真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」③

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真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」③

真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」②の続き。

三成は且元を叱ると共に、家康の行いを歯ぎしりして怒った。

三成＞「かようなものが殿下の直筆で残っては我ら奉行の出番がなくなるではないか！
家康め断じて許さぬ！」
しかし、その直後、家康が書かせた遺言を手に取り何か閃いた三成は「…まだ手はある。」と言った。

三成は且元と信繁を連れて、熟睡している秀吉の所へ行くと、
わざわざ起こして「先ほどのご遺言にもう一筆お願い申し上げます。」と言う。

三成にすれば、明日にと考えて、明日もし死んでいたら大変と思ったのかもしれないが、
信繁には、天下人へのこのような無理強いは心苦しくあった。

だが三成は「豊臣家のためだ。急げ！」と二人に手伝わせて強硬する。

「御免！」と信繁が秀吉の掛布団をめくると、且元が文机を置き、信繁と三成が二人で秀吉を抱え起こす。

「疲れた…。眠い…。」と零す秀吉を宥めすかして、先に家康が書かせた遺言の行間に、
奉行衆にも、老衆と同等の発言権が与えられるように、文章を追加させた。

「委細５人の者に申し渡し候」という一文が奉行衆の事を指し示す。

また家康に書き足される事がないように、三成は「そして最後に『以上』と。」
と秀吉に指示するが、秀吉がグッタリして「眠い…。」と言う。
すると必死になっている三成は「眠くない！」と声を荒げて叫んだ。

その時、寧が入って来て
「死にかけとる病人に、あんたら何させとるんか？」と驚いて尋ねた。
しかし、三成はそんな寧の声も無視してまだ、最後に「以上」と書かせようと必死であった。
寧は見かねて無理やり「やめんか！」と言って三成を引き離した。
ちょうどその時、秀吉が、以上と書き終わった。

三成＞「ご無礼誠に申し訳なく。これも豊臣家のお家のため。」
寧は「ええ加減にしてちょ！」と憤慨している。
三成は一礼すると遺書を持って、且元と共に逃げるように去って行った。

寧は秀吉の枕元に座ると、残った信繁に話し掛けた。
「最期くらい静かに眠らせてやる訳にはいかんの？」
信繁＞「申し訳ございません。」
寧＞「これではあんまり、うちの人が可哀そうじゃ。秀頼には会えたのかね？」
信繁＞「淀の方様は会わせたくないようです。」
寧＞「何で？」
信繁＞「秀頼公に殿下のやつれたお姿を見せたくないと。」
寧＞「あらまあ。」
信繁＞「秀頼公にとって父親は偉大な太閤殿下であって欲しいというのが、淀の方様のお考えでございます。」
寧＞「殿下のお姿を見てどう思うかは本人に任せればええに…。あの子は賢い子。
きっと今の殿下のお姿を見ても、がっかりなんてせんと思うがね。」
そうは言っても、寧は自分では茶々に言いには行かないので、信繁は寧の気持ちを汲んで、
もう一度、秀頼を秀吉に会わせてくれるように、茶々に頼みに行く。

秀頼は中庭で扇を的に弓矢で遊んでいた。
命中すると、大蔵局が「お見事！」と大袈裟に煽てていた。
すぐ傍の室内では、信繁から「秀頼の意思に任せても…」との寧の意思を伝えられた茶々が、
秀頼を秀吉に会わせたくない真意を改めて話していた。
秀吉を見れば、その偉大さのみならず、その裏に、元気なうちは隠れて見えなかった
心の卑しさ、醜さ、冷たさを感じ取ってしまうのが心配なのだと。
茶々＞「６歳の子どもは恐ろしいですよ。」

信繁は、どうにも、茶々の言う理屈がよく飲み込めない。
すっかりと身も心も弱って病の床に伏せる秀吉には、茶々が言うような
本来の秀吉が、元気だった頃に時折見せた醜くさや冷酷さは、むしろ影を潜め見えなくなっているのだから。

真田の屋敷では、このところ、すっかり、やる気を見せなくなった昌幸に
昌相が焦れて、秀吉は間もなく死ぬのだから、楽隠居を決め込んでいる場合ではないだろうと意見していた。

昌幸は一人で碁を打ちながら「わしはもう疲れた。」と投げやりに言う。
「秀吉が死んだところで何も変わらぬ。」とも。

秀吉が死んだ時こそチャンス到来と思っている昌相は「そんな事はない。」と言うが
「家康がおる。」と昌幸は最大級の障害と思える男の名を口にした。

昌相＞「家康がいなくなれば必ず世は乱れる。」
昌相は、障害物は、サッサと取り除けばいいのだという考えでいた。
再び乱世に戻る事を、昌相は昌幸以上に性急に求めていた。
昌相＞「おぬしの悲願は武田の領地を取り戻す事であったな。」
昌幸＞「そうじゃ。だが秀吉が死に、家康まで死んでしまうなど…。」と言い掛けて
昌相の腹が読めた昌幸は、言葉を濁した。
昌幸がここに来て、家康の成敗に弱気になってしまったのは、信幸が家康の重臣、本多忠勝の娘と縁戚関係となり、
今や嫡男までももうけてしまい、昌幸もまた孫を交えての穏やかな暮らしを壊す事が忍びなくなっていたからである。

この日も、孫である百助の顔を見に忠勝が来ていた。
「こ～ら！こら、待て待て待て待てっ～。」廊下で孫と戯れる忠勝の楽しそうな声が聞こえていた。
こうした忠勝の穏やかな日々は同時に、昌幸自身の穏やかで愛しい日々ともなっていたのだ。

「ほ～ら捕まえたぞ！」忠勝爺が、百助を支えてる所に昌幸が顔を出した。
昌幸＞「これは本多殿お見えであったか！」
忠勝＞「ご無礼つかまつる。孫の顔を見に参りましたぞ。」
昌幸＞「ごゆっくり。」
やがて奥から稲と信幸が出てきて、忠勝のヒゲもじゃの顔が怖すぎると指摘した。
「ほ～ら、ほらほら。どうしたどうした？」笑いながら百助を抱き上げる忠勝。
何はともあれ親子３代の和やかな時である。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　31話（31回）「終焉」④へ続く。

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