真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」⑤

真田丸ネタバレあらすじ・キャスト・最終回　まとめ＞真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」⑤

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」⑤

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」④の続き。

苛立つ三成自身もまた秀頼の許可を取る事が出来なかった事を、
秀家・秀秋・信繁の３人が知る所になると、一同は流石に八方塞を感じたが、
それでも三成はまだ、細川忠興を味方に引き入れる心づもりでいた。
それがもし、叶ったとしても焼石に水であるというのに。
完全に冷静さを失っている三成に、一同は唖然とし、互いに顔を見合わせた。

三成が、「細川屋敷へは私が行く。」と言って姿を消すと、秀家がとたんに
「前から感じておったが、どうにもイラッとさせる男だ！」と腹立たしそうに言い、秀明も、その通りという風に頷いた。

三成は、故郷から届いた干し柿を手土産に持ち、細川忠興を訪ねた。
「なかなか美味でござった。干し柿はお嫌いかな？」と自分から忠興に話を振ったにも関わらず
忠興が、ゆっくりと時間を貯めた後、おもむろに「…嫌いではない。幼き頃…。」と話しだしたのを遮るように
「徳川屋敷に、これより攻め入り徳川内府の首を取る！是非ともご加勢願いたい！」と、自分の用件を切り出した。

いくら気持ちに余裕が無いとは言え、
人の話も聞かず、あからさまに機嫌取りのための手土産だとわからせる態度の三成に、
忠興は胸いっぱいの不快感を感じた。

忠興＞「加藤清正と福島正則ははやばやと向こうについたとか。わしは加藤や福島が大の苦手じゃ。
太閤殿下の身内というだけで出世しおって。胸くそ悪い。しかしながら…。
それ以上におぬしには怒りを覚えるのよ。」
忠興は手に取った干し柿を三成の目の前に掲げ持つと
「かようなもので人の心が釣れると本気で思うか？馬鹿にするのもたいがいにせい！」
と怒りに任せて、それを三成に投げつけた。

「これは、ほんの話のついで！」と言い繕う三成に
「帰るがよい。おぬしが来るまで、どちらにつこうか思い悩んでいたが、これで心は決まった。
これより徳川屋敷へ向かい内府殿にお味方する！」と立ち上がって言い放つ。

「お待ち下され！」と、もう、三成がいくら追い縋っても、忠興の怒りが鎮まる事はなかった。

石田屋敷の天守から、細川家の旗が揚がるのを、三十郎と信繁は見た。
このまま味方もロクに無く突き進んでは、三成は破滅してしまう事は最早、火を見るよりも明らかだった。
何とか引きとめねばという一心で信繁が向かったのは、父、昌幸の元である。

信繁は、昌幸に徳川の味方に付くようにと頼んだ。
三成の側近を務める信繁から、徳川について欲しいと頼まれるとは、よもや思わなかった昌幸は、
ずいぶんと驚いたが「父上が徳川につけば石田様も諦めがつきます。」と聞き、すべてを理解した。

父が徳川につく事によって四面楚歌となった三成が、ようやく諦めがつき、
振り上げた拳を降ろす事が出来れば、それが結局、三成を救う事になると信繁は考えたのである。
昌幸は真田に見立てた白い碁石を徳川屋敷の真ん中へ置き「源次郎…。わしは徳川屋敷へ行くぞ！」と言った。
信繁＞「ありがとうございます！」

大谷吉継の伏見屋敷では吉継が病を押して、鎧を身に着け戦支度をしていた。
丁度、そこへやってきた三成は、
吉継が、そうまでして自分の力になってくれると感激して涙まで流したが、
吉継は、苦しい息使いで「治部殿勘違いするな。私がこれより参るは徳川屋敷だ。」と三成には思いがけない言葉を言い放った。

家康の書状は、吉継の元にも届けられたのだ。
吉継＞「太平の世に逆らう不埒者が徳川屋敷の襲撃を画策しているという。
是非とも警護に加わってほしいそうだ。」
「気でも触れたか！？」と青ざめる三成に、吉継はきっぱりと「おぬしは間違っておる。徳川内府が要となって秀頼様をお守りしていく。
それ以外に豊臣の世を守る道はない。」と言った。

三成は、吉継の理解を得ようと思い、自分の胸だけにしまってあった秀吉の亡くなる数日前の言葉を、
改めて伝えた。
「太閤殿下は亡くなる直前に私の耳元で言われたのだ。『家康を殺せ』と。」

だが、それを聞いても吉継の気持ちが変わる事はなかった。
「死を前にした老人の世まい言に振り回されるな！」と精一杯声を振り絞る吉継に対し、
三成もまた「今の言葉、たとえ刑部殿とはいえ許さぬ！」と感情を剥きだしにする。

咄嗟に吉継を守ろうとした二人の家臣らを制して、吉継は
「徳川内府を殺して、その後はどうする？おぬしは自分が政の要となるつもりか？」と問い質す。

「他におらぬならば。」と安易に考えている三成の目を現実に向けさせようと、吉継は更に問うた。
「おぬしに人がついてくるのか？」
三成＞「やってみねば分からぬ。」
吉継＞「ならば今宵、どれだけの大名が、おぬしに従った？徳川屋敷は既に大名たちで溢れておる。」

コミュニケーション障害があり、人の気持ちを掴めず読めず、リーダーの器には成りえない、
石田三成という男の最大の欠点を、
吉継は「現実を見よ」と言わんばかりに一気に突き付けたのであった。

―コミュニケーション障害に関する他の記事―
アンドロイドに例えて解説するアスペルガーとサイコパスの違い
無料で見た映画・ドラマの動画URLまとめの中の『脳男』

「まだ間に合う。今、兵を引けば咎められる事はない！」三成の肩を掴み吉継は説得を続けたが、
意地とプライドで引くに引けない三成は「最早、手遅れじゃ。」と言う。
吉継＞「おぬしを咎める者がおれば、わしが抑える。」

だが、もう討ち死にの覚悟で三成は「これまででござるな。」と言って肩の置かれた吉継の手を降ろし、
背を向けて去って行った。

真田丸　ネタバレ・あらすじ　33話（33回）「動乱」⑥へ続く。

真田丸後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)/NHK出版

￥1,188
Amazon.co.jp

真田丸に関連したニュース　まとめ

【出演】堺雅人，大泉洋，木村佳乃，平岳大，中原丈雄，藤井隆，迫田孝也，高木渉，斉藤由貴，榎木孝明，温水洋一，林邦史朗，，草笛光子，高畑淳子，近藤正臣，内野聖陽，草刈正雄