語り部アロマが紡ぐ
「リトルラブ ファイブハート」聞いていかれませんか。

朝の光が幼稚園の寄宿舎を明るく照らします。
こどもたちは親と離れて暮らしていますが、ママに会いたいときには、専用へリポートでママを呼び寄せることが出来ます。都合がつかなければ、大画面に映し出したスカイプでお話しするのです。でも、楽しい幼稚園生活で、こどもたちは段々と自立していくのですけどね。

寄宿舎には、部屋ごとにメイドが配置され、こどもたちの支度を手伝います。その子のやる気を引き出すよう、手を掛けすぎず、ひとりでうまく出来たら褒めてあげるのです。

今日はジェジュンの部屋から半泣きの声が聞こえてきました。
「う~~。どうして髪がはねちゃうの?こんなんじゃかわいくない。ユノに可愛いジェジュを見せてあげられない。どうしよう~」
鏡の前で何度も髪をとかしているジェジュン。
 

お付のメイドがヘアアイロンで、ふんわりウエーブヘアに仕上げてくれました。
「うわぁ。ありがとっ!これでユノにあえる。ねぇ。ふわふわヘアのジェジュ可愛い?」
「はい。とても可愛いです。」
メイドの言葉に自信を持ったジェジュンは、元気に駆けていきました。

年頃の女の子より、女子力高くありませんか?美少年のジェジュン君。

ある寒い日の朝、メイドはやわらかなピンクのひざ掛けをジェジュンのおふとんに掛けてあげました。
「んきゃ~~~。この、ふわふわ何?もこもこしてあったかくて、~~~めちゃかわいい!じぇじゅ、これすき!!」
目覚めて見つけたピンクのひざ掛けがすごくお気に召したジェジュン君
体にくるんと巻きつけてご登園です。
「ゆっの!見てみて。カワイイの。これ」
きらきらした瞳とピンクのほっぺ、ピンクのもこもこてるてる坊主状態のジェジュンのかわいらしさったら、
そこにいるみんなが口を開けたまま固まったくらいです。

「じぇじゅ?」
「ゆっの。かわいいよね。これっ!」
「・・じぇじゅがかわいい」

「うにゃ~。ゆのったら。大好き!モコモコとお昼寝しようねっ」
「・・うん。いいよ」

その日から、お昼寝ユンジェはピンクのもこもこにくるまって、くっついて寝ることになりました。ときには頭からすっぽり被って、可愛いお顔が隠れてることも・・。

なにやってるのかな。
『みんなに ないしょで きす』かしら。