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語り部アロマの紡ぐ「ルネサンス幻影」第18場最終話
聞いていかれませんか。
ユノに「お前は魔力を持っている。俺を落とす為に魔力をつかったでしょ。」と言わしめたジェジュンの魅力。誰もが認めるその魔性を証明する物語をいたしましょう。
フランス、パリのルーブル美術館は、世界三大美術館のひとつで今日も多くの観光客が訪れます。
観光客が必ず観賞できるよう館内に案内表示がされているのが、
『ミロのヴィーナス像』と『モナ・リザ』です。
絵画は、真近かでその筆使いを見ることができる展示になっています。
しかし『モナ・リザ』だけは例外で、ガラスケースの向こう側に厳重に守られています。
この有名な名画は、レオナルド・ダ・ヴィンチ未完の傑作なのです。
レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年4月15日イタリアのヴィンチ村で生を受けます。
1517年フランス王フランソワⅠ世の招きでイタリアを後にしてフランスに渡ります。フランスアンボワーズ城の近くの館で2年を過ごし、67歳で生涯を終えます。
終焉のとき彼の手元にあったのは『洗礼者ヨハネ』と『聖アンナと聖母子』そして『モナ・リザ』の3枚の絵でした。
ルネサンス最高の万能人レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作『モナ・リザの微笑み』
遠い昔26歳のレオナルドが、一瞬の邂逅で捉えたジェジュンの口元と白い手を書き表そうと、終生、筆を入れ続けた絵です。
未完成なのに、世界最高の絵画に挙げられるのは
画家の技術からか、あるいはモデルの魅力のためか、それは永遠の謎です。
「お前は魔力を持っている。
俺を落とす為に魔力をつかったでしょ」
「魔力なんてないよ。
僕はただ、ユノが好きなだけ」
さあ、ここらで物語の幕を下ろしましょう。
それでは、ごきげんよう。