【イタリア映画祭2025】
「ロミオはジュリエット」
を観てきました。
ストーリーは、
女優志望のヴィットリアは高名な演出家フェデリコ・ポッリーニの舞台「ロミオとジュリエット」のジュリエット役のオーディションで素晴らしい演技を披露するものの、過去の過ちが原因で役を得ることが出来なかった。
ポッリーニはこの舞台を彼のキャリアを締めくくるものにふさわしく、自分の名声を決定的なものにしなくてはならないと考えていた。ヴィットリアは諦めきれずメイクアップ・アーティストの友人の助けを借り、付け鼻にカツラをつけロミオ役のオーディションに再挑戦する。すると彼女はロミオ役に受かってしまう。
ジュリエット役はTikTokerで有名サッカー選手と交際中のジェンマがキャスティングされた。ロミオ役を節夫ぶしていたヴィットリアの恋人ロッコはマキューシオ役を得て共演することになるが、彼女は彼に真実を伝えることができずにいた。
舞台の外でもオットーを演じ続けなければならないヴィットリアは真実を隠し通し、皆の思惑通り舞台は成功するのか。後は、映画を観てくださいね。
この映画は面白かった。これは公開して欲しいなぁ。きっと人気になると思います。軽く観れるコメディ映画なんだけど、恋愛も盛り込まれ、サクセスストーリーも盛り込まれで、こういう映画はデートに最適なんだよね。今どき映画デートなんてあんまりしないのかな。でも二人で観に行く映画としては、本当に良い作品だと思うよ。
売れない女優のヴィットリアは、大物演出家のフェデリコ・ポッリーニの舞台のオーディションに行きます。演技は上手いのですが、けんもほろろに断られてしまいます。何故なら、このオーディションを受ける前に一人芝居をしたのですが、その内容が他人の戯曲のパクリでそれがバレたらしいんです。大事になりニュースになったのかな。なので演劇界の方々は知っているんです。
そんな訳で落とされたヴィットリアは、自分も悪いと解っていながらも諦めきれずに今度は男装をしてロミオのオーディションを受けるんです。フェデリコに対する嫌がらせもあったんだけどね。すると、ちょっと弱々しいロミオが気に入ったらしく合格。そして同じ舞台に自分の彼がマキューシオ役として出演することに。
恋人ロッコに、”きみ、会った事あるよね。”と言われてしまい、知らないですとごまかすヴィットリア。誰がどう見ても、解るはずなんだけど、何故か気が付かないロッコ。もうここら辺で私は吹きました。どう見てもヴィットリアなんだけど、気が付かないのよねぇ。ま、色々とその後あるんだけどね。
演出家のフェデリコは、今回の舞台を最後に引退したいと言っていて、今までとは違う驚くような演出をしたいと思っているのですが、そんな力もなく困っているんです。彼はゲイで、一緒に暮らしながら演出助手もしてくれているロレンツォと悩みに悩むんだけどどうしようもないのよねぇ。
そしてジュリエットなんですが、有名インフルエンサーの女性を起用して、全くの初心者で素人なのよ。一応、頑張ってはいるんだけどねぇ。ジュリエットが初心者で、ロミオが女で、演出家が殻を破れないとなると、もう酷い舞台になる予感しかしないでしょ。周りもみーんなそう思っていて、それでも稽古はしないといけないしで、あたふたしているんです。
ヴィットリアはロッコに話そうか話すまいか凄く悩んでいて、でもロミオ役はやり遂げたいし、でも、でも、と追い詰められていくんです。そりゃそうですよね。女性なんですから。自分に正直に演技をすればいいと言われても、正直に演技したら女性になっちゃうでしょ~ってことで盛り上がって、凄い着地点に降りることになります。それはネタバレになるから言えません。
この映画、本当に面白かった。なんかもう、わぁ~わぁ~!!って感じで慌てながら色々な問題をぶち壊したり丸め込んだりして、ちゃんとハッピーエンドに持って行くところが上手いなぁ。さすがイタリア映画だなぁと思いました。
そういえば最近の邦画はこういう軽いラブコメってないですよね。青春ラブコメアイドル映画はあるけど、大人のラブコメってないのよ。今どき、熟年離婚した方々が婚活するらしいので、大人のラブコメも人気がでるんじゃないの?30代~50代のラブコメも作って欲しいよね。昔は観たような気がするんだけどな。
私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは良い栄養分をくれる映画だと思いました。こういう映画を観て、活力を見出すべきですよ。頭空っぽにして、楽しむ映画が必要だと思います。日本公開して欲しいです。機会が合ったら、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
【イタリア映画祭2025】