「ディア・マイ・フレンズ」 (2016 tvN 16話)
シニア世代の苦悩や葛藤を友情や家族愛を通じて描いた、心に染みる感動作。
キーワード:友情、家族愛、恋愛、シニアの悩み、病、過去の苦労、誤解
感想:いつか必ず訪れる老い。そこに直面した彼らの葛藤を友情で乗り越えていく
様を綺麗ごとでなく、体当たりでぶつかるシニア世代が生き生きと描かれ、
笑えるし、泣けるし、共感できる。
いつか自分もその域に達した時に彼らみたいに生きられるか?など考えさせられると
共に、彼らが羨ましく、参考に生きたいと思わせてくれ、心に響きます。
見所:心の丈を飾らずぶちまける悪態にも愛を感じるシーン。
彼女たちのセリフ一つ一つが見ものです。
彼らを通して子供世代のワンの恋愛も切なく、素敵です。
総合おすすめ度:8
キャスト:
パク・ワン:コ・ヒョンジョン
~シニア世代おばさま~小学校時代の同窓生
天然 チョ・ヒジャ:キム・ヘジャ
↑親友 ムン・ジョンア:ナ・ムニ
↑夫 キム・ソッキュン:シン・グ
↑後輩 オ・チュンナム:ユン・ヨジョン
↑さらに後輩
イ・ヨンウォン:パク・ウォンスク
イ・ソンジェ:チュ・ヒョン
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~ワン家族~
母 チャン・ナンヒ:コ・ドゥシム
祖母 サンプン:キム・ヨンオク
祖父:イ・ウォンジョン
叔父 インボン:キム・ジョンファン
恋人 ヨンハ:チョ・インソン
~ヒジャ家族~
息子 ミノ:イ・グァンス
↑ 妻 ハヌル:コ・ボギョル
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パク教授:ソン・ドンイル
イ・イル:
チャン・ヒョンソン
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ざっくりあらすじ:
夫の横暴に振り回され、娘の家を回り小遣い稼ぎをするジョンアと
夫が押し入れで急死した一人暮らしの未亡人ヒジャは同郷の同窓生で親友。
作家志望の娘を持ち、友人と夫の不倫により、それを黙っていた親友を
拒み絶縁し、結局未亡人になったナンヒは、
浮気の挙句、脳梗塞の後遺症で障害を負った夫と事故で障害者となった息子の
世話をしながら畑仕事をする年老いた母がいて、生計を立てるために食堂を
経営し彼らを支えていた。
貧しく兄弟の世話ばかりをし、病気を患ったその兄弟たちの子供たちの
親代わりになり、親族を一人で支える為、結婚もしずに現在高校卒業認定を
取るために学校に通うチュンナム。
学歴コンプレックスのある彼女は、貧しく目が出ない教授たちにも投資し、
人の為に人生を生きて来た。
ヨンウォンは、親友ナンヒに拒まれながらも、ナンヒの家族を
本当の家族の様に支え、何度もガンに脅かされ戦いながら女優をしている。
そんな彼ら全員の娘として、手足になって助けて来たワン。
ワンはスロべニアで漫画家として活躍する彼氏ヨンハがいた。
彼女が留学中に二人は同棲しプロポーズまで受けた仲だった。
しかし教会での結婚式を目前に、目の前でヨンハはトラックに轢かれ
下半身まひの障害者になってしまう。
母が障害者の弟や父に苦労してきたことで、「浮気する男と障害者だけは
結婚するな」といつも言われて育った。
その彼が障害者になった。彼女は彼を捨て、母を選び、母の病気をきっかけに
帰国し、3年が経った。
愛しているのに別れなければならなかったヨンハの存在がワンを苦しめ、
既婚者の会社の先輩を頼りにする。
しかし未だにワンはヨンハとテレビ電話をし、交流を続けていて、
先輩との話もする親友になっていた。
ジョンアの夫は、妻を奴隷の様に使い、苦労をさせていた。
しかしジョンアはいつか「世界旅行に連れて行く」と言っていた昔の言葉を
信じて、苦労に耐えていた。
しかし夫にその気はなく、限界にきたジョンアは、養女である長女が大学教授の
夫にDVを受けていると知り、涙し、離婚させたことをきっかけに、
