「悪い夏」公務員の闇落ちがリアルでした。生活保護って本当に困っている人にあげて欲しいよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「悪い夏」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

市役所の生活福祉課に勤める佐々木守は同僚から「職場の高野が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」との相談を受ける。調査を手伝うことになった佐々木は、その相手であるシングルマザー・愛美のもとを訪ねる。高野との関係を否定する愛美だったが、ある犯罪計画に手を染めようとしていた。

というお話です。

 

 

市役所の生活福祉課に勤める佐々木守は、同僚の宮田から「職場の先輩・高野が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」との相談を受ける。面倒に思いながらも断りきれず、宮田と一緒に生活保護受給者を訪ねることになる。

当事者であるシングルマザー・愛美を訪ねる。まだ幼い娘と暮らす愛美は高野との関係を否定する。しかし宮田は納得せず愛美と2人で話している間、佐々木は外に出てその娘の面倒を見ている。娘と仲良くなった佐々木はクレヨンを持ってきてあげる約束をする。帰り際に娘が”今度いつ来るの?”と聞くがそのまま扉を閉められてしまう。



 

佐々木は愛美の娘との約束であるクレヨンを持って次の日に訪ねることにする。そして愛美に子供を大切にするべきだと訴え、その日から段々と佐々木と愛美の距離は縮まっていく。

愛美は高野に脅迫されて肉体関係を強要されていることを友人の莉華に話してしまい、莉華の愛人・金本が、それをネタに生保ビジネスを始めようと提案する。そして高野は金本の罠にかかりそうになるが、既に高野の罪を同僚が感づいていると知り、計画変更をすることに。

一方、古川佳澄は夫を交通事故で亡くし、生活に困窮していた。万引きを繰り返し仕事も失い、どうしようもなくなり、生活保護を申請にいくのだが。後は、映画を観てくださいね。


 

この作品、リアルだったなぁ。2017年に染井為人さんが発表した原作を映画化したものですが、その頃と今も全く変わっていないという事に驚きます。生活保護を悪用している人間はどんどん増えているし、本当に必要な人には行き渡らない。まさに行政の穴とも言えるべき内容でした。

 

いつも思うのだけど公務員ってお勉強はしてきたけど人馴れしてないっていう人が多いですよね。臨機応変とか効率化って言葉を知らないかのように、淡々と無駄な事を続けている。時々、頭の良い人が入ると改革とかって話が出るけど、上司が古いままだから何も変わらず、頭の良い人は止めていくという繰り返し。ビックリします。

 

あ、今、私、半分行政に足を突っ込んでいるので、そんなのがよく見えるんです。本当に酷いですよ。あまりにも酷いので、あちらには行かないぞー!って思って眺めるだけにしています。一度入ったら雁字搦めにされて潰されそうですもん。外部の人間としてお手伝いだけにしています。

 

 

映画の話に戻りますが、そんな役所の人間である佐々木は、真面目にお勉強をして市役所に入ってきたんだと思います。素直で良い子の典型ですね。でも、シングルマザーの愛美に関わったばかりにクズの仲間入りをすることになっちゃいます。でもね、愛美も心底悪い奴じゃないと思うんです。自分の娘を邪魔だと思いながらもどうしても捨てられない。やっぱり愛しているのだと思いました。

 

この2人もクズの仲間入りをしますが、他の人間は心底クズでしたね。うーん、凄かった。どうして自分のことしか考えないんでしょう。金本って名前からして、あーそっち系の人ねって言われそうでしょ。その通りで半分ヤクザって感じでした。そしてその愛人の莉華も酷かった。そして生活保護を受けながら金本の下で働いている山田、この3人が愛美を食い物にしようと画策する人間です。

 

 

そして愛美に生活保護の申請を受けさせてやる代わりに身体を要求していた高野。こういうゲスな事に関しては公務員って頭が回るんですよね。あ、ごめんなさい、私の偏見かしら。(笑)よくニュースであるじゃないですか公務員の痴漢とか。どーも知的犯罪ではないんですよね。

 

謎なのが宮田です。彼女はこの仕事は正義が大切だと言って、高野の犯罪を暴こうをしていますが、実は…となります。何があるのかは映画で確認してください。え?そんなことで追っていたのかい?という感じでした。この人もちょっと狂っているなと思いました。人道を外れている人だと思います。

 

 

そんな奴らが集まって、さてどうなるのかは映画で確認して欲しいのですが、後半で怒涛のように追い詰められていく佐々木がどうなっていくのかを楽しんでください。この佐々木は追い詰められて落ちていきますが、芯は残っているので見ものですよ。どんな行動に出るのかお楽しみに。私はちょっと笑ってしまいました。

 

そしてこの詐欺集団とは別に進行するお話が、古川佳澄の物語です。同時進行しているのですが、彼女は夫を交通事故で亡くして息子と2人で暮らしています。トラック運転手だったらしいのですが、保険に入って無かったのかな。とても貧困で電気も水道も止められ、どうしようもなくなって生活保護の申請に行きます。佐々木が窓口で対応をしますが、既に闇落ちしている状態なので、彼女に悪態をついて生活保護申請を受け付けません。

 

 

以前にニュースでもありましたが、”おにぎりが食べたい”と言って餓死して死んでいた日本人がいましたよね。生活保護申請を受け付けて貰えなかった方でした。本当に必要な人に行かずにどうして外国人や遊んでいる人に生活保護をするのかしら。ここで公務員の質という話になるのですが、恫喝する人間には生活保護を出すんですよね。恥ずかしいけどどうしようもないという本当に必要な人には強い態度に出て出さないんです。

 

窓口の人間は書類を受け付けるだけで調査員はイカつい取り立て屋みたいな人間を雇えばいいんじゃないの?それこそ人を見る目のプロに頼むべきです。公務員じゃ無理ですよ。喧嘩もしたことが無いような人間なんだから。適材適所って言葉を知らないんかって思っちゃうほどです。弱い人間が生活保護の窓口にいてどうするのよ。そして対応する時は必ず2人でやることです。

 

 

この映画を観て、本当に生活保護制度の改革をやるべきだと思いました。昔から思っているけど生活保護を受給させる人は、どこか一か所の集合住宅などに住んでもらい、食事援助など生活するには困らないようにして、現金はほとんど渡さないようにすれば、窮屈な生活が嫌で自分で仕事を探すんじゃないの?本当に生活が苦しい人はそこで生きることで助かるでしょ。誰にでも現金を渡すなんておかしいでしょ。

 

今、日本人は本当に怒っていて、財務省解体デモや外国人生活保護取止めなど政府に対して抗議が大きくなっていますよね。私も本当に腹を立てています。財務省デモに行きたいくらいでした。生活保護が貰えずに亡くなる日本人が居なくなるように、何とかして貰いたいです。あ、この映画では…。ネタバレになるから書けなかったわ。ごめんなさい。

 

 

私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。面白かったです。いかにも公務員という風体の佐々木が追い詰められて、一気に闇落ちしてしまう姿が何とも言えずに滑稽でした。ここでバーンと公にしてしまう勇気がないんですよね。自由恋愛で愛美と付き合っていると言えばなんてことないでしょ。脅されていますって言えば立場は悪くなるかもしれないけど何とかなったんじゃないの?やり方の問題だよね。ま、それもクズだけど。面白いです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「悪い夏」