ようこそ 

語り部アロマの紡ぐ「ルネサンス幻影」第17場scene5

聞いていかれませんか。

 

サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母マリア大聖堂)

 

『聖歌35番』魂が天の国に導かれるよう高く長く歌い上げます。

 

あらののはてに ゆうひはおちて たえなるしらべ あめよりひびく

グロリヤ イン エクセルシス デオ グロリヤ イン エクセルシス デオ

 

ひつじをまもる のべのまきびと あめなるうたを よろこびききぬ

グロリヤ イン エクセルシス デオ グロリヤ イン エクセルシス デオ

 

みうたをききし ひつじかいらは まぶねにふせる みこをおがみぬ

グロリヤ イン エクセルシス デオ グロリヤ イン エクセルシス デオ

 

きょうしもみこは うまれたまいぬ よろずのたみよ いさみてうたえ

グロリヤ イン エクセルシス デオ グロリヤ イン エクセルシス デオ

 

グローーリヤの部分は長く長く伸ばされ、男性の肺活量が活きてきます。

チャンミンとジュンスはその力強い声量が落ちません。その後の小節の発音も明瞭です。

 

聞いていて気持ちいいのか、一緒になって謡うものも出てきました。もちろん周囲から睨みつけられていましたが・・。

大聖堂のホールには喜びの歌を歌うみんなの声が響き渡っていました。

 

あと3曲讃美歌を歌い、5人の歌の発表会は終了しました。

 

始めたときよりずいぶん人が増えています。盛大な拍手が鳴り止みません。

しかし、教会との約束で終了時間が決まっています。

5人は深く礼をして、静かに脇を通って出て行こうとしました。

 

次へ続く。