夫の親の法事を最後に家を出、離婚を申し出た。
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結末:ネタばれあり
娘が作家になることを夢見ている母の願いを叶えようと、ワンは母たちの
友情と現実を描いた本を書くことを決める。
家を出、一人で古い家に住み始めたジョンア。
夫はまだ反省の色が見えず、ジョンアに悪態をつき、
家事をさせに娘たちを寄こすなど横暴振り。
しかしかつてジョンアが待望の長男を流産した際に、力を貸してやらなかったこと、
男の子を生めないことで、舅、姑らに散々いじめられた事などを振り返り、
家事を覚え始める。
一人でさみしいくせに、ミノ夫婦の世話になりたくないと一人で暮らすヒジャに
初恋の相手ソンジェが妻を亡くした事もあって、接近してきた。
チュンナムとの三角関係を嫌うヒジャはソンジェを拒む。
母を案じ防犯カメラを取り付けたミノのお陰で、ヒジャの夜中の徘徊が明らかに。
前にジョンアと訪れた病院で妄想被害症と言われてはいたが、痴呆症だった。
そこに気が付いたすぐ後、ヒジャは行方不明になり、みんなで捜索すると、
彼女は長男を亡くした付近で発見された。
駆け付けたジョンアに「いつも苦労をして、頼りたいときに助けてくれなかった!」と
罵った。
家に戻り、ミノに監禁状態にされたヒジャは、孫が生まれた所にも駆け付けられず、
ミノに従うと決めたことで、家に閉じこもり、みんなからも心を閉ざす。
母の胃潰瘍をきっかけに一緒に健康診断を受けたナンヒが末期の肝臓ガンと診断される。
夫の不倫を煽ったとされて絶縁されていた親友ヨンウォンは誤解が解け、
再び親友になっていた事もあり、彼女自身もガン患者という事もあり、
病院を紹介された事もあり~で力になってもらう。
母が先輩との不倫を疑い、先輩に危害を与えた事で、親子間が険悪になっていた
ワンは、少し前にスロベニアに渡りヨンハに会いに行く。
手放しに喜べない、また自分は捨てられるだろう~と心を開けなかったヨンハも、
母たちの話を本にしたら戻ってくると約束し、戻ったすぐその後だった。
しかも友人たちは皆ヒジャの病と行方を追う事に必死な時だった。
だからナンヒ、ヨンウォン、ワンはそこに加われなかった。
ナンヒの病の事は、友人らに伝わり、皆涙する。
ヨンウォンはナンヒに代わり彼女の両親を労った。
ワンは母と旅行に出かけ、覚悟を決めたナンヒは、心を閉ざすヒジャの家に向かい、
自分の病状を告げ「オンニは私よりましだと考えて。私はオンニよりましだと思うから」
と話すと、ヒジャは涙を流し受け入れた。
不安なワンを励まそうと、ヨンハは手術の日、スロベニアから一人で駆け付けた。
思ったよりガンは小さく、切除に成功したナンヒは退院後、帰国前のヨンハに会う。
老人ホーム入居を決めたヒジャだったが、抜け出し、友人らとの旅行に
参加し、ナンヒも含め楽しんだ。
それぞれ問題を抱える友人たちだったが、こうやって楽しんで生きることに。
ナンヒはワンに航空券を渡し、「母を置いていけない」というワンに、
「まずは1週間、そして一か月、という風に伸ばしていけばいい」と提案。
ワンも受け入れ、旅立った。
戻るとまた、母の仲間たちとの旅に加わった。
ヒジャも孫を抱き、治療をしながら頑張ると・・
ヨンウォンは元夫が帰国した際、会う事は出来たが、後で大分前に離婚していた事、
末期の状態だという事を知る。しかし彼も彼女に会ったことで勇気が出、
好転し、治療を続けることに。
ジョンアは、距離を置いたことで、夫が反省し、家事をし始めたり、
ヒジャの件で協力してくれたり~としているうちに別居はしているがいい関係に・・
ナンヒは抗がん剤治療を続けながら、回復を目指しながら、年下のコンビニ店員と
いい感じで、時々会ったりして謳歌していた。
チュンナムは、高校認定試験でいい結果が出た事で、店を甥たちに任せ、
英文科の大学を目指すという目標に向かって邁進していた。
時間は過ぎ~~~~
ワンはリハビリに励むヨンハの傍で仕事をしていた。
おしまい
