「ブライトバーン 恐怖の拡散者」バーンと来てキャ~!ってなる映画でした。恐いけど目が離せません。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ブライトバーン 恐怖の拡散者」の特別上映に行ってきました。主演のジャクソンくんとヤロヴェスキー監督、衣装デザイナーのスティードさんが来日してご挨拶をしてくださいました。特別ゲストとしてYOSIKIさんとマジシャンのセロさんもいらして、とても賑やかなイベントとなりました。Fan's Voiceさん(@fansvoicejp)のご招待でした。

 

ストーリーは、

なかなか子どもができずに悩んでいたトーリのもとに、ある時、謎めいた赤ちゃんがやってくる。赤ちゃんはブランドンと名づけられ、好奇心旺盛な子どもへと成長。トーリと夫カイルにとっても、かけがえのない存在になっていく。しかし、12歳になったブランドンは、普通の人にはない異常な力を発揮し始め、やがて米カンザス州ブライトバーンの町をかつてない恐怖に陥れていく。

というお話です。

 

 
2006年、カンザス州ブライトバーンに住むトーリとカイルは、子供を望んでいたがなかなか出来ず、今日も二人でベッドの中に。そんな時、凄い音がして、驚いて外を見ると、農場の林の中に何かが落ちた。駆けつけてみると宇宙船らしきモノであり、その中から小さな赤ん坊が出てくる。二人は、その男の子の赤ちゃんにブランドンと名付け、自分たちの子供として育てることにする。
 
それから10年、ブランドンは聡明な子供に育つが、自分でも時々、思いもよらないほど、強い力が出てしまったり、変な声が聞こえたりして、悩み始めていた。しかし、両親は叱るばかりで力になってくれない。そして、もうすぐ12歳の誕生日を迎える頃、ブランドンは、自分の力が超能力と呼べるほどに強い力だと自覚し始めていた。ある夜、眠ったまま、農場の納屋に歩いて行き、床下にある鍵の付いた扉を無理に開けようとする。音に気が付いた母親がブランドンを止めると、目を覚ましたブランドンは、何故、自分がそこにいるのか分からない。
 
 
農場の納屋の地下には、両親がブランドンが入ってきた壊れた宇宙船を隠していたのだった。その宇宙船からブランドンに向って、何か通信が送られていたらしい。宇宙船からの声がブランドンに聞こえるようになってから、ブランドンは反抗的になり、乱暴になっていく。怒りが抑えられなくなっているようだった。
 
12歳の誕生日を迎え、トーリとカイルは、ブランドンの誕生日を祝うためにレストランで兄夫婦・ノアとメリリーも呼び、パーティーを開くことにする。和やかに始まり、ノアがブランドンに猟銃をプレゼントするのだが、カイルは息子にはまだ早いと猟銃を渡そうとしなかった。すると今欲しがったブランドンが激怒し、その場は騒然となってしまう。仕方なくパーティーを終え、帰宅する。
 
 
その日からブランドンの異常さは酷くなり、フォークを噛み砕いたりと奇行が増えていく。心配したカイルとトーリは、ブランドンの部屋を調べると、エロ本かと思いきや、人間の臓器の写真などが出てくる。このままではと思い、家族でキャンプに行き、ブランドンとの距離を縮めようと試みるが上手く行かない。自宅に帰ると、ブランドンのクラスメイトのケイトリンが、ブランドンが部屋に入ってきたというが、50kmも遠いキャンプ場に居たのに、ケイトリンの部屋に行けるわけがない。しかし、トーリとカイルは段々と心配になり・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

怖い映画でした。突然にバーン!と来て、キャ~!って感じです。ホラーなんだけど、空を飛んだりとか、ヒーローっぽい描写もあるので、ホラーアクション系って感じかしら。でも怖かったな。お話としては、私は、「オーメン」を思い出しました。自分の子供ではない子を育てていたら、どーもおかしくなってきて、この子、悪魔だわっ!て騒ぎ出すって感じなんです。オーメンのSF版といったら、ピッタリのような気がします。

 

 

最初から、ブランドンくんは、ちょっと怖いんです。あまり表情が無いし、母親に甘える感じも無いので、この子、ちょっと怖いなぁって思っていると、どんどん、恐ろしい方向に行ってしまうんです。父親は、早い時点で、この子おかしいなと気が付いて、何とかしようとするんだけど、もう、どうしようもないんです。母親は、おかしいと思いながらも、やっぱり自分の息子だから、かばって、自分の息子に戻って欲しいと望むんですけど、それでも反発して・・・という感じなんです。

 

このブランドン役のジャクソンくん、怖いんですよ。監督が、ターミネーターっぽいと言っていたようなのですが、確かに、表情を亡くして、ぼんやりとした目でこちらを見るので、何とも怖いんです。人間味が無くて、平然と残酷な事が出来てしまうという感じで、何とも言えませんでした。

 

 

結構、残酷な場面が多く、スプラッター系と言ってよいような場面も多いので、スプラッターがダメな方は止めた方が良いかもしれません。女の子の手を握りつぶすとか、眼球にガラスが刺さっていて抜くとか、口の下半分が骨から砕けて落ちるとか、本当にギャ~!っていう場面があり、目を背けてしまいました。

 

そんな残酷な場面があるのに、ブランドンくんは、マスクとマントを付けて空を飛んでたり、このアンバランスさが、また奇妙で、不思議な世界を醸し出していて、ちょっと今までのホラー映画とは違うかなと思いました。ヒーローじゃなくて、世界を壊そうとしている悪役なのに、何故か、恰好はヒーローなんです。不思議でしょ。それも、彼自身は、自分が悪い事をしているという自覚が無いんです。そこら辺が怖いんですよ。だから、あのスーパーマンだって、もしかしたらこうなっていたかもしれないって事なんです。たまたま、宇宙船からの声が強いか強くないかの違いとか、上手く育ったっていうだけの違いじゃないかなと。

 

 

はっきり言って、後味の悪い映画ですが、ホラーとしてはこの辺りが上手いと言って良いのかなと思いました。私は、お薦めしたいと思います。ホラー映画で、人を怖がらせるという部分では、よく出来ていたと思いますが、怖いし、後味が悪いし、悲鳴を上げる場面が多いというのが、褒めて良いのか悪いのか、映画としては、私は満足出来ました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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