降は兄上に従うのだ。」

この命令に三十郎は激しく抵抗を示す。「三十郎は、源次郎様の下にいとうございます！」
信繁はそんな三十郎の手を握り
「お前が一番信じられる男ゆえ頼んでいるのだ。父と兄が本気で戦う事を避けるにはこれしかない。
いずれ真田がまた一つになるまでの辛抱だ。」と言い聞かせる。
「三十郎…。頼む。」
三十郎は目を真っ赤にして涙を浮かべ、苦悶の表情で嗚咽した。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　36話（36回）「勝負」⑤へ続く。

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