真田丸ネタバレ・あらすじ 40話（40回）「幸村」①

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真田丸ネタバレ・あらすじ 40話（40回）「幸村」①

真田丸ネタバレ・あらすじ 39話（３９回）「歳月」④の続き。

昌幸の死後も、信繁の幽閉が赦される事はなかった。
真田紐を考案するも、九度山での厳しい暮らしは続く。
そんな折り、信繁の前に一人の男が現れた。

九度山まで信繁を迎えに来たと言う明石全登。
明石掃部頭全登は、元、宇喜多秀家の家臣。

「真田左衛門佐信繁様をお迎えに参りました。」と述べる。

座敷では宴の興が乗り大助、内記、佐助らが、楽しく踊っていたのだが、
それを微笑みながら見ていたきりの目に、ふと、庭にいた信繁が見知らぬ男と姿を消すのが映り気にかかる。

信繁は目立たぬ場所へと男を導き、そこで話を聞いた。
信繁＞「どういう事だ？」
全登は、間もなく徳川との戦が始まるから、共に大坂へ来て、豊臣方の将として、一軍を率いて頂きたいと願う。

信繁は断り、一礼をして去りかけた。が、しかし…全登は食い下がる。
「会うて頂きたい方がおります！」との全登の叫びに振り返る信繁であった。
そして、貧しいながらも平穏に暮らす家族の様子を見て、信繁の心中は複雑に苦悩した。

その頃、上野　沼田城では、
信之が秀忠からの文を読み、三十郎に「大坂が随分ときな臭くなってきた。」と話していた。
「戦にならねばいいが…。」と願いながら文を畳もうとした時、指が硬直して文を落としてしまった信之は、自分自身のこの動作に何か胸騒ぎを覚える。
そして、呼び出しに応じて江戸に出立する。

一方、夜更けに、信繁が全登に連れられて行った場所には、片桐且元が潜んでいた。
且元＞「左衛門佐殿、ご無沙汰致した。」
信繁＞「片桐様…。豊臣と徳川の仲は、それほど悪くなっているのですか？」
且元＞「もはや戦は避けられぬ。」
信繁＞「豊臣家はお立場こそ弱くなったものの、いまだ徳川と並ぶ力を持っているものと思うておりましたが。」
且元が目で問うように全登を見る。
全登＞「何もご存じないようです。」
信繁＞「此処におりますと世の中の動きが全く入ってきませぬ。」
且元は頷き「ではかいつまんで」と言うと、事情の説明を始めようとしたが、
信繁は、それを「その前に…。」と引き止めて「私は此処を離れるつもりはありませぬ。」と且元にも念を押した。
だが、且元が「せっかく来たのだ。話だけでも聞いてくれるとありがたいな。」と願うので無下にも出来ず、信繁は頷いた。

そこで、且元は関ヶ原以降の事をかいつまんで信繁に話す。
【起】関ヶ原の後、加藤清正をはじめ、豊臣家の重臣が次々と世を去った。
秀頼は見目も麗しい立派な若武者に成長したが…「気付けば、秀頼公のおそばに仕えるのはわしだけになってしまった。」

【承】
以下回想シーンﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
事の発端は方広寺の大仏開眼供養。
秀吉が生前に始めた大仏殿の造営は、文禄の大地震で一旦頓挫したが、秀頼の考えの元、５年前から普請が始まった。
秀頼＞「何とも待ち遠しいのう～。」
且元＞「此度は普請も滞りのう進んでおります。」
回想シーン終わり。･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆

且元＞「今年は太閤殿下の１７回忌。
是非ともそれに合わせて開眼供養を執り行おうというのが秀頼公のお考えであられた。」
信繁＞「よく家康公が了承されましたね。」
且元＞「そもそも秀頼公に大仏殿を建て直すよう勧めたのは大御所様じゃ。」

【転】
回想シーン再び･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
家康＞「死者の供養こそが生き残った者の務めでござる。方広寺はもとより京大坂の寺社の修復は大いにおやりなされ。」
且元＞「ははっ！」
回想シーン終わり。･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆

信繁＞「読めました。家康公のもくろみは、大坂城に蓄えてある金銀を秀頼公に使わせようというのでは？」
且元＞「今から思えばそうなのだ。そんな折…。鐘に刻む銘文を南禅寺の清韓という僧に頼んだ。」

回想シーン再び･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
且元＞「いやお見事でござる。」
清韓＞「ふぅ、ふっふっふっふ。」
且元＞「これで進めさせて頂こう。」
回想シーン終わり。･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆

そして、秀頼も納得し、許可を得て取りかかろうとしたのであるが、そこへ家康から「格調がない。」とのクレームが入る。
清韓は、南禅寺の長老で、漢詩漢文にもよく通じた僧であるにも関わらず、
家康は「もっと文才のある僧に書かせた方がよい」と言うのである。
且元＞「つまりは難癖をつけられたのだ。」

回想シーン再び･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
清韓は「無礼にも程がある！」と怒りを露わにした。
且元は両手をついて、清韓に詫び「どうかもう一ひねりして、大御所様の顔を立てて頂きたい。」と頼む。
そこで怒りを堪えつつ書き直した清韓の銘文を読み、且元は「お見事でござる！」と褒め称えた。
清韓は「前のも悪いとは思わぬが、これは会心の作。」と自信を仄めかした。
「ご苦労おかけ申した。」と丁重に礼を述べる且元。
しかし、この時、清韓が気を利かせて、文章に織りこんだ
「国家安康」と「君臣豊楽」の文字が後に問題となる。

「国家安康」は「国が安らかに栄える」という意味だが、家康の二文字が隠れ、
「君臣豊楽」は「皆が豊かに楽しく過ごす」という意味だが、見方を変えれば「豊臣を君として楽しむ」と読めなくもない。
清韓は「必ずや家康公も秀頼公も、お喜び下さるはず。」と太鼓判を押した。
回想シーン終わり。･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆

【結】
結果、家康の了解も得て、早速その文字を鐘に刻むよう申しつけ、二つき後には高さ１丈７寸の見事な鐘が出来上がった。
いよいよ大仏開眼供養が目の前に迫ったその時、家康が「ひとまず開眼供養は日延べするように。」と言ってきた。

回想シーン再び･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
納得のいかない秀頼が且元に尋ねる、
「何が気に入らぬのか？」
且元＞「鐘に刻んだ文言の中に自分に対する呪詛の言葉があると。」
秀頼＞「呪詛？」

よかれと思って入れた「国家安康」を槍玉に挙げ、
家康は「我が諱を２つに割るなど縁起でもない」と言い出したのである。
秀頼＞「しかしそれは趣向ではなかったのか？」
且元＞「そうなのですが…。」
大野治長＞「そもそもおかしいではないか。
草案はもう見せてあるのだから文句があるならその時に申すべきで、鐘が出来上がってからというのは言いがかりである。」
且元＞「理屈が通じる相手ではないのだ。」
秀頼＞「鐘を造り直せと家康殿は言うておるのか？」
且元＞「さようでございます。」
秀頼＞「しかし、供養は来月じゃ。」
大野治長＞「なんとか大御所様を説き伏せる事はできぬか片桐殿。」

窮地に陥った且元は、またしても清韓に相談した。

真田丸ネタバレ・あらすじ 40話（40回）「幸村」②へ続く。

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