「大きな家」児童養護施設で暮らす子どもたちを追ったドキュメンタリーです。映画館でしか観れません。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「大きな家」

 

を観てきました。

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

東京の とある児童養護施設。
ここでは、死別・病気・虐待・経済的問題など、
さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちと職員が日々を過ごしています。

家族とも他人とも言い切れない、
そんなつながりの中で育つ子どもたちの本音と、
彼らを支える眼差しに密着しました。



 

生きることへの不安。うまく築けない人間関係。
変えられないものと、ともに生きていくということ。

ここに映っているのは、特別なものではなく、
葛藤しながらもたしかに大人になっていく姿と、
それを包んでいる、いつか忘れてしまうような日常の景色です。

この映画を観終わったあとは、
彼らだけでなく自分が歩んできた道のりをきっと肯定したくなる。そして、あなたの"ふつう"が少しだけ広がるかもしれません。
というお話です。(公式HPより)

 

 

このドキュメンタリー映画は、児童養護施設で親と離れて暮らす子供たちを追ったものです。以前、ある学校の生徒を追った「14歳の栞」という映画を撮った方々と、プロデューサーとして齊藤工さんが関わって作られたそうです。

 

児童施設で暮らす子供たちの日常を撮った内容で、顔も出ているし、名前も出ている子もいます。なのでセル販売はせず、映画館でだけ観れる映画なんです。なので私も個々の細かい部分については書きません。全体的な雰囲気と、この映画で私が知ったことについて書かせていただきます。

 

 

児童養護施設、通常の生活ではあまり馴染がない場所ですが色々な理由でそこの預けられて生活をしている子供たちがいます。この施設は、戦争時に孤児となった子供を預かって生活をさせたことが最初で、今はさまざまな理由からここに住んでいる子供だそうです。映画の中では、その理由については一切触れられませんが、一人一人部屋を与えられ生活をする姿が描かれます。

 

どんな理由にせよ、そこで成長し大人になって巣立っていく子供たちは何人もいました。とても明るくて楽しそうに見えますが、ふと寂しそうな顔をしたり、学校では同じ養護施設の子と顔を合わせても挨拶をしないとか、そんな話をしていました。子供は、その施設で暮らしていることを他の子とは違うんだと感じているんでしょうね。

 

 

少し可哀想かなと思いましたが、同情することも彼らに失礼に当たるのでそう思わないようにします。彼らは自分の置かれた状況をきちんと認識してそこでしっかりと一人で生きているし、自分の家で暮らしていても色々と問題を抱えて学校に行かなかったりする子もいるのですから一緒ですよね。施設で暮らそうと自宅で暮らそうと、本人の心の持ちようなんです。

 

それでもやっぱり親に甘えたい時もあるだろうし、自分だけを愛して欲しいと思う時もあるだろうと思います。それは誰だってあるでしょ。でも人間って難しくて、子供を愛せない親もいるし、愛していても他にもっと愛したいモノがある親もいるし、難しいんですよね。人間だからと言ったら怒られるかもしれないけど、何事も完璧ではないので仕方がないと諦めて、”次行ってみよう!”って思うことが大切だと思うんです。

 

親だって友達だって、信頼していても簡単に裏切られることってあるでしょ。それをいちいち落ち込んだり、憎んだりしていたら疲れちゃいます。人間なんてそんなもんだと思って、諦めてしまうことが一番。私なんて諦めすぎて全然平気になっちゃいましたもん。自分を好きでいれば、どこで暮らそうと裏切られようと大丈夫。但し、自分で自分を裏切らないようにしないとね。

 

 

この子たちは自分の置かれた状況をしっかりと把握しているし、自分がどうすべきなのか理解していると思うんです。家族と暮らしていると家族に依存する気持ちがあるので、いつまでも親離れ出来ないとか子離れ出来ないという親子関係があったりするでしょ。大学生でも親に責任を取って貰ったりしてるバカ息子がいたりしてアホなのかと思っちゃいます。

 

だけど、彼らは依存できる人がいないので何事も自分で決定をするし、失敗したら自分で責任を取らなければいけない。人間は本来そうあるべきなんです。子供でも自分がしたことには責任を取らなければいけない。当たり前のことだし、親がそれは教えることです。目の前に赤と青のカプセルが出てきたら、どちらかを自分で選ばなければいけない。それで未来が決まるんです。

 

この子たちは既に自立して、自分で考えて生きていかなくてはいけないという決意が出来ているんだと思いました。しっかりしていたし自分で何でも決めなければいけないですからね。少し寂しそうかなと思ったけど、人間いつかは一人なんです。あの「ライオンの隠れ家」というドラマでも言ってたでしょ。いつかは誰もが一人になるって。どんな動物でも成長したら自分で生きていくんです。

 

 

彼らを観ていて、人間の在り方を教えて貰ったような気がしました。人間は一人で生きていくんだけど、その生きていく中で、色々な人に出会い信頼関係を結び、時には裏切られそれでも信頼し、自分の足で立って歩いて行く。選択し決断し、年を重ねて生きて死んでいく。自分の行動には自分で責任を持って、未来を切り開いていく。彼らにはそんな光が見えていたような気がしました。

 

私のようにおばさんになってからこんなことに気が付くなんて恥ずかしいけど、今の政治家は誰も人間としての大切な事を解っていないよね。いい老人なのに何やってんだろうと思います。よっぽど、この映画の子供たちの方が解っているんじゃないかな。自分で選択し決断し、責任を取るのは当たり前のこと。親の金で政治家になってきている人間ばかりで、親に大切な事を教えて貰ってないんじゃないの?

 

そんな事を思うような映画でした。子供たち、言葉少ないけどよく考えているし、色んな事を理解していて驚きました。2026年から子育て支援金をいう名目で税金を取るようですが、こういう養護施設などに行くなら何の文句も言いません。婚活や外国人出産費用などに行くなら払いたくありません。何故外国人の出産まで面倒を見なきゃいけないんだよ。いい加減にしろ!

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。ただ、以前に観た「14歳の栞」よりは感動は無かったかな。あちらの映画は、本当にそのままの思春期の子供たちを追っていて良かったのですが、こちらの映画は児童養護施設ということで、あまり顔が映せなかったり生活の姿も撮影に制限があるように見えて、感動が薄くなりました。それでも色々と考えさせられる内容なので、ぜひ、観に行ってみてください。映画館でしか観れません。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「大きな家」