語り部アロマが紡ぐ
「夢幻」聞いていかれませんか。
2026年初夏 眠り姫のような寝顔のジェジュンの夢の中
上下左右、見えるところすべてがキラキラと輝く世界、鏡のように自分の姿が写り込んでいます。
「なんかダイヤモンドの中に入っちゃったみたいだ」
白いTシャツにジーンズ姿のジェジュンが見えました。
「これは、こないだのインタビューの時だ。うん。ちゃんと女性よりキレイに見えている。うふん」
違う面をのぞき込むとブラックスーツ姿のユノとチャンミン
「うわっ。カッコいい♡知ってるけど。この二人にスーツ着せたら無敵だよね。それにしても、ユノも年齢を感じさせないなあ。うん。好き。チャンミンもステキだよ」
鏡に手を当てるとふわっと吸い込まれていきます。
横浜元町が眼下に広がり、大勢の女性が歩いています。そして20周年TBベンチが見えました。
「あっ。あれ。座りたかったやつだ!ふふっ。座っちゃおっと」
ふんわりベンチに降り立ち、細い脚を折り曲げ小鳥のようにちょこんとベンチに乗ります。
「うふふ。ぼくも東方神起だもん。携帯は・・ないか。自撮りができないのが残念だなあ」
ふっと顔を上げるとダイヤモンドの中に戻っていました。
目の前の面には、ジェジュンとジュンスの日本ファンミーティング風景が鏡に映っています。白いノーカラースーツのジェジュンと白いブラウスと黒の上下スーツのジュンス。
「そうそう。僕はジュンスのことを、オールラウンダーの可愛い子ちゃんって褒めたのに、僕のプロフィールがJの一文字ってどういうことだよ。考えるのめんどくさくなっただけだろ。まあ、そういうとこも可愛いんだけどね。そういえば、この時は風邪引いちゃって、喉を冷やしてみようと寒いところを走ったら、よけい痛くなって・・失敗したなあ。でもトークやパフォーマンスはやり切った。ぼくってプロ♡って思ったね」
別の面を見ると、金髪で黄色のセーターを着たユチョンが日本の本屋にいます。
「うおっ。金髪!見慣れねー。ユチョンは黒髪のイメージだなあ。黒縁メガネがイケメン度を上げているのが、なんかくやしい。へえ。漫画の説明してる。まあ、日本の漫画は面白いもんね。ぼくも大好きさ。えー、ドラえもんとか、ポケモン?守備範囲広いなあ」
銀色の無数の鏡面がユラユラ揺れ始め、ハラハラと下の方へ零れていきます。
キラリと写真のように、過去の映像が見て取れます。
「ふわあ。練習生の頃がある。
あれはデビューしたての頃。めちゃくちゃ人気が出て、ファンダムもたくさんできて、まあ、困ったこともあったけど、華やかな日々だったな。でも、忙しすぎて、あんまり記憶がないかもしれない。
おー、日本デビューの時期だ。チャンミンがホームシックで落ち込んじゃって手料理で慰めたっけな。初めのイベントは数人だったけど、徐々に大きな場所でライブができるようになって、毎日ワクワクしてた。5人で、てっぺん目指して駆け上っていく感じだったな。
紅白歌合戦だ。ああ、分裂が決まって、二人との会話も許されなくて、今見ても切ないな。
そして別々の活動。ユノとチャンミンは東方神起の名と楽曲を守ってくれて、LIVEトークで毒舌チャンミンと真面目ナチュラルなユノの会話に、突っ込み役がいないからどうなるかと心配したけど、ファンが温かい目で見守ってくれてトーク時間がもってよかった。歌声も上達して、ダンスなんてもう、ぼくは一緒に踊ったら怒られそうだな。
JYJの活動もできたけど、どこかふたりを探してしまう切なさが消せなかったな。
そしてユチョンは俳優業、ジュンスはミュージカルの世界で頭角を現して成功した。ユチョンは成功を妬んだやつらに嵌められてスキャンダルを背負っちゃったけど、今はアーティストパク・ユチョンとして地道に日本で頑張っている。ジュンスは今も、チケットをソールドアウトさせるミュージカルスターをキープしているからすごいな。
ああ、兵役もやったな。2年間めっちゃ長いと思ったけど、過ぎてしまえば、つらかったことは薄らいでいくもんだね。ぼく、特級戦士の称号まで上がったもんね。ちょっと自慢さ。
あ、オアシスのMVだ。新しいシングル出して、日本ライブツアーがあるんだ♡」
無数の写真が足の下の方にどんどん広がっていきます。
「ああ。まるで花をたっくさんつける紫陽花みたいだ。
人生、同じ日の繰り返しじゃなくて、どんどん変化していく。我ながら驚くほど劇的で華やかな場があれば、辛い時もあった。でも、どの場面の想い出も愛おしい。夢幻の花束みたいだ。
ぼくは東方神起のひとりとして、まだまだ輝いていくんだ。これから先も、悔いのないように生きていく」
ージェジュンさん。ジェジュンさん。到着しましたよ。起きてくださいー
試練を乗り越え、大舞台に響きわたる煌めく5人の神のハーモニーが聞ける日を
心待ちにしているファンがいることを確認し合える6月10日
大切なこの日に、我らの願いよ。
世界に届け。
Fin.
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