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感想:
噂でいいとは聞いていたしベテラン勢が豪華だし~見たいと思っていた。
数々のドラマをヒットさせてきた俳優陣の豪華さは伊達じゃなく、
なるほどね~流石だわ~と感嘆せざるを得なかった。ブラボ~
彼らそれぞれの抱える問題は、激動の時代を生きて来た彼女らが、
年を重ねる事で、また別の問題に直面しているだけに深い。
そんな問題山積みの彼らなのに、彼らのキャラクターが生き生きと
描かれ、個性的で憎めない事で、老いがテーマにも関わらず暗さもなく、楽しめた。
ワンも言っているように、老いは辛い、暗い、悲しいって考えるのは違うと思った。
人はみんな年を取るけど、年を取ったからって言って心が変わってしまうわけでもない。
恋をすれば、いつでも乙女だし、不安になれば悩んで、いいことがあれば踊って~
兎に角そんな彼女たちがキュートで愛すべきキャラクターだった。
ヒジャ役のヘジャの演技は身につまされたし、あれは彼女だけの問題でなく、
いづれみんな直面するんだという事を感じさせられた。
いつも陽気なムニさんが演じたジョンアも本当に共感できた。
夫あるあるだね~「ああいう風に夫をした」とも言えるけど、
母親は息子を昔は何もさせずに育てたから、妻にもそれを望んでしまう。
これからの世代、いかに母親が可愛い息子でも、可愛いからこそ、なんでもできるように
育てないと、将来困るのは息子だと意識して、育てるべきだね。
ジョンアの辛さを知った上で、ヒジャがジョンアを責めた時の
あのセリフが心を打った。
「私が困っている時、頼れるのはあなたしかいなかったのに、あなたはいつも苦労して
いたから頼れなかった」と・・・凄い馬頭だけど、愛があった。

「一番あなたの苦労を知っているのに、それでも頼りたかった」という事だよね?
あの時代の人の苦労は計り知れなく、今と比ではないけど、
今も昔も悩みは去頬度変わらないね。
私的には恋愛もせず、結婚もせず、貧しかったところから、不動産投機などで
利益を得ると、犠牲を払った苦労をよそに、親戚の面倒をみ、甥らを育てた。
マザーテレサのような人で、頭が下がる。
それなのに毒舌で、突っかかるあの性格。そのギャップがまたいい。
私個人的には彼女に恋人ができて欲しかった。この人が一番の人格者かも。
そしてヨンウォン。
誤解され絶縁させれた親友ナンヒに言い訳もせず、自分の病を隠し、
更にワンの力になり、ナンヒの家族の面倒まで見た。
全然ヨンウォンは悪くなかったけど、ナンヒを心配させまいとしてきた行動に
涙が出た。…悩むこっちも人格者だね~
ナンヒ・・私はこの人がちょっと苦手だった。
過去のトラウマから執着し、それを子供にまで求めた。
彼女の言葉は家族を思うからこそだけど、家族以外の人にも家族がいるって
概念をもっと持って欲しかった。
ワンと対立するシーンは圧巻で、凄かった。それだけにやっぱこの親は重いっと
苦手だった。彼女だって家族の犠牲で苦労してきた人なのにね~
同じように苦労してきたチュンナムが「好きでやっている」というスタンスで
恩に着せない感じからして対極に思えたから余計かも・・
そうそう私みんなが好きなチョ・インソンを好きになった事がない。
カッコいいって思ったりもしなかった。
でもこのドラマの彼の抑えた演技が心に染み、こういう演技も出来るんだ~と
感心した。
コ・ヒョンジョン・・相変わらず透明感があって、すっぴんも綺麗ね~
ここでは感情をあらわにする演技が多かったけど、これもまた良かった。
母が心配なのはわかるけど、せっかく来てくれたヨンハに
対する態度が悲しかった。仕方ないけどね~
ああ~でもそうしても、理解してたヨンハだから、私の言うまでもないか!
兎に角、家族も大事だし、いいもんだけど、友情・・これはいいもんだね~
こんな彼女のような友情を築くのは難しいから、羨ましい。
いまある友を大切にし、彼女らに近付きたいっと思った。
いい作品に巡り合えてよかったです。
では~~