「その瞬間、僕は泣きたくなった CINEMA FIGHTERS project」良かったぁ~! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「その瞬間、僕は泣きたくなった CINEMA FIGHTERS project」を観てきました。

 

ストーリーは、

大地震をきっかけに自殺未遂をした男女の奇妙な出会いを描いたEXILE AKIRA主演の三池監督作「Beautiful」、愛に飢えた男女を描いた小林直己主演の行定監督作「海風」をはじめ、松永監督作「On The Way」、洞内監督作「GHOSTING」、井上監督作「魔女に焦がれて」の5編で構成。

というお話です。

 

 
①ある男が首を吊ろうとしていると、突然に部屋が揺れ、大地震が起こる。気が付くと、男はガレキの中に倒れており、遠くの方で、助けてという声が聞こえる。下の階の住人のようで、急いで下の階でがれきに埋もれている女性を助け出すのだったが・・・。
「Beautiful」三池崇史監督
 
②ある朝、学校で真莉愛が他の女子に虐められている。彼女は占いが当たると評判になりチヤホヤされていたのだが、ある日、占いが外れたら「魔女」呼ばわりされて虐めの標的に。
雅人は、あまりのやり方に見かねて真莉愛を助けに動くのだが・・・。
「魔女に焦がれて」井上博貴監督
 
 
③NPO活動をしている母の代理でメキシコへやってきた健太。アメリカを目指す移民の為に食事や衣類を提供する移民センターの手伝いをする。そこには命がけで国境を目指す人々や、生と死が紙一重の状況を目の当たりにし、自分を見つめなおすことに。
「On The Way」松永大司監督
 
④車に轢かれて事故死した青年・バクは、その世界の決まり事である1日だけ現在の姿で希望の日に戻ることが出来るという約束を使って、1999年の春に戻った。少年の頃、幼なじみの少女・メイが亡くなった日、自分が行っていればとずっと後悔をしていたのだった。そして・・・。
「GHOSTING」洞内広樹監督
 
 
⑤町を肩を切って歩く男・蓮は、ヤクザとして生きている。ふと横を見ると、年の行った娼婦・蘭が男と交渉をしている。もう引退しろと声をかけると、煩いと言われ、そのまま別れる。次の日、町を歩いていると、昨日の蘭がボロボロになってゴミ捨て場に倒れている。客に暴力を振るわれたらしい。あまりにもと思い、蓮は介抱をする。蘭は、昔、息子と別れさせられ、辛い思いをしてきたらしい。蓮も生まれて直ぐに親に捨てられ、母とはこういうモノかと蘭を見て思うようになる。その日から、寂しい二人は、心を通い合わせ始めるのだが・・・。
「海風」行定勲監督
 
 
ショートフィルムを集めて1本の映画として公開するプロジェクトの第3弾です。このシリーズ、よい試みだと思っていて、期待しているんですよ。日本って、ショートフィルムの世界が、あまり認められてないので、こうやって1本の映画として公開することで、認知されていくと良いなぁと思うんです。ショートフィルムが上手い監督は、長編を撮っても上手いんですよ。短い時間の中で、伝えたいことを凝縮して伝えなければならないので、フィルムのカットの仕方を相当考えないと、観る人に伝わらないので、難しいんです。

 

今回は、5作品、どれも面白く観させていただきました。

 

①「Beautiful」は、自殺しようとしていると、ちょうどタイミングよく、大きな地震が来てしまうという、コメディチックだけど、考えさせられる映画でした。何かにつまづいて死にたくなっても、こんなにタイミングよく地震が来て、助かってしまったら、死ぬのがバカらしくなってしまうかもしれません。それに、こんな風に、偶然の出会いがあったら、何か神が引き合わせたような気持ちになってしまうかも。そんな風に思える映画でした。ストレートなストーリーで、とても解りやすく、楽しめる作品でした。

 

 

②「魔女に焦がれて」は、青春の1ページが描かれます。虐めにあっているクラスメイトを見ていて、普段なら見てみぬ振りをしてしまうけど、以前に抱いていた自分の気持ちを忘れていたことに気が付いた男子は、彼女の為に一歩踏み出す事を決断するというお話でした。青春って、こんな感じよねぇ~って内容で、高校生の姿も眩しくて、簡単なお話だけど、ちょっとグッと来る内容でした。

 

それにしても、どうして女って、こうやってつるんで誰かを虐めたりするのかしら。その顔がドス黒くなっている事に気が付かないんですね。女は何歳になっても、これをやっている奴がいるので、見ていて醜いなぁと思います。ママ友とかでもあるんでしょ、こういうの。自分の顔を見てみるとよいですよ。どんどん醜くなっていっているから。

 

 

③「On The Way」は、井の中の蛙大海を知らずという感じの内容でした。日本から母親の代理で手伝いに行った青年が、それまで知らなかった世界の常識を目の当たりにして、自分の小ささに気が付くというものです。こういう青年って、今時、多いんじゃないかな。自分は何でも出来るけど、面倒だからやらないと言ってふらふらしている人、多いでしょ。でも、本当は何にも出来ないのよね。自分には、何の力も無い事を知るべきなんです。

 

SNSでも、自分は部屋のパソコンの前にいて何もしないのに、文句ばかり書いている奴っているでしょ。現実を知らないのに、適当に毒をまき散らしているのって、とても卑怯だと思うんです。それなら自分でやってみろって言うの。出来ないなら、もう少し、書き方があるんじゃないかな。相手だって、一応、考えてやっているんだから、尊重しながら考えを述べるべきでしょ。そんな事を考えさせられた映画でした。

 

 

④「GHOSTING」は、死んだ瞬間に、1日だけ過去に戻れるっていう決まり事があるって、とっても都合が良いですね。うん、だって、過去に干渉出来るんでしょ。これ、都合が良いなぁと思いました。この決まり事があることで、凄くロマンチックなラブストーリーが出来上がっていて、ドキドキしながら、どうなるんだろうって観てしまいました。短編なのに、結構、内容が濃いなぁと思いました。

 

ちょっと、タイムパラドックスになっちゃうよねぇっていうツッコミは出てくるけど、まぁ、大丈夫でしょう。楽しかったから良いと思います。私は、このストーリー、気に入りました。このストーリーを練れば、長編映画になりそうですね。面白くなりそうと思いました。

 

 

⑤「海風」は、ちょっとした感度作でした。キャストも良かったなぁ。小林直己さんと秋山奈津子さんだったのですが、この二人が出てくると、何とも言えない空気が流れるんですよねぇ。秋山さんは、結構、年上だけど、本当に美しくて上品で、今の映画や演劇に欠かせない女優さんですよね。実は、今日、舞台の「カリギュラ」を観てきて、秋山さんの美しさにため息が出るほどでした。哀しみがこれほど表現出来る女優さんは、そんなにいないと思います。それに、小林さんが絡んで、本当に雰囲気が良かったです。小林さん、良い演技しますね。

 

内容がとても良い作品で、息子と別れた母親と、母親を知らない男が、その悲しみを交差させるお話で、心に沁みてくるような内容でした。私は、このショートフィルムの中で、この作品が一番好きだったかな。良かったです。

 

 

以上、5作品、私は、とても満足いたしました。これからも、こういうプロジェクトを重ねて行って欲しいです。出来たら、新人監督編のようなものも作って、若い映画製作に携わる人たちにもチャンスを与えてあげて欲しいです。このプロジェクト、これからも応援して行きたいと思っています。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。あまりショートフィルムに慣れていない方でも、これでしたら、有名ない俳優さんたちも出演しているし、気持ちよく見れる作品ばかりなので、入門には良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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