真田丸　ネタバレ・あらすじ　34話（34回）「挙兵」②

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　34話（34回）「挙兵」②

真田丸　ネタバレ・あらすじ　34話（34回）「挙兵」①の続き。

茶々の所へは何故か桃の苗木を手土産に持って謝罪に行った三成は
「花を愛でて楽しむ事が出来て実も食する事が出来ます。まさに一挙両得。」と語る。
寧への謝罪には手土産がなかった事を思えば…やはり、三成が考える豊臣に、跡を継ぐ秀頼はなくてはならぬ存在なのだろう。

三成＞「育ちも早く実も多く付ける事より、古くから子の成長を祝う物として、もて囃されましてござる。」
「有り難い事！」と茶々は喜ぶが、三成の話はまだ続き、この桃の苗木に込めた自らの想いになぞらえて、
今回の騒動は豊臣家の将来を思っての事と伝えるが、茶々は政には差し出た口を挟まない態度を貫く。

だがそれでも三成は、くれぐれも茶々には、わかって欲しくて最後に「徳川内府を信じてはいけませぬ。」と強い口調で告げた。
茶々は、それについては冷ややかな表情のまま返事をしなかったが、桃の木の事は素直に喜び
「これ縁側から、よく見える所に植えておいて下さいね。」と且元に笑顔で命じた。
秀頼も、また、桃の木を見て嬉しそうにしていた。

慶長４年、閏３月３日。
前田利家が、秀頼の身を案じつつこの世を去った。

歯止めが無くなった反三成派の武将たちは、三成を討つ事を決議した。
今や反三成派の一員である細川忠興（矢柴俊博）は、屋敷に帰ると、すぐに妻の玉（橋本マナミ）に「石田三成を成敗する。」と告げて、
きりの想い人（信繁）が三成に仕えていると聞いていた玉が、すぐさま、きりにこの事を伝えたので、
この情報は瞬く間に、襲撃のメンバーも含めて信繁に伝わり、そして三成本人の知る所となった。

三成の方では、同じ豊臣同士で反目し合うつもりはなかったので、
命を狙われる道理がさっぱり理解出来ず、その計画を立てた者達に腹を立てたが、
とにかく今は早くお逃げ下さいと信繁に促されて、側近の左近を連れて一先ず屋敷から逃れる。

屋敷に火を放たれるのではないかと心配していた三成のために信繁は三十郎に言い付けて、信幸を呼びに行かせ、
大切な秀吉の生前時よりの記録を蔵へと運ぶ手助けをして貰った。
「豊臣はこれからどうなるのだ？豊臣恩顧の者同士の内紛が続いたのでは、この先、立ち行かなくなるぞ！」
文書を箱に詰めながら、信幸に指摘された信繁は、返す言葉もない。

慌ただしく荷作りする間にも、反三成の武将らが押し掛けて来て、三成を差し出せと騒ぐ。

仕方ないので開き直った、真田兄弟は、何事もなかったように、
将棋盤の上で、将棋崩しをプレイしているフリをした。
武将達を引き連れた加藤清正が「石田治部少を出せ。」と詰め寄ると、
信繁は将棋盤を見つめたまま「ここにはおりません。」と答え、
また信幸は「加藤殿、石田治部少との諍いは身内の揉め事で済ませても、我が真田と一戦交えるならば、最早、国同士の戦でござる。
それをお覚悟の上か？」と、やはり、将棋盤を見つめたままで脅した。

「お覚悟の上とならば、お受け申すが。」との信幸の言葉に血の気の多い福島正則がカッとなり刀に手を掛けたが、
清正がそれを制した。
そして「他を探そう。」と清正が言うと、一同は出て行った。
それから信幸が盤上の駒を一つ自分の方へズラして落とし「おまえの番だ。」と信繁に声を掛けた時、
何故か一人だけまだ部屋の残っていた武者が、二人の間にしゃがみ込んだ。
信幸が「何か？」と尋ね信繁も、その男の顔を見ると、彼は無言で将棋盤の上を拳を作って一撃し、駒を崩してしまい
「あっはははは！」と高らかに笑い声を立てた。

この男、大阪の陣で信繁と並ぶ活躍を見せる後藤又兵衛基次。
今はまだ黒田長政の家臣である。

伏見、宇喜多屋敷に匿われていた三成に、信繁は
「加藤様方は、石田様が潜んでいそうな場所を片っ端から探っています。いずれ此処にも…。」と報告する。
三成は「これより城に入り、我が治部少丸に立て籠もりまする。」と言い出す。
「清正たちも殿下が築いた豊臣の城に攻め込む事はあるまい。」と三成が言うと
秀家は「良い案じゃ。城までお送り致そう。」と言い、配下の明石全登を呼んだ。
そして明石全登に、三成を安全に城まで送り届けるように命じた。

