真田丸ネタバレ・あらすじ 40話（40回）「幸村」③

真田丸ネタバレあらすじ・キャスト・最終回　まとめ＞真田丸ネタバレ・あらすじ 40話（40回）「幸村」③

真田丸ネタバレ・あらすじ 40話（40回）「幸村」③

真田丸ネタバレ・あらすじ 40話（40回）「幸村」②の続き。

夜更けに、家に戻った信繁が縁側に腰掛けて物思いに耽っていると、庭の向こうから、きりが近づいて来た。

さっき会っていたのは、細川屋敷に奉公していた頃に、
何度か見かけた宇喜多秀家様の家来ではないかと尋ねるきり。

信繁は、間もなく、徳川と豊臣の戦が始まる事を、きりに話した。
信繁＞「徳川が大坂城に攻めかかる。豊臣に加勢をして欲しいと頼まれた。」
きり＞「いつかこんな日が来るような気がしていた。」

信繁はきりにだけ本音を話した。
「断った。…行きたいとは思った。だが今の私には、もっと大事なものがある。」
信繁は家族の事を言っている。

「お行きなさいよ。」とのきりの言葉に「驚いたな…。止めるのかと思った。」と信繁。

信繁は次々に、行かない理由を述べるが、
きりは、どんどんとけしかけてゆく。
「行きたいと思っているのなら行くべき。助けを求めている人たちがいるんだったら…。」
そして最後には「徳川と２度戦って２度勝った男、真田安房守昌幸のその血が流れている。」とまで。

家族の平穏を壊したくないという気持ちに加えて、自信もなかった信繁は
「誰も私にはついてこない。」と言うが、きりは「真田源次郎は安房守の息子。戦上手に決まってる。
ほとんど戦に出た事がないなんて誰も疑わないわ。」と励まして「後は、はったりで補う。」と策まで授けた。
ふっ…と信繁が笑いを漏らすと、
きりは更に「ここで一生を終えたいの？それでいいの？あなたは何のために生まれてきたの？」と、信繁を煽り続けた。

きりは、信繁が「此処での暮らしが幸せだ。」と言っているのに容赦なく
「あなたの幸せなんて聞いてない。そんなの関わりない。大事なのは誰かがあなたを求めているという事。」と、
個人の幸せの追及を認めない。
そして、信繁のこれまでの人生の軌跡を次々と否定し、失敗を列挙しあげつらう。
きり＞「今まで何をしてきたの？小県にいる頃は父親に振り回されて、大坂に来てからは太閤殿下に振り回されて。
何を残したの？真田源次郎がこの世に生きたという証しを一つでも残した？
聚楽第の落書きの科人とうとう見つからなかったよね。
沼田を巡って談判はしたけど最後は北条に取られちゃった。
氏政様を説き伏せに小田原城に忍び込んだみたいだけど、氏政様がお城を明け渡したのはあなたの力ではないですから。
後から会いに行った何とか官兵衛様のお手柄ですから。何もしてないじゃない。何の役にも立ってない。
誰のためにもなってない。」

ここまで言われると、流石に信繁もムシャクシャして来た。
「うるさい！」と立ち上がった信繁にきりは、更に追い打ちを掛けて煽る。
「私が大好きだった源次郎様は何処へ行ったの？がむしゃらで向こう見ずでやんちゃで賢くて明るくて度胸があって、
きらきらしていた真田家の次男坊はどこへ行ったのよ！
私が胸を焦がして大坂までついていったあの時の源次郎様は…。」

「鬱陶しいんだよ～お前は！」言い返して口喧嘩のようになりながらも、
信繁は、きりの言葉に胸を揺さぶられていた。

それから、出会ってから別れるまでの秀吉の事を、茶々の事を、思い起こす信繁。
いつか茶々が告げた予言めいた言葉。
「おかしな話をします。私と源次郎は、不思議な糸で結ばれている気がするのです。
離れ離れになっても、あなたはいつかまた戻ってくる。そして私たちは同じ日に死ぬの。」

三成・景勝・秀家・氏政・政宗・利休・呂宋助左衛門
過去に出会ったさまざまな人達の、さまざまな言葉が、胸に蘇って消えて行った。

そして最後に、父の遺した言葉が信繁の胸に去来した。
「いずれ必ず豊臣と徳川はぶつかる。その時は、此処を抜け出しお前は豊臣につけ。
これより話すは徳川に勝てるただ一つの道。１０年かけてわしが考えた策じゃ。」

祖母は言った。
「人は誰も宿命を持って生まれてくる。遅いも早いもない。おのが宿命に気付くか気付かぬか。見ているぞ～！ばばは。」
信繁はおのが宿命とは何かを考える。

そして翌朝の事。
急に習字を始めた信繁は、地名・人名・四文字熟語問わず、さまざまな文字を書きだす。
それを大助に一字ずつに切り分けて壺の中に入れるように頼んだ。
大助は何事かわからぬまま言われたままに切り分けて壺の中へと収めた。

信繁＞「幸の字は、我が真田一族に代々受け継がれる文字だ。さて後は残りの一文字だ。」
それは、新しい名を名乗ると言う信繁の
兄が捨てた「幸」の字と組み合わされるもう一文字を、
大助に、くじ引きのように壺の中から、一枚引いてもらって決めるという趣向だった。

それに、庭で育てていた里芋は、すべて収穫し食べ尽くすとも言う。
どうも、信繁の言動がいつもと違う。
大助は、その大胆さに驚きながら、一枚を壺の中から選んだ。

その文字は、九度山村の「村」であった。
信繁＞「真田左衛門佐幸村。よい名だ。」

その日信繁は真田幸村となった。
後に、日の本一の兵と呼ばれる戦国最後の名将の誕生である。

真田丸ネタバレ・あらすじ 41話（41回）「入城」①へ続く。

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