真田丸　ネタバレ・あらすじ　37話（37回）「信之」②

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　37話（37回）「信之」②

真田丸　ネタバレ・あらすじ　37話（37回）「信之」①の続き。

昌幸と信繁を前に、松は、勝手な解釈で
「父上は関ヶ原の戦には参加しておらず、上田でちょこちょこっと戦っただけだし、
それも、こっちが勝ったというよりも、向こうが勝手に負けたようなものなんだから、
それでお咎めを受けるなんて理不尽な事は考えられない。」と、事の本質からズレた見解を奔放に口にした。
松にすれば、父を励ますつもりだったのだが、苦笑する昌幸に「もう分かったから行きなさい。」と言われてしまった。

それでも「源三郎がいます。必ずあの子がなんとかしてくれます！」と言い続ける松が、
ちょっと迷惑になっていると察した茂誠が「さあ、参ろう！」と引き立てるように連れて出る。

すべてが終わってしまった昌幸は、この日の夕飯時、
信繁と差向いで「思えば、信長が死んだ頃が最も楽しかったのう。
明日の命も知れぬ日々であったが、生きておるという手応えがあった。
長生きをし過ぎたのかもしれんのう…。」と小声で話した。

廊下には徳川が付けた見張り役の大井政吉が控えていた。

その大井に向かって、昌幸が「おい。白湯が欲しいのだが。おおい。」と呼ぶと、
大井が、急に昌幸の目の前まで歩み寄り「何処かでお会いしましたか？」と尋ねた。

昌幸が「いや。」と答えると、大井は「何故それがしの名前を？」と更に尋ねる。
信繁＞「失礼ですが…。」
大井＞「徳川家臣、大井政吉。」と告げ、昌幸の白湯を汲みに行った。
大井が消えると、信繁が面白そうに「大井殿か。」と言い、
二人は大笑いした。

だが、先行きの見えない今、この時、笑った後にはまた現実に返り、不安そうに
「これからどうなる？」と信繁に尋ねる昌幸であった。

信繁＞「兄上次第。」
昌幸＞「死罪は免れたとしても、その後は？」
信繁＞「改易は間違いないでしょう。」
昌幸＞「改易…。」
信繁＞「領地は召し上げ。我らは土地も持たず主もいない牢人という事になります。」
昌幸＞「うう…ん。」

信幸は家康に会うと必死に父と弟の命乞いをしたが、あっさりと断られてしまう。
家康は「安房守を助けてやりたいのはやまやまだが、ここは親子ともども死んでもらう。」
と、冷たく言い放ち、
傍から正純が「我らに楯突いた事許されるものではない。命乞いなどもっての外！」と声を荒げた。

信幸が「お待ち下さい！」と縋った直後、忠勝が家康に向かって、左手を真っ直ぐに突き出して「あいやしばらく！」
と声を信幸の言葉に重ねると、
信幸に加勢し、自分に免じて、安房守ならびに左衛門佐を助けて欲しいと願い出た。

それでも家康は最初、難色を示したが、重ね重ねつっぱねると忠勝は
「ならば拙者これより婿と共に上田城に立てこもり徳川の兵を相手に討ち死につかまつる。」とまで言い出す。
しかも脅しではなく本気だと言って怖い顔で、手にした数珠を握りしめるので、
流石に家康も折れて、とうとう「命までは取らぬ。平八郎にそこまで言われたらしかたなかろう。」と許してくれた。

忠勝と信幸の二人は、
心底よりの感謝の気持ちを、何度も頭を垂れて「ありがとうございます…。」と繰り返し表した。

家康は信幸に、その代わり、この機会をもって父親とは縁を切り父から一字もらった
《信幸》の名を「捨てよ。」と命じた。
それはそれで、信幸にとっては、この上なく辛い事であったが、それでも、それで父と弟の命が救えるならと
信幸は涙を堪えながら「…かしこまりました…！」と言って平伏した。

家康が部屋を出て行くと、信幸は改めて、舅、忠勝に「かたじけのうございました。」と頭を下げた。
忠勝は、ゆっくりと、家康に下げていた頭を上げると「殿に刃向かったのは生まれて初めてじゃ。」と、
胸の内から込み上げて来る震えを押さえながら言った。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　37話（37回）「信之」③へ続く。

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