道中で清正らに襲われるのではないか、あるいは追い詰められてどうかなるのでは…と信繁は心配し、付き添おうとしたが、
三成は、その心中を察し「おまえは此処までだ。案ずるな。自害などせぬ。」と、断って出て行く。

その後、すぐに清正らが、宇喜多屋敷に押し掛けて来た。
信繁は、長束正家の頼みで、これに一人で対応した。

清正、正則を初めとする三成の武将らは、天下を騒がす大罪人と厳しく三成を糾弾し引き渡すようにと求めたが、
信繁は一歩も引かずに、行方も洩らさず、これを拒み通した。

信繁は、なんとか事を収めようと、大阪城まで寧や茶々に、力添えを頼みに行くが会っても、もらえない。

困窮した信繁は最後に大谷吉継に会いに行った。
信繁＞「北政所様もお上様も動いて頂けぬとなれば…。」
吉継＞「後は…頼れるのは一人だけ…。」

吉継の言うその一人とは、なんと徳川家康である。
信繁は家康の屋敷に出向いた。
そして家康に直に「清正らに矛を収めてくれるように鎮めて欲しい。」と頼み込んだ。
「内府様が、お出まし下されば必ずや矛を収めましょう。」

家康は「じゃがなぁ…今は合議ですべてを決する事になっておる。わし一人がしゃしゃり出るわけにはいかんのじゃ…。」と、
勿体を付けながらも、一旦はこの件を預かった。

正信は、これを聞き「事を起こした７人と纏めて処分してしまうという手もありますが…。」と、荒療治な事を口にした。
だが家康は「加藤・福島あたりは、まだまだ使い道がありそうじゃ。そう焦る事もなかろう。」と、
三成と敵対する二人を手放さず、後々まで、利用する道を選ぶ事とする。

そして家康は「石田治部は頭の切れる男ではあったが…もったいなかったのう。」と言った。

それからほどなくして、徳川の屋敷に呼ばれた反三成の７人の武将らは
大物のごとく、ゆっくりと現れた家康に
「この度の君側の奸、石田治部少討伐、誠にご苦労であった。」と褒められる。
それに対して丁重に頭を下げる７人。

それから家康がどうやって、この武将らの頭に上り詰めた血を降ろしたのかと言うと…それは三成の政の場からの完全なる排除を意味する
『蟄居』であった。

佐和山への蟄居…それしか三成の命を救う手立てがないとは、信繁も無念であったが
「まずは騒ぎを収める事が肝要です。ここは従いましょう。」と三成を説得した。

三成は悔しがった。
秀吉にすべてを捧げ、秀吉亡き後も豊臣のために尽くして来た自分が、
このような目に遭う事が、つくづく理不尽に感じられたのである。
「何故、私が伏見を追われなければならぬ。」と目を涙で潤ませる三成を信繁は
「太閤殿下はわかっておられます。石田様は誰よりも豊臣家の事を考え秀頼様の事を想われていました。
太閤殿下はすべて見ておられます。」と慰めた。

蟄居の辞令が降りた日、
信繁は三成の最期の「虎之助に会いたい。」という願いを叶えようと、清正を辞令式の場に呼んだ。

辞令式を終えた三成が、信繁の隣に座っていた清正を「虎之助」と幼名で呼ぶと清正は三成の前に来て座った。
三成は清正の耳元で何かを囁いていたが、信繁には聞き取る事が出来なかった。
それから三成は「参るとしよう。」と言って立ち上がり、同時に清正も立ち上がった。
部屋を出る前に、三成は信繁が頭を下げて座っている前まで来ると
「今生の別れだ。」と大きな声で告げた。

三成が伏見を立った三日後、徳川家康は伏見城へ居を移した。
それは家康の高らかな勝利宣言であった。

やがて、伏見城へ呼び出された信繁は家康から家臣になるよう誘われるが、即答で断った。
だが家康はすぐには諦めずに、信繁の前まで来ると屈んで「おぬしを買っておるのだ。」
と、両手て信繁の肩を抱きプライドをくすぐり、出世をチラつかせる作戦に出る。
だが信繁はスッと身を引くと重ねて「お断りします。」と言い丁寧にお辞儀をした。

理由を尋ねる家康に信繁は、
「私利私欲なくひたすら豊臣家を思い尽くして来た石田様でも、内府様の元では務める事が叶わなかったのに、
どうして私ごとき務まりましょう！」と痛烈な皮肉を持って答えた。
家康がワナワナと怒りに震えて「わしを怒らせたいのか？」と言うと、
緊迫した空気の中で信繁は言い返した。「どう思おうと内府様のご勝手です。」

真田丸　ネタバレ・あらすじ　34話（34回）「挙兵」③へ続く。

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